ブリとは?
ブリはアジ科ブリ属の海魚で、成長により呼び名が変わる出世魚の代表格です。地方によって成長過程の呼び名が違う場合やサイズによる線引きもまちまちですが、80センチメートル以上をブリと呼ぶことが一般的でしょう。
養殖も盛んで、富山県の氷見寒ブリ・北海道の天上ブリ・佐渡の寒ブリなど、さまざまな種類のブランドブリが市場に出回ります。
ブリの選び方
1匹まるごと買う場合
体全体がふっくらして張りがあり、青く輝きがあって黄色い縞模様がハッキリ鮮やかなものが新鮮です。目に濁りがなく透きとおっていて、エラをめくったときに鮮やかな色をしているものを選びましょう。
天然物は尾が鋭くとがっているもの・養殖物は尾が丸いものが新鮮です。釣った場合は、その場で血抜きや神経締めをすることで、新鮮さが保たれます。
切り身で買う場合
色がくすんでくると臭みが出て味が落ちるため、血合いの赤いものを選びましょう。皮の色が青いと背中側で身が締まり、味がサッパリしていて、皮の色が白いとお腹側の脂がたっぷりのっています。
背中側の身は揚げ物やソテーなど、脂を足して調理するものに最適です。お腹側の身は刺身・塩焼き・しゃぶしゃぶなどの脂を落として調理するものに向いています。
ブリの栄養
ブリはおいしいだけでなく、栄養が多く含まれています。脳を活性化させるDHA・血液をサラサラにして動脈硬化の予防に効果的なEPA・筋肉や骨を作るタンパク質も豊富です。体だけではなく頭の健康にもよい、おすすめの魚と言えるでしょう。
おすすめ料理①:簡単でおいしいブリの照り焼き
ブリ料理で真っ先に頭に浮かぶのは、照焼きという人は多いのではないでしょうか。照り焼きの甘辛い味付けは、ごはんも進みますし、お弁当のおかずにもおすすめです。ブリは生臭いイメージがありますが、適切な下処理で生臭さはおさえられます。
材料(2人分)
- ブリ……2切れ
- 塩……適量
- 料理酒……適量
- ☆砂糖……大さじ1
- ☆しょうゆ……大さじ3
- ☆みりん……大さじ3
- ☆料理酒……大さじ3
- サラダ油……大さじ1
作り方
- ブリの両面に塩と日本酒をかけ、冷蔵庫に15分ほど入れておく
- ブリを取り出し、キッチンペーパーで水気を拭く
- 中火で熱したフライパンに油をひき、ブリを両面焼く
- 軽く焼き目がついたら、☆を入れて煮詰める
- 煮汁にとろみがついたら器に盛って完成
- 下処理で塩と酒をかけておくとブリの臭みを取り除けます。ブリから出た水分をしっかり拭き取ってください。
おすすめ料理②:絶品!味がしみたブリ大根
ごはんにもお酒にもあうブリ大根は、甘い味付けで子どもから大人までおいしく食べることができ、幅広い年代から人気の料理として支持されています。いつもの作り方に一手間をくわえることで、よりおいしく作る事ができるでしょう。
材料(2人分)
- ブリ……2切れ
- 大根……200g
- 塩……適量
- 熱湯……適量
- 水(大根用)……1000ml
- 米……5g
- 生姜……10g
- 水(だし用)……500ml
- だしの素……適量
- ☆料理酒……大さじ3
- ☆砂糖……大さじ2
- ☆みりん……大さじ2
- ☆しょうゆ……大さじ4
作り方
- ブリに塩をまぶし10〜15分置く
- 大根は皮をむいて、2~3cmの厚さに切り、面取りし、十字に切り込みを入れる
- 生姜は薄切りにする(皮はむかなくてもOK)
- (1)の水気を拭き取り、熱湯をかけて、流水でぬめりを落とす
- 鍋に大根用の水・米・(2)を入れて中火で加熱する
- 沸騰したら弱火で大根が柔らかくなるまで15分ほどゆで、火を止める
- だし用の水とだしの素を入れ沸騰したら、(4)・(5)・☆を入れて落としぶたをして、中火で20分ほど煮込む
