トレブルフックとは…?
トレブルフックというのは、基本的にはルアーに付いている3本出しフックのことをいいます。ちなみに2本出しはダブルフック、4本出しはクアトロフックといいます。なかなかルアーに付いているフックを気にしたり、変えたりすることはないと思いますが、変えることでかなりの効果がある時があります。
何が違う?各メーカーのこだわりと技術のかたまり!
トレブルフックなんてどれも同じでしょ?って思われるかもしれませんが、各メーカーによってフックの形が若干ですが違います。フックの強さ、固さ、貫通のしやすさ、色など、こだわりを持って製作されているのでお気に入りのメーカーのトレブルフックに変えるということも釣りにおいての楽しみになります。
トレブルフック各部の名称
- アイ:リーダー、スナップなどを結ぶための輪っかの部分。
- ベンド:フックの曲がるまでの部分。
- シャンク:アイからフックが曲がるまでの部分。
- ゲイブ:針先とシャンク幅のこと。
- スロート:針先から曲がっている部分。
- ポイント:針先の当たる部分。
- バーブ:かえし部分。
- テーパー:針先からバーブまでの長さ。
シャンク部分がほどよく強いものを選ぼう!
シャンク部分は3本の針をまとめている部分で、フッキングしたときに一番負荷が掛かってくる場所です。過去に安いトレブルフックで経験したことなのですが、フッキング時にシャンクが折れてしまったことがあります。せっかくのアタリを無駄にしたくはないですよね?安いトレブルフックは沢山ありますが、有名ではないメーカーのものは強度の安心感がなく、あまりおすすめできません。
バーブとバーブレス
トレブルフックには、カエシがある「バーブ」とカエシがない「バーブレス」のものがあります。バーブがあると、しっかりフッキングしてから釣り上げるまでバレることが少なくなり確率があがります。バーブレスはフッキングしてもカエシがないためロッドワークとラインの巻き方を慎重にしなければバレる確率があがります。ただし、キャッチ&リリースをするのであればバーブレスのトレブルフックの方が効率はいいです。
ルアーにピッタリのトレブルフックを見つけよう!
トレブルフックを変えて本当に釣れる?何が変わる?疑問がいっぱいだと思います。本当に変わるんです!フッキング性能やルアーに装着した時のバランスによりルアーの動きが良くなったりします。もちろん推奨フックサイズがあるので、そちらを基準としてオリジナルのトレブルフックチューンをすると楽しいです。
ルアーに合わせたトレブルフックの選び方!
簡単そうに思われるかもしれませんが、フックのサイズ表記はメーカーによって誤差があります。同じフックサイズにするためには現物を持ち込んで合わせてみるのが確実ですが、持ち込むお店には許可を頂いてからでお願いいたします。サイズをメジャーや定規で図ってメーカー表記のサイズと照らし合わせて一番近いものを使用することをおすすめします。
メーカー別人気トレブルフック9選!
メーカーごとにトレブルフックの違いがあるので紹介します。用途やフィールド状況にあわせてメーカーを使い分けてみることも釣れる条件を作り出すテクニックとなります。自分に合うトレブルフックをさがしてみてはどうでしょうか?
①丸型トレブルR-1094【マルト】
マルトのトレブルフック、ラインナップ中で防錆が最強なやつを買ってみました
— きゅう (@q_shiibasu) August 21, 2019
ポスト投函なのでこりゃあ楽です pic.twitter.com/922jIP76Bx
マルトのトレブルフックはフッ素コーティングが薄く施されています。錆びにも強く針先の貫通力も高いため、長く使えて価格も安いのでコスパに優れています。フックの重さもサイズで違いますが、比較的に軽いです。ソルトにも充分対応しているので、オールマイティーなトレブルフックになっています。
②T-S21【DECOY】
形が特殊なT型のトレブルフックです。ノーマルのトレブルフックとは違い、針同士で引っ掛かったり、バイブレーションやミノーのフロントフックと交換することによりルアーを傷める心配もなくなります。T型にすることでルアーのフックポジション、バランスが非常によく、フック自体の重量も軽いため心強いトレブルフックになってます。
③DトレブルフックSSVP【Daiwa】
Daiwaのトレブルフックはアイ部分に捻りを加えており、スプリントリング装着時にアイがセンターにくるように設計されてます。3R.4Sとありますが、3Rはゲイブが広いためバス、トラウトの口元へのフッキングが抜群によく、4Sは針先がストレートで刺さりがよいのでシーバス向きと言えます。タイプが2種類に分かれていて人気のトレブルフックになっています。
④KATSUAGEHOOK【メガバス】
名前がユニークですね!メガバスのカツアゲフック。バーブがアウトバーブで見るからにフッキング最強といった見た目をしています。1度フッキングすると2度と逃さず釣れる!それがカツアゲフックの真骨頂です。メーカーでうたっている100バイト100掛けも夢ではないです。
⑤TEASERHOOK【メガバス】
ティーザーフックはアピール力を増やしつつフッキング性能を落とさないトレブルフックです。職人が1本ずつスカートを手作業で作っているらしく、ルアーとマッチングした時は最強で必ず釣れるアピールを実現してくれます。水押しがナチュラルで柔らかいアクションをしてくれるためポッパーなどに人気です。
⑥ピアストレブルタガー【RYUGI】
