さっぱのおいしい食べ方9選!簡単だけど美味しい料理をご紹介!

さっぱのおいしい食べ方9選!簡単だけど美味しい料理をご紹介!

料亭などの飲食店でもあまり見ることがなく、スーパーの鮮魚コーナーでもあまり見慣れない魚のさっぱ。そんなあまり聞きなれないさっぱはどのような魚なのか、また、どのような料理があるのかをご紹介し、その中でも簡単でおししいさっぱの料理やレシピをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.さっぱとは
  2. 2.さっぱを入手するには
  3. 3.さっぱのさばき方
  4. 4.さっぱの料理
  5. 5.さっぱの簡単料理
  6. 6.さっぱのお土産
  7. 7.まとめ

さっぱとは

あまり知名度が高くないさっぱ

さっぱはニシンの仲間で、河口などの汽水域にも生息しており、釣りをしない人では知っている人が少ないですが一部の釣り人からは人気のある魚です。細小魚と書いて「ささば」や、笹の葉に似ている魚ということから「笹魚」と呼んでいたのがさっぱの名前の語源と言われています。さっぱは日本各地で生息している魚なので、地方名がたくさんあります。特に岡山県では、郷土料理として親しまれ、「ままかり」とも言われており、さっぱはわからないけどままかりは知っているという方も多いです。

Photo by G4GTi

ままかりの語源

ままかりの語源は諸説ありますが、隣の家から「まんま(ご飯)」を「借りる」ほどおいしいという説や、一番脂がついた時期が、ちょうど稲の収穫するタイミングなので「ママ(稲)を刈る時期」と言うようになり、ままかりという名前になったと言われています。どちらが正しいのでしょう?

どのような魚か

さっぱは内湾や河口付近の汽水域に群れで泳いでいることが多く、冬の水温が下がる時期になると水深の深い場所に移動をして冬越しをする魚です。北海道から九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海まで幅広く分布しているので日本各地で見かけます。1年を通して安定してとれる魚ですが、1番おいしい旬の時期は5月~7月、10月~12月といわれています。体長はそこまで大きくなく、大きくても20㎝ほどで外見はコノシロに似ており、体色は青色の背中に腹の色は銀色の魚です。

さっぱを入手するには

釣り

Photo bylangll

国内のどこにでも生息しており、東シナ海までも生息しています。河口付近などの汽水域にも群れで見かけることがあり、4月頃から11月あたりまでサビキ釣りでよく釣れるのでサビキ釣りのターゲットとして人気があります。群れで泳いでいることが多いので回遊してくれば簡単に数釣りができ、さばき方も他の魚とあまり変わらないので他の魚のように調理できます。晩御飯のおかずをちょっとそこらで釣ってくるという話を聞くぐらい手軽に釣れます。

スーパーや漁港の市場

Photo by yoppy

スーパーやデパートで簡単に購入できますが、他の魚に比べると人気があまり高くないので置いてないところもあり、デパートなんかでは既に酢漬けなどに加工されているものが売られていることが多かったりします。漁港の近くの市場でも水揚げがされていれば購入できます。

さっぱのさばき方

Photo byHans

さっぱのさばき方は他の魚とあまり変わりません。まずウロコを落とし、頭と内臓を取り除き三枚に卸すか開きます。料理によって三枚おろしか開きにするかさばき方を変えると良いです。ウロコを落とす時は尻尾のほうから頭にかけて落とします。他の魚と違うところは少しウロコが固いので取り除きにくいので包丁をたてると簡単にウロコを落とせます。ウロコが残っていると味は良くても食感が悪くなったりするので注意しましょう。
 

さっぱの料理

さっぱ(ままかり)の酢漬け

さっぱの人気料理と言えば思い浮かぶのは酢漬けで、特に岡山県の郷土料理として有名でままかりを提供する飲食店や地元の特産品を使った弁当に入っています。調理方法もあまり難しいわけではなく、まとめて作れるのでさっぱを釣りすぎた時におすすめです。

