ジャリメとはどんなエサ?
ジャリメとは多毛網の環形動物です。地域により呼び名が「石ゴカイ」とも言われます。「石ゴカイ」と言われて、ピンとくる方も多いのではないでしょうか?ほかの虫エサと比べると細いのが特徴です。店頭では1パック500円前後で売られているものが多いですが、最近では500円のパックよりも少ない量で300円程度で売られているのもあります。
ジャリメで狙うターゲット
ジャリメで狙うターゲットの種類は?
ジャリメで狙うターゲットとして代表的なのがシロギスです。エサが細いため、キスのような小型の魚にはとても吸い込みがよく、キス釣りにはもっともポピュラーなエサとして使われています。仕掛けは、簡単な脈釣り仕掛けや天秤を使ったチョイ投げ、サーフで本格的に連掛けを狙った投げ釣りなどでシロギスの数釣りを楽しむことができます。また、ハゼやメゴチといった小型の魚、カサゴやメバルなどの根魚、アジやカレイなど、幅広くさまざまな種類の魚を同じ仕掛けで楽しむことができます。
釣れる時期は?
エリアにより時期は異なりますが、おもに暖かくなる5月ごろから9月後半までがハイシーズンと言われています。気温が下がり水温が低くなるにつれて数釣りはできなくなりますが、深場を狙えばキスのサイズも上がり厳冬期には越冬キスといわれる尺クラスの大きなサイズが釣れることもあります。
ジャリメ以外のムシエサとの違いとターゲットをご紹介!
ジャリメ以外にもさまざまな虫エサの種類があります。虫エサによって大きさや太さ、においの違うものがあり、いろいろと変えて試してみることで意外な魚が釣れることもあります。ターゲットによってエサを変えてみたり、渋いときにはよりにおいや動きのある虫エサに変えてみると、他の釣り人と釣果の差がでるかもしれません!
イソメ
イソメは「青イソメ」「青虫」とさまざまな呼ばれ方があり、さらに「赤イソメ」などイソメの中でも種類があります。虫エサの中でもとくに万能な釣り餌で、ボリュームがあり価格はジャリメと変わらず1パック500円前後で購入することができます。同じ多毛網の環形動物ですが、ジャリメよりイソメのほうが太くにおいが強いです。生命力も強いですが、暑さに弱いため、日陰に置いたりクーラーボックスの中で保管することをおすすめします。
イソメで狙うターゲット
キジハタ(標準和名)アコウ、アズキマスと地域によって呼ばれ高級魚として扱われています。ルアー釣りでの人気ターゲットでもあり、キスと同じ時期の初夏から接岸し、秋の終盤まで堤防から狙うことができます。キジハタは主にカニやエビなどの甲殻類を好みますが、イソメを投げてもじゅうぶんに数釣りを楽しむことができます。キス釣りの間に置き竿で狙うのもありでしょう。ほかにも、ジャリメでキスが釣れないときや、アイナメやメバル、カサゴ、シーバス、クロダイなど多魚種が好む。河口域ではウナギ釣りにも適しています。ターゲットに合わせた仕掛けを使い、多くの魚種を狙ってみましょう。ジャリメと変わらない価格で購入できるので、一緒に購入して釣りにでかけてみるといろんな魚に出会えるかもしれません。
マムシ(本虫)
標準和名は「イワムシ」です。マムシも多毛網の環形動物でイソメよりもさらに太く長いため切って使用します。特徴はにおいが強烈なことです。そのため餌取りの魚たちにも狙われることが多く、フグなどの外道が釣れることも。価格はジャリメ、イソメよりも高く1パック1000円前後するため、狙いの魚に絞って使うと経済的です。
マムシで狙うターゲット
マムシは大物狙いにむいています。真鯛、クロダイ、カレイなど投げ釣りで使用することが多く、おもに海底付近に生息する魚に効果が大きく、夜釣りにも向いています。動きがよいので置き竿でのんびり待つ釣りにもよいでしょう。
餌の付け方
餌の付け方にもさまざまな方法があり、付け方ひとつで釣果が変わることも。またエサ持ちも変わり長持ちさせることもできます。どのようなつけ方があるのか見ていろいろと試してみましょう。
チョン掛け
チョン掛けは虫エサの一部に針を通すだけの簡単な付け方です。メリットは餌が弱りにくいことです。ただ、投げるときに外れやすいデメリットがあります。
通し刺し
通し刺しは一番おおく使われている方法です。付け方のポイントは頭部から針を刺すさい、真ん中ではなく少しずらすことです。ずらすことでエサの弱りを抑え長持ちさせることができます。餌が長いと感じたときは切って使いましょう。また切るときは指で切らずハサミを使うことで残ったエサも長持ちします。
房掛け
ボリュームが出て、魚へのアピール力が強くなります。活性が低い時や大型魚に有効な付け方です。それぞれの特徴とエサの付け方で変わるターゲットや釣果の違いを見極め好釣果につなげていきましょう!
