ドラグ調整のやり方
ドラグ調整は、ドラグチェッカーを使うことで正確で簡単に調整することができます。費用をかけずに簡易的に調整したい場合は、使用するラインの強度から重さを計算して、計算した重さの水を入れたペットボトルを釣り上げて調整します。ドラグ調整を行う際は、実際の釣り中と同じく竿にラインを通した状態で調整します。
ペットボトルを使って調整する
使うラインの強度から計算した重さの水をペットボトルに入れて、竿から出たリールで釣り上げることで調整します。ラインとリーダーの結束が甘かったり、ラインがすれていると計測中にラインが切れてしまい、反動で天井に竿がぶつかって破損する可能性があります。できれば屋外で調整するようにしましょう。
準備するもの
ペットボトルを使った調整のやり方の場合、準備するものは下記の5点です。竿を持ち上げるときに水平以上に持ち上げてしまうと竿が折れる危険性があるので、イスの上に立ち水平以下で竿を持ち上げていきます。
- 水を入れるペットボトル
- ショックリーダー
- ラインを通した釣竿
- イス
- 体重計
調整の手順
- ペットボトルを計算した重さにする
- ペットボトルにリーダー・ラインを結ぶ
- ペットボトルを竿先約20cmまで近づける
- ペットボトルを持ち上げる
- 持ち上げた状態でつまみを反時計回りに緩ませていき、ペットボトルがズルズルと落ちるように調整
調整のポイント
ペットボトルの1キログラムでドラグを調整した場合、もう少し小さい魚を狙いたいときは800グラムくらいにドラグを緩めて調整したり、もう少し大きい魚を狙いたいときは1.5キログラムくらいにドラグを締めて調整するなど、基準を参考にして釣りたい魚に合わせて調整しましょう。
音で確認する
ラインが引っ張られることでチチチチとドラグが鳴っているか音で確認します。ドラグが鳴りながらペットボトルがゆっくり地面に落ちていくように調整します。
調整後は自分の手でラインを引っ張り、ラインが送り出される感覚を手や体で覚えましょう。基準を知ってからこれぐらいの強さで引っ張るとラインが送り出されるという感覚を体で覚えておくことで、釣り中に調整できます。
ドラグチェッカーを使う
より正確にドラグを調整したいときは、ドラグチェッカーを使いましょう。リーダーの結び目の強さや魚の重量も計れるので、1つ持っていると便利です。竿にラインを通して先端から出たラインを何かに固定するか誰かに持ってもらい動かないようにして、さおさきから出ているラインにドラグチェッカーをセットして計測します。
魚がヒットしたときのドラグ調整
魚がヒットしたときのドラグの調整方法を知っておくことで、バラす可能性を低くできます。今まで魚がヒットしたのに針が外れてしまったり、釣り上げる直近でバラしてしまったことがある人は、ぜひ試してみてください。ドラグ調整は基本的に釣り前にしておくものですが、釣りに慣れてきたら釣り中にも調整してみましょう。
設定を覚えておく
まずドラグを調整した後のつまみの位置を覚えておきましょう。釣り中に魚によってドラグを緩ませたり締めたりした後に位置を覚えていないと元の調整値に戻せず、釣り始めるときにどう調整してよいかわからなくなってしまいます。つまみの角度を覚えておき、釣り始めに戻れるようにしましょう。
ドラグを緩めるタイミング
針のかえしまで魚に貫通したらドラグを緩める
針のかえしまで貫通したらドラグを緩めることで身切れを防ぎバラしを防ぎましょう。
かえしの部分は針がより太くなるのでドラグは緩んでいる時より締まっている方が針が食い込みやすくなりますが、ドラグを締めたままだと身切れしてしまう可能性があります。しっかりと針が貫通しているという感覚がつかめたタイミングで、ドラグを緩めることでバラしを防ぎましょう。
ラインを一直線ではなくたるんだ状態にする
魚を足元まで近づけたら、ドラグを緩ませてラインを一直線ではなくたるんだ状態にしましょう。
ラインが遠くにある場合、ラインは一直線に伸びているのではなく潮などの影響でたるんだ状態となりますが、魚が足元に近づくとラインが短くなるのでたるみがなくなってしまいます。ドラグを緩ませることでたるみを作り、針が抜けたり身切れするなどバラしを防げます。
ドラグ調整を覚えて大物を釣り上げよう!
いざという時サポートしてくれるドラグ調整のやり方を覚えて、大物を釣り上げていきましょう!初心者でも釣りを始める前にしっかりと調整しておけば、急な大物もライン切れすることなく釣り上げられます。ラインが切れそうだと感じたらドラグを緩めたり、釣り中の魚とのやりとりを通して成長していきましょう。
出典:ライター撮影