カサゴ料理といえば?簡単な下処理の仕方からおすすめ人気レシピまでご紹介!

カサゴ料理といえば?簡単な下処理の仕方からおすすめ人気レシピまでご紹介!

釣り人にとって定番の魚「カサゴ」は、煮たり焼いたり、お刺身やアラで出汁を取ったりとさまざまな料理ができる万能な魚です。鋭いトゲがあるカサゴは捌くときに注意が必要ですが、今回はカサゴの簡単な下処理の仕方からカサゴを使った人気料理のレシピを紹介します。

記事の目次

  1. 1.高級魚「カサゴ」は釣り人にとって身近な魚
  2. 2.釣ったカサゴをおいしく食べるために
  3. 3.カサゴの下処理の仕方
  4. 4.カサゴのさばき方
  5. 5.おすすめのカサゴ料理レシピ
  6. 6.まとめ

高級魚「カサゴ」は釣り人にとって身近な魚

一般的には高級魚として扱われるカサゴですが、釣り人にとっては堤防でのサビキや穴釣りで小さいサイズが釣れて船釣りで大きいサイズがよく釣れる身近な魚です。またロックフィッシュゲームというカサゴなど根魚を狙ったルアーフィッシングも人気があり、ますます身近な魚として人気が出ています。

釣ったカサゴをおいしく食べるために

近くに海がある釣り人は釣ったままの状態でも新鮮なおいしいカサゴを食べることができますが、海がない県に住んでいる釣り人や遠くの海に遠征したりするとカサゴを釣ってから家に着くまでに長時間かかる場合があります。そんな移動時間がかかる人のために釣ったあとにおいしく食べるための処理の仕方を紹介します。

カサゴのサイズ関係なしに血抜きは必須

カサゴに限らず魚を釣った場合はその場で血抜きをしましょう。血抜きを怠るとせっかくの新鮮な魚の身に血が回ってしまい臭みの原因となってしまいます。本格的な血抜きではなく、エラに刃を入れたり、尻尾に切れ込みを入れたりと簡易的な血抜きでOKです。この血抜きをするかしないかで魚の臭みはかなり違ってきます。

神経絞めをすると鮮度が長持ち

カサゴなどの根魚は、意外と海水から出してもある程度の時間は生きているほどしぶとい魚で、長距離走ってもたまにさばくときにまだ生きていたりするのですが、かなり弱ってしまっているためおいしくいただくためにも神経締めを行い鮮度をおとさないようにしましょう。

釣り場で内臓やエラを取ると鮮度も上がりゴミも減らせる

包丁やハサミを持ってれば、釣ったカサゴの内臓やエラを取ると鮮度も長持ちし、臭みの原因である血もほぼ抜けるので時間がある時は釣り場で内臓の処理をしましょう。また釣り場で内臓の処理をすることにより、家庭でのにおいの原因の生ごみを減らす効果もあります。

カサゴの下処理の仕方

ウロコをおとす

ウロコ落としや包丁、ペットボトルのフタなどでカサゴ特有のトゲに注意しながら尻尾から頭に向かって左右に擦りながらウロコをおとしていきます。カサゴなどの根魚は、ヌメリがあり初めてさばく方やさばき慣れていない方は塩を少しふってヌメリをおとすとウロコがおとし易くなります。

  • 鋭利なトゲに注意(事前にハサミで切ると安全に調理できます。)
  • 塩でヌメリを取るとウロコをおとしやすい。

内臓・エラを取り出し頭をおとす

ウロコがおちたら、内臓とエラを取り出しましょう。カサゴのおしりから頭に向かってに包丁を入れ、切れ目から内臓を取り出し、エラはエラの付け根に包丁を入れたら手でエラを引っ張り出します。エラを引っ張る時意外と手が痛いので手袋をはめると安全です。内臓を取り出したらカサゴの胸ビレあたりから一気に包丁をいれ、頭をおとします。

  • お腹に包丁の刃を入れすぎると身を傷つけるので薄く包丁を入れる。(苦玉などがつぶれると苦味の原因となります)
  • エラを引っ張る時は手袋をしましょう

カサゴのさばき方

カサゴに限らず魚を料理するにあたって作る品によりますが魚をさばかなければいけない時があります。魚のさばき方はたくさんの種類がありますが、「これを覚えておけば大体の魚はさばける」という定番の「三枚おろし」というさばき方を紹介します。