持っていると便利なアイテム
ここでは餌釣りをするさいに持っていると便利なグッズを紹介いたします。
エサ箱
ダイワ(Daiwa) 餌箱 エサ箱 ベイト 280T 471039
参考価格: 648円
餌箱はいちど購入すれば長く使え、パックで購入するのと違い釣り場でゴミがでなくなります。餌箱でもさまざまな種類があり、仕切り付きですとジャリメとイソメなど2種類いっしょに保管することもでき大変便利です。またエサもちもよくなるのでひとつもっているとよいでしょう。
石粉
虫エサの滑り止めに使用します。持つとツルツル、ベタベタ…。そんなストレスを解消してくれます。石粉があるだけでエサの付け方が格段にらくになります。店頭の餌売り場に並んでいますので一緒に購入するとよいでしょう。釣り場で石粉がなく、エサが付けにくいと感じたときは砂浜の砂を使うのもひとつの方法です。また石砂を使用するときはすべての餌にまぶしてしまうと弱りやすくなりますので、エサと石粉は別々に使用しましょう。
虫エサつかみ
やっぱりムシエサを触るのが苦手…。という方もおおいですよね。そんなときには餌をつかめる便利グッズを使ってみましょう。家族で釣りに行くけど、女性やお子様がエサを触れないときはぜひ事前に用意しておくと安心ですね。
フィッシュグリップ(魚つかみ)
フィッシュグリップがあると直接魚にふれることがないので、魚にもやさしく、針を外すときも便利です。また毒がある魚や海毛虫、カサゴなどの背びれがきつい魚は刺さってしまうと腫れてしまったりと大変です。危険ですので、必ずフィッシュグリップを使って魚に触れないようにしましょう。
三脚(竿置き)
三脚があると竿を立て掛けることができ、大切なタックルを傷から守ります。水汲みバケツがあると三脚にぶら下げて、手も洗えるので便利です。また穂先が上に向くため置き竿にしていてもアタリがわかりやすくなります。
虫エサに似たワーム
せっかく釣れているのに餌がなくなってしまった…。なんてことはありませんか?ワームなのでタックルボックスに入れたままでも問題ありません。また、虫エサが触れない方にも大変便利なアイテムです。見た目だけではなくにおいも強く作られています。ルアー釣りの入門編にも適しています。
エサの自動販売機
釣具店の外や、漁港近くのコンビニエンスストアに設置されているのをよく見かけます。また、餌の自動販売機が設置されている、漁港近くのコンビニエンスストアでは、店内にちょっとした針などの仕掛けや冷凍餌などを販売していることもおおいので、覗いてみるとよいかもしれませんね。釣具店の外に設置されている餌の自動販売機は稼働時間が決まっていることもありますので事前に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ジャリメは万能な釣り餌で、シロギスをはじめときには想像を超えるような大物をつれてきてくれることもあります。また、ターゲットに合わせてエサや仕掛けもかえて、数釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか?釣りに行くさいはライフジャケットの着用を忘れずに、ゴミの持ち帰りを徹底しましょう。マナーを守って安全で無理のないフィッシングライフをお楽しみください。
砂浜の女王 シロギス