どじょう料理の準備
おいしいどじょう料理を家庭で作るためには準備をしっかりしましょう。そうすることで、手間のかかるどじょうの下処理がスムーズに運びます。どじょうはとても栄養価が高く、おいしいので食べない手はありません。
調理道具
- 包丁
- まな板
- なべ
- ボールなど
調理道具は一般的に家庭にある道具で十分です。特別な調理道具などは特に必要はありません。
調味料
- 日本酒や料理酒、ビールなど
- 塩
必要な調味料の一つ目はお酒です。日本酒や料理酒、ビールなど普通に買えるお酒類でかまいません。二つ目はどじょうのぬめりを取るための塩です。お酒と同様、食塩などのように一般的に買える塩で問題はありません。
どじょうって、釣るの?買うの?すくうの?
どじょうは時期によってスーパーで見かける機会もありますが、購入したいタイミングとあわない場合もあります。現在は通販で生きているどじょうを購入することは可能ですので、料理をチャレンジする方は通販で購入することをお勧めします。
まずはどじょうの下処理から
どじょうは泥地に生息しているのでどうしても臭みがあり、下処理が必要になります。養殖したどじょうは泥抜きの必要はありませんが、天然のどじょうは泥抜きが必要です。泥抜きには3日~1週間ほどかかります。
臭みとぬめりを取る
次に行うのは生きたどじょうを酒の中で泳がせることです。ちょっと残酷ではありますが、臭みを取るには最適な方法です。臭みを消すだけではなく、身もふっくらと柔らかくなります。おとなしくなったどじょうのぬめりを塩でもみ洗いすると、臭みはかなり抑えられます。
さばき方
さばき方ですが、どじょうの頭の付け根から尾にかけて、まな板と平行に沿わせるように包丁で開いてください。次に、身と中骨の間に包丁を入れ中骨を取り除きます。ぬめりが取れていればあまり滑りませんが、どうしても滑ってしまう場合は、軍手をはめてから、うなぎや穴子のさばき方のように目打ちをしても大丈夫です。
どじょう料理あれこれ
日本では昔からどじょうを食べる文化があり、さまざまなどじょうの食べ方が作り出されてきました。どじょうは、泥地を好む魚であるため、臭み取りやぬめり取りなどの下処理をしっかりしなければなりません。そのひと手間で家庭でもおいしいどじょう料理を作れます。
柳川鍋
レシピ(材料約2人分)
- どじょう……100グラム
- 卵……LLサイズ1個
- みつ葉……少量
- ゴボウ……30グラム
- 水……100cc
- ダシの素……少量
- お酒……25cc
- みりん……25cc
- 醤油……25cc
- ゴボウはささがきにしてアクを抜く
- 下処理したどじょうとゴボウを割下で煮込む
- 卵でとじる
※トッピングにネギや三つ葉を散らしてもOKです。
どじょう鍋(丸鍋)
レシピ(材料約2人分)
- どじょう……15匹
- お酒……適量
- 江戸甘味噌……50グラム
- かつおだし汁……320cc
- 醤油……80cc
- みりん……80cc
- 砂糖……小さじ2
- ねぎ……好きなだけ
- さんしょう……適量
- かつおだし汁とみそ汁を別々に作る
- 下処理したどじょうをみそ汁に入れ30分ほど煮込む
- かつおだし汁、醤油、みりん、砂糖をまぜ割下を作る
- どじょうを割下に移し火にかける
- ねぎをたっぷり乗せて柔らかくなったら完成
※お好みでさんしょうをかけてください。
どじょうの唐揚げ
レシピ(材料)
- どじょう……9センチメートル前後適量
- お酒……適量
- 生姜……1/4個
- 醤油……大さじ1
- 片栗粉……大さじ3
- 下処理したどじょうを醤油、生姜、お酒を混ぜたタレに入れる
- 味が染みたら、片栗粉をまぶし油で揚げる
※レモンやポン酢を軽くつけてもおいしいです。
どじょう汁
レシピ(材料)
- どじょう……やや小さめのもの300グラム
- サラダ油……少々
- 油揚げ……1枚
- 里芋……適量
- ねぎ……少々
- 豆腐……半丁
- ごぼう……適量
- 味噌……適量
- 酒……適量
- 調味料……適量
- 鍋にサラダ油を入れ、下処理したどじょうを炒める
- 少しこげ目がつく程度で里芋、ささがきしたごぼうを入れ、さらに炒める
- 豆腐、油揚げを入れ、酒と調味料を加える
- 味噌をとき、最後にねぎを入れる
どじょうの串焼き
レシピ(材料約2人分)
- どじょう……串数分(1串2匹であれば20匹程度)
- 塩……適量
- 下処理したどじょうを串に刺す
- フライパンやホットプレートなどで焼く
- 途中で塩をかける
※どじょうは巻きつけるように刺してください。しっかり刺さないと串から抜けてしまいます。
チュオタン(韓国料理)
レシピ(材料約4人分)
- どじょう……400グラム
- 青い唐辛子(ししとうでも可)……2個
- にんにく……4個
- 塩、醤油(仕上用)……少々
- 塩(下ごしらえ用)……少々
- こしょう……少々
- 白菜、牛もつ……200グラム
- ねぎ……2本
- 粉さんしょう……少々
- おろしたにんにく……大さじ1
- おろした生姜……小さじ
- 下処理したどじょうを柔らかくなるまで煮込む
- 別の鍋で牛もつの下処理をし、にんにくを柔らかくなるまで煮込む(ゆで汁は一度こす)
- 白菜は一枚ずつ洗い、ねぎは斜め切り、ししとうはみじん切り
- どじょうのゆで汁を少し残してゆでこぼし、ミキサーにかける
- ミキサーにかけたどじょうを鍋に入れ、牛もつの茹で汁と混ぜ合わせる
- 5の鍋に牛もつ、白菜を入れ白菜が柔らかくなるまで煮込む
- 6に、粉さんしょう、こしょう、おろしにんにく、生姜、ねぎ、塩、醤油を入れ、ひと煮立ち
※辛い味が苦手な方はししとうや唐辛子を抜いても大丈夫です。
※どじょうは丸のままでもおいしくいただけます。
その他
日本以外の国でもどじょうを食べる文化はあります。中国や韓国にもどじょう料理はありますが、特徴としては、どじょうをすりつぶしてしまうことが多いです。中国では主に漢方に使われていますが、韓国ではどじょうを団子にしてスープとして食べています。
家庭でどじょう料理を作ってみませんか?
どじょうを食べる際に注意していただきたいことがあります。必ずしっかり火を通してください。寄生虫がいる場合がありますので、生で食べることは絶対にやめてください。
どじょうは下処理をすることでいろいろな方法で食べられます。昔から日本では滋養強壮になり、俳句では夏の季語にも選ばれています。この機会にご家庭で食べてみませんか?
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