ホウボウはいろいろな食べ方ができる!
ホウボウは下処理が簡単におこなえる魚なので、刺身だけでなく焼きもの・煮もの・揚げものと、さまざまな料理のレシピが存在します。レシピの中で人気なのは生で食べられる刺身ですが、おすすめは煮もので、ホウボウのアラを汁ものにするとおいしいです。
海釣りでしか捕れないといわれる魚、ホウボウの食べ方をみていきましょう。
ホウボウはどんな魚?
ホウボウは稚魚の時は表面が黒く、成魚になると表面が赤くなる海水魚です。60センチにわたる全長や四角い頭の形・やや細長いフォルムなど、ひとめ見ると忘れられない特徴的な姿をしています。
ムナビレはコバルトグリーンで美しく、泳ぐ時や海底を歩くといった魚らしくない行動に使います。きれいなムナビレを広げて大きくゆっくり泳ぐ姿は、孔雀が空中遊泳をしているように優雅です。
鳴き声が特徴的
ホウボウの鳴き声は「グーグー」「ボーボー」と表現されてきました。浮力調節に使う浮き袋で鳴き声を出すので、浮き袋を鳴き袋と呼ぶ時があります。「グーグー」「ボーボー」の鳴き声が、ホウボウという名前の由来の一説です。鳴き声を出すのはオスで、メスを誘うために鳴くと考えられています。
ホウボウの簡単な下処理方法
ホウボウのウロコはやわらかいので、包丁で落としやすく下処理が簡単です。しかし、ホウボウには背ビレと胸ビレがあります。ヒレは鋭くて大きいため、先に調理バサミなどで切り落としてしまいましょう。ケガをしないように注意してください。
下処理①:ウロコを取る
ホウボウのウロコは、頭から尾までしっかりついています。ウロコはやわらかいので剥がすのは簡単ですが、残さないようにしてください。ホウボウは捨てるところのない魚です。アラまですべて使いますので、丁寧に削ぐようにしましょう。
下処理②:内臓を取りのぞく
ホウボウの腹を切ったら、血合いや内臓は簡単に取り出せます。ホウボウは頭を残して内臓を取り除いても大丈夫ですし、エラブタのうしろから包丁を入れて頭を落としてから内臓を取り除いても大丈夫です。レシピによって使いわけましょう。
どちらにしても、浮き袋を傷つけないようにしてください。取り出した内臓のぬめりや臭みを取り、ポン酢で味つけすると、おいしい一品になります。
下処理③:よく洗う
内臓をとったホウボウを水でよく洗ってください。水で洗い終わったら、そのまま丸ごと料理に使ったり三枚おろしにして使ったり、自由に料理を楽しめます。
注意してほしいのは、魚の内臓にいるといわれる寄生虫のアニサキスです。アニサキスは熱に弱いので火を通す料理に使うなら心配いりませんが、お刺身など生で食べる場合は水洗いしたあとに目視でもう一度、確認しましょう。
下処理おまけ:頭をふたつに切る
下処理②でホウボウの頭を切り落とした場合は、上アゴに包丁を入れて頭までふたつに割りましょう。次に、下アゴに包丁を入れて切り離してください。頭の中にも内臓が残っていますので洗い流します。水気を切って、あら汁などの煮もの料理に使うのがおすすめです。
出典:写真AC