三枚おろしのさばき方

  1. 「頭(エラ」「内臓」を取り血合いを取り除きます。
  2. 内臓を取る時に入れた切れ込みからお腹側から包丁を入れ中骨に当てながら身の半分のところまで切ります。
  3. お腹側が切れたら背びれ側に切れ込みを入れ包丁を中骨に当てながら身の半分のところまで切ります。
  4. お腹側、背びれ側も包丁が入ったら尻尾の部分で包丁を貫通させ頭側に向かって中骨に当てながらあばら骨を断ち切りながら半身を切ります。これで半身がおろし終わり、反対側も同じ手順でおろしていきます。

さばき方のポイント

  • お腹側、背びれ側に包丁を入れるとき一気に入れると中骨に身が残ってしまうので少しづつ切っていくと中骨にあたる感触がわかりやすく中骨に身が残らないようになります。
  • さばくときに魚が濡れていると滑りやすくさばきにくいので、キッチンペーパーなどで水気を取るとさばきやすいです。
  • あばら骨を断ち切る時は力が入りますので周りや自分の手などをケガしないように注意してください。
  • 綺麗にさばくには練習が必要で、カサゴなどの根魚はよく釣れるアジと比べると身がしっかりしているのでさばき方の練習にはちょうどいい魚になります。

おすすめのカサゴ料理レシピ

カサゴは、料理初心者にも比較的調理しやすい魚で、人気の料理のほとんどが「三枚おろし」などのさばき方は必要なく「内臓」「エラ」が取れれば料理できるぐらい簡単な料理が多いです。今回は、料理初心者でも簡単に作れて、カサゴのサイズも小さいものから大きいものまで何でも使えるおいしいと評判の人気の料理を紹介します。

おすすめ料理① カサゴの味噌汁

お味噌汁はカサゴの食べ方としてもっとも定番で人気のある料理です。カサゴによる出汁とカサゴの白身のホクホク感がおいしいと評判で小さいカサゴをそのまま入れたり大きいサイズがならぶつ切りにするので三枚おろしなどのさばき方は必要なく簡単に作れるカサゴの定番の食べ方です。

材料

  • カサゴ  1匹
  • 水         500cc
  • 味噌        適量
  • ネギ        1/2本
  • ほんだし      少量

レシピ

  1. 下処理をしたカサゴを食べやすいサイズにカットします。(カサゴの頭はつけたままでも大丈夫ですが、おとした方がたべやすいです。)
  2. 水をいれた鍋を火にかけて沸騰させます。
  3. 沸騰したら切ったカサゴの身と頭をいれて灰汁が出なくなるまで煮立たせます。
  4. 灰汁が出たら頭(頭をおとしてなければそのままで大丈夫)を取り出し「ネギ」「味噌」「ほんだし」をいれて味を調えひと煮立たせさせて完成です。

  • 魚の骨が苦手な人は一度カサゴを三枚に下ろして、中骨や頭で出汁を取った後に身を入れると骨もなくしっかりカサゴの出汁がでた味噌汁が出来上がります。
  • ネギは入れることによりカサゴのわずかな臭みを消してくれます。

おすすめ料理② カサゴの唐揚げ

カサゴの食べ方としての定番の一つである唐揚げは、香ばしい香りとともに中ホクホク外カリカリの大人子供問わず人気のある料理で、レモン汁を絞ったり、タルタルソースやポン酢などと色んな食べ方ができ、「おいしい」「簡単」「食べ応えアリ」と3拍子がそろった料理になります。

材料

  • カサゴ      1匹
  • 塩        少量
  • 塩コショウ    適量
  • 片栗粉      大さじ1
  • 薄力粉      大さじ1
  • 油        適量

レシピ

  1. 下処理したカサゴの表面とお腹に塩を少しふり、キッチンペーパでくるんで20分以上置きます。(塩をふることにより余分な水分が出てカサゴのわずかな臭みもなくなり身がホクホクになります。)
  2. 水分が出たカサゴに塩コショウをふり味付けをします。水分を出すために塩がふられているので気持ち少なめでも味はしっかり付きます。
  3. 片栗粉、薄力粉をまぶしたら180度に熱した油に入れ火が通るまでじっくり揚げます。(油で揚げているカサゴに箸をあてて振動が伝われば火が通った合図です)
  4. カサゴの身に火が通れば完成です。

  • 小さいサイズのカサゴは「エラ」「ウロコ」「内臓」を取るだけの下処理で大丈夫ですが、大きいサイズのカサゴは火が通りにくくなるため三枚におろしましょう。
  • 「レモン汁」や「タルタルソース」「ポン酢」などの色んな調味料との相性が抜群なため色んな調味料と共に様々な食べ方ができます。

