キスはさまざまな人から愛されている魚
キスの味は上品な甘さをしておりくせもなく淡白な味わいで、さまざまな人から愛されています。キスは釣りで簡単に釣れ手軽に購入でき料理もしやすい魚なため、食べ方や簡単なレシピも豊富で料理が初めてでも心配いりません。
キスの揚げ物料理4選
キスの揚げ物はキス料理の中で最も人気で、日本人には広く親しまれています。キスの淡白な味わいと油は相性がよく、油で揚げることで外側はサクサク、中はふわっと溶けるようになり、食感も楽しめます。冷めてしまうと特徴的な食感がなくなってしまうので、できたてで召し上がってください。
キスの天ぷら
- 下処理の済んだキスを背開きにする
- 開いたキスを天ぷら粉に漬ける
- 170℃前後の油で各面40秒ほど揚げる
- 各面揚げたら油からあげて、1分ほど放置して余熱で火を通して完成
キスの天ぷらはキス料理の中でも有名な料理の1つで、多くの人々に親しまれています。衣をつけて揚げることでキスの旨みが逃げず、キスのよさを余すことなく食べられます。キスの天ぷらを食べる際にはキスの上品な甘さを活かすため、天つゆではなく塩で食べるのがおすすめです。
キスの骨せんべい
- キスの骨の水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る
- 水気を拭き取った骨に片栗粉をまぶす
- 160℃前後の油で骨の周りから泡が出なくなるまで焦げないように揚げる
- 泡が出なくなったら油からあげて、冷ます
- 冷めたらもう一度30秒〜1分ほど油で揚げて、塩をふって完成
キスの骨せんべいは歯応えがよく満足感も得られ、カルシウムも満点なため子供のおやつやおつまみにぴったりな料理です。キスは比較的骨が柔らかいため、骨せんべいにはもってこいの魚です。キスの骨せんべいを食べる際には唐辛子マヨネーズにつけて食べるとよりお酒にあう味わいになります。
キスのフライ
- 下処理の済んだキスを背開きにする
- 開いたキスを小麦粉、卵、パン粉の順に衣を付ける
- 170℃前後の油で各面40秒ほど揚げる
- 各面揚げたら油からあげて、1分ほど放置して余熱で火を通して完成
キスのフライはキスの揚げ物料理の中でも特に外はサクサク、中はふわっと溶けるような食感を味わえる料理です。一風変わったキスのフライにしたい方はカレー粉入りの小麦粉を使ったり、チーズや大葉を挟んだりして作ることをおすすめします。
キスの南蛮漬け
- 下処理の済んだキスを背開きにする
- 玉ねぎ、にんじん、ピーマンを千切りにする
- 水、しょうゆ、酢、砂糖、塩をよく混ぜあわせてタレを作る
- 千切りにした野菜をしんなりするまで炒め、タレに漬ける
- 開いたキスに片栗粉を塗す
- 170℃前後の油で各面40秒ほど揚げる
- 各面揚げたら油からあげて、1分ほど放置して余熱で火を通す
- 揚げたキスをタレに漬ける
- 半日ほど冷蔵庫でおいて味を馴染ませて完成
キスの南蛮漬けは保存に向いており、タレに長く漬けることでより味が染みおいしくなるので、作り置きにはぴったりな料理です。タレに赤唐辛子を入れることでおつまみとしてビールによりあうピリッとした大人の味わいになります。
キスの焼き物料理3選
キスの焼き物は焼いている際に余分な油が落ちるので、キスの揚げ物に比べてあっさり食べられると人気の料理です。キスは焼くことで芳ばしい香りが加わり、皮目はカリッと身はふわふわでジューシーになります。仕上がりをよくしたいという方は炭火を使っての調理がおすすめです。
キスの梅しそ焼き
- 下処理の済んだキスを三枚おろしにする
- 三枚おろしににした身にしそと梅を乗っけて巻き、爪楊枝で止める
- 爪楊枝で止めたキスに小麦粉を少しまぶす
- 多めの油を敷いたフライパンで焼いて完成
キスの梅しそ焼きはキスの甘さ・梅の塩気・しその爽やかさがマッチしており、とても上品な味わいのする一品です。味付けは梅の塩気のみなので、味気がないように感じる方は塩胡椒やポン酢をつけて召し上がってください。
キスのマヨガーリック焼き
- 下処理の済んだキスの水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取る
- マヨネーズとおろしにんにくをよく混ぜあわせてタレを作る
- 水気を拭き取ったキスにタレを塗る
- タレを塗ったキスをフライパンや魚焼きグリルで焼いて完成
キスのマヨガーリック焼きは淡白なキスに飽きた方や手軽にインパクトのあるキス料理を作ってみたい方にはおすすめの料理です。キスの淡白な味わいにマヨネーズとにんにくの濃厚な味わいが追加されることで、病みつき間違いなしの味わいになります。
キスの蒲焼き
- 下処理の済んだキスを三枚おろしにする
- しょうゆ、みりん、酒、砂糖をよく混ぜあわせてタレを作る
