セルロースセメントの強度
セルロースセメントはうすい膜を張り、すぐにかたまります。膜はメーカーによって、やわらかいものとかたいものがありますのでルアーの用途にあわせて選びましょう。
やわらかい仕上がりになる膜は耐衝撃性が欲しい時におすすめです。岩などに当たった時にクッションのような役割りをしてくれます。膜がかた過ぎたら、ウレタンコートを吹きかけてやわらかさを出す方法もあります。
セルロースセメントの注意点
ルアー作成に欠かせないセルロースセメントですが、色落ちと白濁化に注意が必要です。色落ちはセルロースセメントにふくまれる溶剤によるもので、白濁化は気化で起こり湿度と関係があります。それぞれ解決方法や防ぐポイントをみていきましょう。
色落ちに注意!
セルロースセメントの溶剤は、塗装を溶かしてしまう成分が入っています。ルアーの仕上げのコーティングで色が流れてしまうと下地からやり直しが必要です。いきなりドブ漬けすると色が流れてしまうので、使い方➂のうすめたセルロースセメントを使用した、使い方②のエアブラシの工程は必須だと覚えましょう。
白濁化にはリターダーを使用
セルロースセメントにふくまれるシンナーの乾燥が早く、ルアーの熱が乾燥の気化熱で奪われてしまい、残っている水分が瞬間的にかたまる現象が白濁化です。湿度が高い梅雨や夏は白濁化が起きやすく、白濁化したままドブ漬けを続けるとルアーに気泡が入って見た目が悪くなります。
リターダーをルアーに吹きかけると白色がキレイに落ちますので、落としてから再度ドブ漬けをしましょう。