アオリイカの特徴
和名 | アオリイカ | |||
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漢字:障泥烏賊 | ||||
分布 | 全国の沿岸 | |||
別名 | ミズイカ・クツイカ・モイカ・バショウイカなど | |||
大きさ | 春~初夏:700g~1.5kg | |||
秋~初冬:300~800g |
アオリイカの特徴は岸から狙えるイカとしては比較的大きく、体は透き通っていて周囲にあわせて色を変えられることです。名前は、ひらひら泳ぐさまが馬具の障泥(あおり)に似ていることに由来し、九州では「ミズイカ」の別名で知られます。
釣れる時期は大物なら春、数釣りなら秋であり、定番の釣り方は堤防でできるエギングで、エギの大きさは春は3~4号、秋は2~3号です。
アオリイカのさばき方
アオリイカのさばき方は慣れれば簡単で、包丁を使わずキッチンばさみだけでできます。準備するものはキッチンばさみと新聞紙で、新聞紙は数枚を重ねてイカの下に敷くと台所をあまり汚さないで済むのでおすすめです。
さばくときは寄生虫や細菌を別の食べ物に移さないよう、イカが触れた調理器具は洗剤で洗って煮沸消毒してください。
①胴体とゲソを切り離す
最初の工程は胴体とゲソ・内臓とを切り離す作業で、さばき方はイカを下向きに置いて、胴体にゲソ側の中央からはさみを入れて開き、ゲソを引きはがします。墨袋は破くと後始末が大変になるので破かないように注意が必要で、胴体を切るときははさみを浮かして切り進め、墨袋はゲソを取る前に切り取ると安心です。
②胴体から余分なものを取る
2つ目の工程は胴体に残った余分なものを取り除く作業であり、さばき方は簡単で、エラ・骨を手で引きはがします。エラは胴体の中心近くに2つあり、軟骨は胴体の中央にまっすぐ伸びており色は透明で、エラ・軟骨はともに基本的に食べない部位です。
エラ・軟骨を外したら胴体を水で洗いますが、うまみを落とさないように軽く洗いましょう。
③胴体の皮をはぐ
3つ目の工程は胴体の皮をはぐ作業で、刺身や揚げ物を作るときは胴体の端から指を入れて皮をつかみ、耳(エンペラ)と一緒にはがします。耳の付け根には軟骨があり、それぞれを切り取って皮をむき、胴体は軟骨の付いている上下端を切り取り、内側の皮をこすってむいてください。
皮をはぐ理由は臭いが残るうえに、かみ切りにくいためで、皮は軟骨とともにも炙るとおいしいです。
④ゲソを切り分ける
4つ目の工程はゲソと内臓を切り分ける作業で、目の下あたりで内臓・目・口とゲソの2つに切り分けます。
ゲソは切り分けたら冷凍処理をする前に塩でよくもんでぬめりを取り、内臓は料理に使えますが針状の精子がたくさん入った部分は取り除いてください。目と口も食べられず、目は切り込むと水分が飛び出すので注意が必要で、口は周りの柔らかい部分は食べられます。
アオリイカをおいしく料理しよう!
アオリイカはうまみが濃いのが特徴で、刺身で食べるのが一番おすすめですが、火をとおしても硬くなりにくいので加熱料理にも打ってつけです。とくにおいしいのは秋~初冬の時期に釣れる中程度の大きさのイカで、釣り方は堤防や磯で釣るエギングが好まれます。
出典:写真AC