ピアストレブルタガーは他のトレブルフックと比較すると、針先がかなり細くフッキング向上をはかっています。ルアーフックのフッキングは2本同時に掛かるときもあるので倍の力が必要になるのをこのピアストレブルタガーは軽減してくれます。またショートバイトでもしっかりと強いフックアップをします。重さも軽いので人気のトレブルフックとなってます。
⑦フェザードピアストレブル【RYUGI】
フェザーが多めですが、フッキングは勿論、強度も強いフックとなっています。ルアーアクションをしているときにフックについているフェザーの水押しでアクションタイミングをずらし乗り切れない魚を乗せてくれるトレブルフックです。またバイト時に吸い込みやすくもしてくれているのでバラす確率が減ります。
⑧Y-F35【DECOY】
他のトレブルフックと比較すると、シャックル部がロングになっておりトップウォータ、ジャークベイトとのマッチングがよく合います。シャックルが長いので捕食が下手な魚を逃がさないようになっています。ゲイブ部分も少し狭く設計されていてパワーロスを極限までなくしたフッキング最強トレブルフックです。
⑨Y-F33B【DECOY】
ショートバイトを確実に捕らえるトレブルフックY-F33Bはブラックカラーで極限までワイヤー硬度を引き出しています。軽い小さいフックとは逆にフッキングは最強レベルです。このトレブルフックはバス、ソルト、トラウト何でも使えるので人気のフックとなっています。
トレブルフックの選び方①:サイズ
基本的に数字が大きいほどサイズは小さくなっていきます。ルアーとマッチングさせていくためには、まずルアーメーカーのホームページからフックサイズを調べ同じサイズを取付けるのがおすすめです。メーカーでのフックサイズを推奨しているのはルアーを殺さないためなので、なるべく同サイズのフックを取付けることが大事です。
トレブルフックの選び方②:強いアピール力を求める
トレブルフック自体にブレードがついてあるタイプがおすすめです。ブレードが波動を生み出し、フラッシング効果もあるので、ルアーのアピール力アップに繋がります。このフックの選び方は、いまいちアピール力が足りないルアーにとって最強のアイテムになってます。
トレブルフックの選び方③:フックカラー
フックのカラーの選び方も釣りにおいて重要なことです。赤色のフックカラーは生き物にとって興奮しやすい色で、フックを赤色に変えるだけで釣果が変わったこともあり、比較的にブラックバスを狙うときに使ったりすると良く釣れることもあります。
銀色のトレブルフック
一般的で人気のカラーリングだと思います。ルアーにも最初から装着されているカラーです。リトリーブ中は揺れているため魚からは基本フックは見えていませんが、銀色にすることにより、フックの姿は見えてない点は変わりませんが、銀色が反射したフラッシング効果によりアピールをすることができます。
黒色のトレブルフック
黒色のトレブルフックは魚にとってアピールよりもナチュラルな印象を与えます。フラッシングに警戒する魚に対して有効でシルエットも大きく見えるため、ビッグサイズを狙いたいときなどに効果を発揮します。トレブルフックの黒色はなかなか使わないと思いますがワームのオフセットフックなどにはよく黒色が使われています。
トレブルフックの使い方。応用編
トレブルフックはルアーだけでなくスイムベイトにラインを通し、そのままお腹部分に差し込んで使ったりも出来ます。使い方次第ではトレブルフックで釣れるアクションができるワームへの付け方などがありそうです。自分の思い描いたトレブルフックを見つけると面白そうですね!
安い!軽い!強いトレブルフックは?
3拍子揃ったトレブルフックを取り扱っているのはマルトだと思います。10本入り500円以下と安いですが、ちゃんと表面加工されて強い強度を持たせつつ軽いトレブルフックに仕上げられています。どれをとっても最強レベルです。他のフックと比較してもコスパがよく人気のあるフックです。
最強のトレブルフックとは?
一概には言えませんが、トレブルフックを変えてからよく釣れるようになった!このフックの重さを軽いのに変えたらどうなる?など探求していって初めて自分にあった最強のトレブルフックを見つけることができると思います。いろいろなメーカーと比較して自分なりのルアーチューンをしてみてはいかがですか?
安いから買う!という選び方はやめましょう!
フックは消耗品です。使う度に磨耗、錆び、金属疲労などの不具合が出てきます。ただ使えればいいと思うかもしれませんが、いざヒットした時にフックが折れたら悔しいはずです。安いことは良いことですが、安くてもなるべく強いフックを見つけましょう!まとめ買いなら安くなるメーカーもあります。フックの選び方には比較的、慎重になることも重要です。
純正フックでも充分な釣行を楽しめますが、ここぞという時にフックをあえて変えているルアーで釣れたらモチベーションも上がると思います。自分でチューニングしてルアーのベストバランスが取れた時には、そのルアーが一番の切り札として使うことも可能です。
最後に
トレブルフックは沢山の種類があり、どれもフッキング力やバランスがよく軽いものを目指して作られてます。メーカーによってこだわりもあり比較してみるとそれぞれの特徴もわかってくるはずです。人気のフックを使ってみたり、安いけどフッキングもしっかりできて釣れるかもと思えば使ってみて試すのも釣りを楽しさになります。たかがフック、されどフックと言うことを忘れないで釣れるトレブルを見つけましょう!
トレブルを極めたらダブルやクォーターへ!
トレブルフックだけでなく、ダブルフックやクォーターフックにも各メーカーにより違いがあります。まずはトレブルフックを使いこなしてからですが、ダブルやクォーターフックも使ってみると違った楽しみを味わえます。
バーブレスタイプ