ドラグ調整は初心者こそ必要な基礎知識
ドラグ調整とはラインが限界を超えて切れないように、一定の負荷がかかるとラインを放出してサポートしてくれる初心者にこそ必要な基礎知識です。使うラインの強度にあわせて調整が必要ですが、一度ドラグ調整のやり方や基準を理解すれば引きの強い魚や大物も釣れます。
必要な理由
初心者にドラグ調整の知識が必要な理由は、かかった魚をばらしてしまわないようにするためです。調整の基準がわからないまま釣りをしても、「なぜラインが切れたのか」「なぜバラしてしまったのか」理由もわからず成長できません。
初心者は適切な数値や基準を把握してから釣りを始めて、経験を積んでいくことが必要です。調整のやり方を理解して成長し、釣りをもっと楽しんでいきましょう!
スピニングリールとベイトリールのつまみ
スピニングリールのつまみ
スピニングリールとベイトリールでは、つまみの場所が違います。スピニングリールは、スプールと呼ばれる糸巻き部分の前側についているつまみを回して調整します。糸が絡まったときなどはスピニングリールのつまみを反時計回りにまわして緩めていくことで、スプールを取り外せます。
ベイトリールのつまみ
ベイトリールは、ハンドルの中央に取り付けられたスタードラグと呼ばれている星型のパーツを回して調整します。最初はドラグを緩めた状態で巻きつづけることで魚が針から外れないようにし、ラインが放出されすぎていると思ったらサミング(親指でラインを押さえる方法)で調整できます。
ドラグ調整にはどんな意味がある?
ドラグ調整をしておくと調度よくラインを送り出せるので、ライン切れやバラしを防ぐ意味があります。選んだラインの強度に対して緩めたり締めることで調整を行います。
「ドラグ調整をしなくても、太いラインにすれば切れないのではないか?」と考えてしまいますが、太いラインは潮に流されやすい上にルアーを細かく動かすことが難しくなり、魚を誘いづらくなります。
ライン切れやバラシを防ぐ
ラインの太さに対して適度にドラグ調整ができているとライン切れやバラしを防いでくれます。急に引きの強い魚がかかっても、ライン強度の限界を超える前にドラグがラインを送り出して緩めてくれます。適度に締めておくことで魚に針のかえしまでしっかり食い込ませてバラしを防ぎます。
ドラグを締める意味
ドラグを締めるということは針の刺さりをよくして、魚をうまく引き寄せる意味があります。
ドラグが緩すぎるとラインが放出されすぎてしまい、魚が暴れる範囲を広めてしまいます。岩影に逃げ込まれてラインが切れたり、他の人のラインと絡まる可能性もあります。針をかえしまで刺しきれないとバラす原因にもなるので、適度に締めることが大切です。
ドラグを緩める意味
ドラグを緩めるということは急に引っ張られてもラインを送り出して切れにくくするのと、針が伸びることを防ぐ意味があります。
ドラグを締めすぎているとラインが出ず、魚の引く力に負けて針が伸びる可能性があります。竿とラインの角度が直線になってしまい、竿の弾力が生かせずラインが切れやすくなります。ドラグを緩めてラインを送り出して竿を立てやすくすることも大切です。
出典:ライター撮影