- 味が染み込んだら、器に盛りつけて完成
- 大根は米と一緒に煮ると、えぐみを抑えられます。米のとぎ汁で煮ても同じ効果が得られるでしょう。
おすすめ料理③:人気レシピ!ブリしゃぶ
ブリしゃぶは、ブリの余分な脂を落としながら食べることが出来るので、究極のおいしい食べ方と言えるでしょう。家族や友達と鍋を囲むのもよし、小さい鍋で1人しゃぶしゃぶをするのもおすすめです。
材料
- ブリ
- 長ネギ・水菜・豆苗などお好みの野菜
- エノキ・椎茸など
- 水・だしの素・しょうゆなどで作ったスープ(つけだれが濃い味の場合、スープは薄め)
- つけだれ(ポン酢や市販のしゃぶしゃぶのタレ)
作り方
- ブリは5mmから1cm幅ぐらいに削ぎ切りにする(スーパーで売ってるお刺身でもよい)
- 野菜・キノコ類は食べやすい大きさに切る
- 鍋にスープと野菜類を入れて、中火で一煮立ちさせてから、ブリをくぐらせ、つけだれにつけて完成
- ブリしゃぶには、脂がのった腹身を使いましょう。
おすすめ料理④:ブリのお刺身アレンジ!漬け丼
ブリを丸ごと1匹買ってくると、お刺身を多めに作り余ってしまうことはありませんか。そんな時には漬け丼がおすすめです。チューブのにんにくをプラスすれば、スタミナ漬け丼にも変化します。ごま油と生卵をトッッピングして、ブリユッケにしても絶品でしょう。お酒のおつまみにも最高です。
材料
- ブリのお刺身
- しょうゆ
- みりん
- 料理酒
作り方
- しょうゆ・みりん・料理酒を、2:1:1の割合で混ぜておく
- (1)にブリのお刺身を半日ほど漬け込む
- ごはんに(2)をのせて、できあがり
- キッチンペーパーで表面を覆いかぶすようにすると、ブリ全体につけだれが染み込みます。
おすすめ料理⑤:ブリのお刺身アレンジ!カツレツ
生魚が苦手な人や子どもでもおいしく食べられるブリのカツレツも、余ったお刺身のアレンジレシピです。衣に粉チーズ・カレー粉・バジルなどを加えると、飽きずに食べられます。いろいろな種類のカツレツを作ってください。
材料
- ブリ(余ったお刺身・食べやすく切った物)
- パン粉
- 薄力粉
- 卵
- 粉チーズ
- ハーブミックス
- オリーブオイル
作り方
- ブリにハーブミックスをまぶして、薄力粉をつける(余分な粉は落としておく)
- (1)を、とき卵にくぐらせる
- (2)に、パン粉と粉チーズを混ぜたものを、まんべんなくつける
- フライパンにオリーブオイルを熱して、(3)を焼いていく
- 両面に焼き目がついたら完成
- 細かいパン粉だとブリに火が通る前に焦げやすいので、粗めの物がおすすめです。
おすすめ料理⑥:ブリの竜田揚げ
「切って、漬けて、揚げる」だけの簡単に作れるブリの照り焼きです。ご飯のおかずや晩酌のおつまみにもおすすめで、お弁当のおかずとしても喜ばれるでしょう。
材料
- ブリ(切り身)
- しょうゆ
- 料理酒
- みりん
- すりおろし生姜チューブ
- 片栗粉
- 揚げ油
作り方
- ブリはキッチンペーパーなどで余分な水気を取っておく
- ブリをお好みにカットする
- しょうゆ・料理酒・みりん・すりおろし生姜チューブを混ぜたものに、カットしたブリを漬け込む
- (3)の水分を軽くきってから、片栗粉をまぶす
- 180度に熱した油で揚げたら完成
- 2度揚げすると、カラっと仕上がります。
簡単レシピでブリをおいしく食べよう!
船釣りや堤防から狙えるブリは、1匹から取れる身の量が多く、さまざまな料理に活用できます。難しそうな照り焼きや煮物も、コツさえわかれば簡単です。スーパーでも1年を通して売られている身近な魚なので、新鮮な物を選び適切な下処理をしておいしく食べましょう。
出典:写真AC