Photo by klipsch_soundman

レシピ

上記のさばき方のようにさっぱをさばきます。さばいた後に塩水で軽く洗い、腹開きをして骨抜きやピンセットで骨を取り除きます。骨を取り除いた後に塩を振って冷蔵庫で1時間ほど寝かし、身から水分が出てくるのでキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。拭き取ったらさっぱを酢に漬けて冷蔵庫で1晩おいて、酢を甘酢と入れ替えてさらに1日漬け込みます。甘酢で漬け込む日数を増やすとより味が染み込むので味が濃いほうが好きな人は1日以上漬け込みましょう。昆布や鷹の爪、柚子などをお好みで入れてみるなど食べ方もお好みで試してみてください。

寿司

さっぱの握り寿司は、現在では人気も高くないため寿司屋で見ることは滅多にありませんが、戦前までは江戸前寿司として人気のあった寿司の一つだったそうです。さっぱの酢漬けをそのままネタにして酢飯と一緒に握れば簡単にできてとてもおいしいので酢漬けだけでは物足りなくなった時はぜひ作ってみましょう。

Photo by PYONKO

レシピ

さっぱの酢漬けを使わない場合は、さっぱの酢漬けと同じ要領で塩を振るまで行い、酢で塩を洗い流し、酢に漬けてネタを準備しましょう。漬ける時間は30分くらいで大丈夫です。酢飯では、お米は少し固めに炊いて少し蒸らします。お酢と砂糖、塩を混ぜ合わせ酢を作ります。(酢:砂糖:塩=2:1:0.5)合わせ酢を炊いたご飯に混ぜます。酢飯を冷まして、冷めたらお好みの大きさに握ってワサビを上に乗せて、酢に漬けていたさっぱを乗せて形を整えたら完成です。

から揚げ

魚料理に問わず誰もが好きな料理の一つと言えばから揚げです。から揚げは、小さい魚だと骨まで食べることができ、誰でも簡単に作れます。魚のから揚げと言えばカサゴやメバルなどの根魚のイメージが強いかもしれませんが、さっぱやアジなどの小さい魚でもおいしく作れます。

Photo by41330

レシピ

さっぱをさばき、水気を拭き取ったら塩コショウで味付けします。(塩コショウに限らずお好みの調味料でも作れます。)味付けしたさっぱに片栗粉をまぶし、熱した油に入れて揚げます。さっぱは小さいので基本的には2度揚げの必要はありませんが、骨ごと食べたい場合は2度揚げをして骨までカリカリに揚げるとおいしく食べれます。

南蛮漬け

南蛮漬けと言えばアジを思い浮かべる人も多いと思いますが、実はさっぱで南蛮漬けを作って食べてみるとおいしいのでぜひ試してみて下さい。作り方はアジの南蛮漬けとあまり変わりませんので作ったことがある方は簡単に調理できます。さっぱは小骨が少し多いのでしっかり揚げて中まで火をしっかり通すと食べやすくなります。

Photo by r-lab

レシピ

上記で説明したさばき方とは別にウロコ、頭、内臓だけを落とした状態にして、水気をしっかりふき取って小麦粉を全体的にまぶして低温の油(160度くらい)で揚げます。細く切ったニンジンやタマネギなどの野菜と一緒に酢とみりん、砂糖に漬けて冷蔵庫で一晩寝かします。お好みで鷹の爪や昆布などを入れるとアクセントになっておいしいです。長く漬けるほど味が染み込むので一晩以上寝かしても大丈夫です。

さっぱの簡単料理

刺身

Photo by imgdive

魚料理で外せない人気の料理と言えば刺身です。さっぱも釣ったばかりの鮮度がよい状態だと刺身にして食べれきます。上記のさばき方からさらに皮をひき、お好みの厚さに身を切ります。さっぱはアニサキスが寄生していることがあるのでいくら新鮮な状態でも内臓を早めに取り除いてできるだけ注意して確認してからさばくようにしましょう。

つみれ

Photo by is_kyoto_jp

さっぱをさばいて骨を取り除きます。骨を取り除いたら包丁でたたきミンチにします。ゴボウを千切りにして水気を切り、片栗粉をまぶします。さっぱに酒と片栗粉にまぶしたゴボウを加えてしっかり混ぜます。混ぜたものを煮立てただし汁や鍋に入れて弱火で5分ほど煮る。そのままだし汁に入れてつみれ汁にしたり鍋に入れたりなど色んな食べ方ができます。