- 三枚おろしにしたキスを作ったタレに10分ほど漬け込む
- 漬け込んだキスをフライパンやグリルで焼く
- キスを漬けていたタレをフライパンでとろみが付くまで煮詰める
- とろみが付いたタレをキスにかけれ完成
キスの蒲焼きは濃い味付けで芳ばしく焼き上げるため、捌き方を失敗して臭みが気になる場合でのリカバリーに最適な料理です。蒲焼きをご飯の上に乗っけて蒲焼丼にした後、出汁をかけてひつまぶしのような食べ方もできます。
生もの・蒸し物・煮物などのキスの料理4選
キスの食べ方には生もの・蒸し物・煮物などといった揚げ物や焼き物以外にもおすすめの食べ方があります。生ものや蒸し物は揚げ物や焼き物とは少し違った味や舌触りを楽しめ、キス本来の味わいを楽しみたい方におすすめです。
キスのお刺身
- 下処理の済んだキスを三枚おろしにする
- 腹骨と中骨を除去して、皮を引く
- 氷を入れた塩水に骨を除去した身を5分ほど漬ける
- 塩水に漬けた身の水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取って完成
キスの刺身はキス特有の上品な甘さなどをダイレクトに味わえます。鮮度がよくサイズの大きいキスを手に入れられた際には刺身にするのがおすすめです。魚を捌くのが不慣れな方は可食部が減る恐れがあるため、鮮度がよくても小さいキスの場合は別の料理にする方がいいでしょう。
キスのレモン蒸し
- 下処理の済んだキスを三枚おろしにする
- キスの水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、塩胡椒で下味を付ける
- 玉ねぎは千切りにし、ピーマンとレモンは輪切りにする
- 耐熱器にバターを塗り、玉ねぎを並べる
- 玉ねぎの上にキスの皮面を上にして並べ、キスの上にピーマンとレモンを並べる
- レモン汁と白ワインを振りかけ、バターを所々に並べる
- ラップをかけて電子レンジで加熱するして完成
キスのレモン蒸しはレモンの爽やかさとバターの濃厚さが相まって、いくらでも食べられると思うような一品です。電子レンジ1つで簡単に作れるレシピなため、料理に慣れていない方でも簡単においしいキス料理を作れます。
キスの炊き込みご飯
- 下処理の済んだキスをフライパンやグリルで軽く焼く
- 昆布で出汁を取る
- しょうゆ、酒、みりん、塩、出汁を混ぜあわせてタレを作る
- 釜にお米・キス・分量にあった量のタレを入れる
- 炊き上がったらご飯とキスをほぐし、千切りにしたしそを乗っけて完成
キスの炊き込みご飯はご飯1粒1粒にキスの旨みが凝縮され、キスのおいしさを余すことなく楽しめる料理です。レシピでは出汁が出るようキスを丸ごと炊き込んでいますが、キスが大きいので骨が気になるという方は三枚おろしにしてください。
キスの煮付け
- 下処理の済んだキスとキスが浸るぐらいの水を鍋に入れる
- しょうゆ、酒、みりん、砂糖をよく混ぜあわせてタレを作る
- 作ったタレと生姜を鍋に入れて煮詰める
- 煮詰めているタレにとろみが出たら完成
キスの煮付けは小さいサイズのキスが手に入った際の料理にぴったりです。大きいサイズのキスの場合は別の料理で食べることをおすすめします。小さいサイズのキスは頭や骨が柔らかいためしっかりと煮詰めることでより柔らかくなり、身と一緒に頭や骨まで食べられます。
おいしいキス料理にするための捌き方
キスの捌き方のいちばん重要なポイントは食べられる部位と食べられない部位をしっかりと分離することです。特に鱗・えら・内臓を除去するといった下処理をしっかりとする必要があります。料理初心者や捌くのにまだ自信のない方は、店頭で捌いてもらったりすでに捌かれたものを購入したりするようにしてください。
鱗とえらと内臓を取る
鱗は包丁やペットボトルキャップで擦ることで簡単に取れますが、キスは身が柔らかいため、裂けないよう力加減の注意が必要です。鱗が付いていると皮が引きづらくなる原因や臭みの原因となるので、しっかりと取るようにしましょう。
内臓を取る際には血腸(ちわた)と呼ばれる腎臓の除去を忘れるケースが多いので、忘れないようにしてください。
三枚おろしや背開きなどの開きにする
キスの開き方法には三枚おろしや背開きといったやり方があります。三枚おろしをする場合は大名おろしで開きにする方法がおすすめです。キスは身が柔らかく何度も包丁を入れてしまうと身がボロボロになりますので、包丁を入れるのは1〜2回を目安にしましょう。
キス料理を作ってみては?
キスは骨が柔らかいため捌きやすくレシピや食べ方も豊富で、料理初心者にとっては特に扱いやすい魚です。キスは初心者や子供でも釣りやすく、スーパーや魚市場ではよく見かける魚で、入手が簡単なため手軽に料理にチャレンジできます。
出典:photoAC