魚釣りの仕掛けを解説
まず初めにオモリの解説をする前に魚釣りの仕掛けを見ていきましょう。釣りには様々な仕掛けがありますが、初心者でも分かりやすい、ウキ釣りの仕掛けを使い解説していきます。図をご覧になると分かりますが、釣竿の穂先から道糸、ウキ、オモリ、サルカン、ハリス、ハリと一体になっていて、これが魚釣りの仕掛けとなります。
オモリの必要性とは?
初心者の方の中にはここでなぜ釣りにオモリが必要か?と思われた人もいると思います。釣りで使われるオモリは様々な役割を持っているため釣りにオモリは必要不可欠です。
オモリの役割は?
餌釣りだとキャスティングの時の正確性や操作性が上がり、狙いのタナまで沈めて釣ることができますし、遠くのポイントに投げることもできます。かなり流れが強い川などで、軽い仕掛けをいれても上手く流し込めません。ここで少し重めのオモリをつけると、仕掛けの重さが上がりますので、しっかりと沈めて釣ることができます。このように状況が色々ある中で釣りをしやすくするために、オモリをうまく使う必要があります。
号数などの単位名を紹介
ここで釣りに使われる号数、オンス、ポンドと三つのオモリの単位名をご紹介します。餌釣りとルアーフィッシングにおいて、使われる単位に違いがあるときはありますが、この3つを覚えておけばオモリの単位が分からなくなることはないでしょう。
号数表記
1号、2号などの昔から馴染み深い号数での表記は、ガン玉、ナス形オモリ、ナツメオモリなどで使用される単位です。餌釣りの世界では、主に号数でオモリの重さを表します。流れの速さや、釣り場の風の強さでオモリの号数を決めておけば、仕掛けを組む時にも迷わなくてすみます。また沖の胴付きサビキ釣りでは、隣の人と同じように仕掛けを流す必要があるため、オモリの号数をそろえる必要がある場合もあります。
オンス表記
1オンス、2オンス、3オンスなどのオンスでの表現は、ルアーフィッシングの世界で使われる単位です。号数などに比べて、1オンスの単位が大きく、1オンス以下の重さは1/2オンスや2/3オンスなどと呼ばれることもあります。少しややこしいですが、特にブラックバスルアーは大体このオンス表記で売られてますので、バス釣りをする人は覚える必要があるでしょう。
ポンド表記
1ポンド、2ポンドなどで表記されます。あまりオモリの重さやルアーの重さで使用されることは少なく、どちらかと言えばラインの太さや、釣った魚の太さなどで使われることが多い単位です。バスフィッシングにおいて60センチを超える個体を10ポンドオーバーと表現されていて、ラインの太さにも使用されることから魚のコンディションなどを表す時に使いやすいでしょう。
オモリの各単位とグラムの換算方法を紹介
それではオモリの各単位とグラムの換算方法を紹介していきます。◯号何グラム、◯オンス何グラム、◯ポンド何グラムと覚えておけば、仕掛けを組む時、ルアーを選ぶとき、魚の重さをはかるときなど迷うことはなくなります。グラムに換算すると小数点以下の数字が混じりますが、分かりやすく解説していきますのでご覧になってください。
◯号は何グラム?何オンス?何ポンド?
正確に表しますと下の表のようになります。ルアーにおいて1オンス以下のルアーは◯/◯と表記されることもありますね。この表を見た方は皆さん思われたかと思いますが小数点以下も混じり非常にややこしいです。ですが、事細かに覚える必要はまったくありません。すべてを覚えておく必要はなく、覚えやすいところだけ覚えておけば大丈夫です!
号 | オンス | ポンド | グラム |
---|---|---|---|
1 | 0.133(3/16) | 0.008 | 3.750 |
2 | 0.265(1/4) | 0.017 | 7.5 |
3 | 0.398(3/8) | 0.025 | 11.25 |
4 | 0.53(1/2) | 0.033 | 15 |
5 | 0.663(5/8) | 0.041 | 18.75 |
6 | 0.795(3/4) | 0.050 | 22.50 |
7 | 0.928(7/8) | 0.058 | 26.25 |
8 | 1.06 | 0.066 | 30 |
9 | 1.193 | 0.074 | 33.75 |
10 | 1.325 | 0.083 | 37.50 |
釣竿ごとのオモリの号数表記の違い
ここでキャスティングの投げ竿、船などで真下に仕掛けを落とす竿、一般的に使われる延べ竿に書かれている号数表記の違いを解説していきます。書かれている以上のオモリを使えばすぐ折れるのか?などといった疑問を持ってる人にも分かりやすく解説していきます。それではどうぞ。
ルアーロッド、投げ竿
ルアーロッドや、砂浜のキス釣りなどで使われる投げ竿など、仕掛けやルアーを遠くに飛ばす竿に書かれているオモリの表記は、単純に投げれる重さを書いています。例えばルアーロッドに適合ウエイト10グラム〜50グラムと書かれていれば、その間の重さのならば問題なく投げれるということです。ここで極端な例ですが、仮に51グラムのルアーを投げてしまえばすぐ折れてしまうのか?と思った方もいると思います。実際のところそのようなことはなく、メーカーもある程度表記よりも重いルアーやオモリを使われても大丈夫なように作っています。しかし投げ方や竿にキズが入ってた場合など、いとも簡単に折れることがありますので、その際は自己責任でよろしくお願いします。
船竿、ジギングロッド
船のサビキ釣りや胴付き釣りで使われる竿、オフショアのジギングゲーム使われる竿に書かれているオモリ負荷などの表記は、その竿でストレスなく扱えるオモリやジグの重さを表しています。単純にオモリ負荷の値が大きくなればなるほど太く強い竿ということが分かります。例えばジグウエイト150グラムまでの竿で300グラムのジグをシャクると、どうしてもテンポよくシャクれずにストレスを感じてしまいます。絶対に使えないということはありませんが、使うオモリやジグに応じた釣竿を使用することが釣果につながる秘訣に間違いありません。
延べ竿(振り出し竿)
延べ竿に表記されているオモリ負荷の意味も、上の欄で解説した通り扱えるオモリの重さで間違いありません。ひとつ違うのは、特に渓流のミャク釣りで使われる竿や、アユの友釣りで使われる竿などは、ルアーロッド、投げ竿、船竿、ジギングロッドと比べると非常に長く繊細に作られています。そのため表記されているオモリ負荷も大きく書かれているものはありません。もともと延べ竿で行う釣りで、そこまで重いオモリを使う釣りはそこまで多くありませんので、軽いガン玉や、重さを調整できる板オモリを扱えるように特化しています。渓流のミャク釣りやアユの友釣りでは、早い流れの中で仕掛けを馴染ませながら見せることが重要ですので、このような小さく軽いオモリを扱えるようになっています。
オモリの号数、グラムの換算方法まとめ
さて一通り解説しましたがいかがでしたでしょうか?魚釣りは専門用語がたくさんあり、オモリの表記方法にも餌釣りとルアーフィッシングで違うなどとややこしい部分が存在します。上記の◯号は何グラム?何オンス?何ポンド?の欄でも説明しましたが、グラムに換算すると小数点以下も絡み面倒くさい面も出てきますので、自分なりにキリのいい数字で、大雑把に覚えてもらえればじゅうぶんです。特にこのページを見ていただいた初心者アングラーの皆さんの疑問が少しでも解けたら非常にうれしく思います。状況に応じてオモリを上手く使いこなせば、間違いなく釣果は変わりますので頑張ってください。