素揚げ

Photo byphotosforyou

素揚げは、何もつけずに油に入れて揚げるだけなので、とても簡単な調理方法です。作り方はさっぱをさばいて水気をよくふきとってから中温(170度くらい)の油に入れてカリッとなるまで揚げて塩を振るだけです。中までしっかり揚げれば骨まで食べれるので手軽に作れます。中骨を取り除くさばき方でさばいた場合に中骨を捨てずに骨せんべいにしてもおいしいのでぜひ試してみてください。

塩焼き

フリー写真素材ぱくたそ

しっかりと流水で洗い、ウロコと内臓を取り除き洗い流します。そのあと塩を振って両面をしっかり焼きます。さっぱは基本的に小さいので物足りなさを感じるかもしれませんが、味付けもシンプルで簡単に調理できます。

煮つけ

煮つけは、しっかり煮ることで骨まで柔らかくなるので骨ごと食べれます。普通の鍋を使用すると骨まで柔らかくするまで煮込もうとすると時間はかかりますが、圧力鍋を使うと短時間で味が染み込むので簡単に作れます。

圧力鍋

圧力鍋の場合は、さっぱの頭と内臓を取り除き、軽く洗った後、鍋に水・みりん・酒・砂糖・醤油を入れて煮立てます。そのあとにサッパを入れて加圧して、しばらく待てば出来上がりです。ショウガやニンニク、ネギなどの野菜もお好みで一緒に入れるとおいしくできます。

一般の鍋

さっぱの頭と内臓を取り除き、軽く洗います。鍋に水・みりん・酒・砂糖・醤油を入れて煮立たせる。煮汁が沸騰したらサッパを鍋に入れて、落し蓋をします。時々灰汁を取り除きながら火が通るまで煮ます。調味料の量はさっぱが浸かりきらない量を入れて、煮る時に煮汁を浸かっていない部分にかけながら煮ることで全体に火が通ります。

さっぱのお土産

岡山県は郷土料理として、ままかり(さっぱ)のお土産を販売している店も多いです。なのでさっぱのご当地料理や郷土料理があるところに立ち寄ることがあればぜひ買って食べてみてください。実際に現地に行かなくてもネットで購入もできるので一度食べてみたい方は利用してみてください。
 

ままかりの酢漬け

ままかり 酢漬け 80g×2P 岡山 吉備津家 瀬戸内老舗の味 ままかりの酢漬け お中元 お歳暮 ギフト 母の日 父の日 敬老の日 満点 青空レストラン 岡山 お土産 ご当地 魚 お取り寄せ グルメ 海産物 ママカリ

参考価格: 1,296円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
楽天1,296円

岡山県の郷土料理であるままかり料理、その中の一つであるままかりの酢漬けは、岡山県のお土産を売っている売店などでよく見かけます。あまり好きではない人もいますが、あっさりした味付けでとても食べやすく、お酢を使っているので体にも良い料理です。
 

ままかり寿司

ままかり寿司

参考価格: 1,080円

出典: 楽天
楽天1,080円

ままかりの握り寿司が食べられる寿司屋も何軒かあり、中にはお土産で持ち帰ることができる店もあります。お土産を売っている駅の売店などでも販売しています。

ままかりの南蛮漬け

ままかり 南蛮漬け 100g×6P 岡山 吉備津家 瀬戸内老舗の味 ままかりの南蛮漬け お中元 お歳暮 ギフト 母の日 父の日 敬老の日 岡山 お土産 ご当地 魚 お取り寄せ グルメ 海産物 ママカリ

参考価格: 3,456円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
楽天3,456円

ままかりの酢漬けやままかり寿司と比べ知名度は少し低いですがままかりの南蛮漬けもお土産で販売されています。

まとめ

Photo by kaidouminato

さっぱは人気はあまり高くないので知名度は低いですが、一部の地域では昔から親しまれている魚です。身近に釣ることができて、簡単に作れる料理も多く、おいしいレシピもあるので一度釣ってみたら家で調理して食べてください。普段の魚料理で使っている魚をさっぱに変えてみたり食べ方を少し変えてみたりすると、意外とおいしいのでいろいろと試してみてもいいかもしれません。

ユウガ
ライター

ユウガ

関連記事

ランキング