おすすめ料理③ カサゴのお刺身

カサゴの食べ方としてカサゴ本来の味を味わうのにおすすめなのがお刺身です。料亭などで振舞われる高級なカサゴなだけあって身は甘く、コリコリとした食感を手軽に味わえるのは新鮮なカサゴを手に入れやすい釣り人ならではの特権です。

材料

  • カサゴ 1匹
  • 醤油  適量
  • ワサビ 適量 

レシピ

  1. 下処理したカサゴを「三枚おろし」というさばき方でさばきます。
  2. 3枚にさばいたらあばら骨を包丁ですいて身に残っている中骨をピンセットなどで抜き取ります。
  3. 身に骨がなくなったら身の部分と皮の部分の間に包丁を入れ、皮を引きます。
  4. 皮が引けたらお好みの厚さに切り完成です。

  • 小さいカサゴは三枚におろすと身が小さいためお刺身には向いておらず大きいカサゴが釣れた時はお刺身はおすすめの食べ方です。
  • カサゴに限らず寒い時期ほど油が乗っていますので秋から冬にかけて釣れたカサゴはとてもおいしいです。

おすすめ料理④ カサゴの煮つけ

カサゴの食べ方として煮つけは小さいサイズや大きいサイズ関係なしに作れる人気の料理です。また煮つけることによりカサゴの臭みがなくなり、甘辛いおいしいタレと生姜の香りに食欲がそそられるおすすめの料理です。

材料

  • カサゴ  1匹
  • 水    50㏄
  • みりん  大さじ2
  • 料理酒  大さじ2
  • 醤油   大さじ3
  • 砂糖   大さじ2
  • 生姜   1/2かけら

レシピ

  1. 下処理したカサゴに☓印をつけるように切れ込みを入れます。
  2. 「水」「みりん」「料理酒」「醤油」「砂糖」を鍋に入れて煮立たせます。
  3. 煮立った鍋にカサゴのわずかな臭みを消すために生姜をいれてからカサゴを入れて中火で10分煮込んでいきます。
  4. 10分たったらキッチンペーパーなどで落し蓋をしてさらに弱火で5分煮込んでいきます。
  5. 5分たったら落し蓋を外し火を止めて味をしみこませるために少し時間をおいて完成です。

  • 甘い煮つけが好みの人は砂糖の量を増やし甘くないのが好きな人は砂糖の量を減らすなど微調整をしてください。
  • 落し蓋をすることにより身に味が染み込みやすくなり加熱後少し時間を置くことによりさらに身に味が染み込みます。

おすすめ料理⑤ カサゴの酒蒸し

カサゴ
の食べ方として酒蒸しは火を使わず電子レンジで調理ができる簡単な料理でありながら、酒で蒸すことにより魚の臭みは無く、料理するときの余計な洗い物もしなくていい時短レシピとしても人気があり忙しい日やもう1品おかずが欲しい時など簡単に作れるおすすめの料理になります。

材料

  • カサゴ  1匹
  • ネギ   1/3本
  • キノコ類  適量
  • 日本酒(料理酒)  大さじ2
  • 塩    少量
  • 生姜   少量

レシピ

  1. 下処理をしたカサゴに☓印のような切れ込みを入れます。
  2. 耐熱皿に「酒」「塩」「生姜」をいれて混ぜます。
  3. 混ぜたら「キノコ類」「ネギ」を乗せその上にカサゴを乗せラップをします。
  4. ラップをした耐熱皿を電子レンジにいれて600Wで4分加熱します。
  5. 加熱後、中まで火が通っていれば完成です。(過熱が足りなければ1~2分加熱する)

  • カサゴに切れ込みを入れることにより味が染み込みやすく火の通りもよくなります。
  • このレシピはカサゴ以外の魚でもおいしい酒蒸しが作れますので、色んな魚で作ってみてください。

まとめ

Photo bylangll

いかがでしたか。スーパーなどでは手に入りにくく、買うと高いカサゴは釣り人にとってはよく釣れる定番の魚で、料理が苦手な人でも簡単に作れるおいしいレシピがたくさんある魚です。小さいサイズは味噌汁や唐揚げなどがおすすめで、大きいサイズは本来の味を楽しむためにもお刺身がおすすめになりますのでカサゴが釣れた時はぜひ作ってみてください。

矢口豊
ライター

矢口豊

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