セルロースセメントとは?ルアーのコーティング剤の使い方をご紹介!

セルロースセメントとは?ルアーのコーティング剤の使い方をご紹介!

セルロースセメントって、何だかご存知でしようか?ハンドメイドルアーを作る方なら、聞いたことあるでしょう。ハンドメイドルアー作成には、欠かすことの出来ないアイテム。今回、このセルロースセメントの特徴と使う際の注意点、使い方のコツなどをご紹介してみます。

記事の目次

  1. 1.セルロースセメントとは
  2. 2.使い方① 下地作り
  3. 3.使い方② トップコート~仕上げ
  4. 4.セルロースセメントの注意点

セルロースセメントとは

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

おそらく、多くの方が何に使う物か?何なのか?全くわからないかもしれません。セルロースセメントとは、ルアーをコーティングするための塗料の一種です。ハンドメイドルアーを作る人であれば、ご存知かもしれません。まずは、このセルロースセメントからご説明します。

コーティング剤の一つ

使用用途は、ハンドメイドルアー作成に使う物です。ハンドメイドルアーを作る際、強度を上げるためや、塗装を守るためなど、表面にしっかりとした保護膜を作ります。この時に使うのがコーティング剤(塗料)で、代表的なものがセルロースセメントで、他にウレタンやエポキシと種類があります。どれも一長一短ですが、うまく使い分ける方が現在では多いです。

代表的なセルロースセメントとウレタンの違い

セルロースセメントとウレタンの違いですが、極端に違います。例えば、コーティング後の強度はセルロースセメントが優秀で、コーティングを厚く作れるのはウレタンです。また、塗装の色流れ(溶けて流れてしまう事)が起こるのがセルロースセメントですが、コーティングがうまくいけば仕上がりが綺麗でその美しさが長持ちします。ウレタンは色流れしにくいですが、時間がたつと黄色く変色する欠点があります。

セルロースセメントを使う理由

出展:ライター撮影

セルロースセメントを使う理由は、ルアーに強度を持たせることです。硬度のあるコーティングが可能ですが、実用的な硬度を作るためには何層も重ねる必要があります。次に仕上がりの美しさ、その美しさを長持ちさせる事です。もちろん、時間がたってもヒビ割れが起きにくい点も優れています。そんな理由から、岩などにぶつける可能性の高いトラウトミノーなどに使う方が多いです。

セルロースセメントの成分

セルロースセメントは、植物性繊維の樹脂を主成分に複数の溶剤を混ぜたものです。この混ざっている溶剤が気化して樹脂のみが硬化するので、一度のコーティングでは非常に薄い膜になります。そのため、複数回重ねることで、より硬度の高い膜になります。この時、一度固まった部分も次のコーティングで再び溶けて硬化するので、徐々に厚い膜になります。一層一層作っていくのではなく、最終的には厚い一層になるのが特徴です。

セルロースセメントの注意点

セルロースセメントには様々な溶剤が混ざっています。その中でも、トルエンは体に害を及ぼす影響が強いので、最近ではノントルエンのセルロースセメントも販売されています。しかし、それでも有害な溶剤が含まれていますので、防毒マスクの着用や換気は十分に行う必要があります。

使い方① 下地作り

出展:ライター撮影

ハンドメイドルアーを作成する場合、加工しやすいバルサ材やウッドを使います。ミノーの場合には、ベースの素材が持つ浮力が大きなカギを握る事も多いです。そのため、まず下地をしっかりと作る必要があります。この下地作りにセルロースセメントを使い、さらには塗装後の最終トップコートにもセルロースセメントを。これが基本的なセルロースセメントの使用用途になります。

下地作り

ハンドメイドミノーを作る際、バルサ材などを成形し、構造線やウエイトを組み込みます。それに水の侵入を防ぎ、浮力となる空気を閉じ込めるために、下地を作ります。この下地をきっちり作る事で、塗装も行いやすくなります。性質上、薄い塗装で、固く仕上がりますが、複数回のドブ漬けで下地をきっちりと作る事が非常に大切です。

時間を惜しまずしっかりと

出展:ライター撮影

短時間で硬化するセルロースセメントでも、メーカーや成分の含有率で硬化の時間は異なります。しかし、しっかり時間を掛けて行うことが大切です。ドブ漬けと乾燥の繰り返しで、厚い下地が出来上がります。ウレタンの場合、個別の層になり剥がれの原因になりますが、セルロースセメントはきっちりしたコーティングが可能です。

10回が一区切り

下地作りのドブ漬けは、セルロースセメントの場合は必ず複数回行って下さい。理由は、バルサ材など水分を吸いやすい材質は、それに染み込みながら硬化します。薄くコーティングされるセルロースセメントは、2~3回では凹凸が残ってしまいます。もちろん、強度も気密性も確保出来ないので、最低10回を基準にして下さい。表面にざらつきがなくなるのが目安です。塗装前には、サンドペーパーで凸凹をならすことも忘れずに。

使い方② トップコート~仕上げ

出展.ライター撮影

しっかりとした下地作りが終われば、塗装、そして最終コーティングです。ただ、このトップコートもセルロースセメントで行う場合、十分な注意が必要です。ここまでしっかりと作り上げてきたものが、一瞬で台無しになることが多いのが、セルロースセメントです。

色流れに注意

最大の注意点は、塗装後の最初のコーティングです。この時、そのままドブ漬けすると必ず色流れします。それを防ぐ事が、セルロースセメントでの最大の山場です。この色流れ、セルロースセメントは下地を溶かして硬化していく特徴から、非常に難しいです。塗装の下地のセルロースセメントを溶かしてしまう事が最大の原因です。もちろん、配合されている溶剤の成分も塗料を溶かしますが、とにかく溶けては固まる性質が、最も難しくしている所です。

色流れ対策

セルロースセメントをトップコートとして使う場合、まず稀釈したセルロースセメントをエアブラシで砂吹する事が基本です。この砂吹を複数回行う事で、塗装した塗料を少しずつ定着させます。砂吹も、徐々に稀釈率を少なくしつつ、回数をこなす毎に密に吹き付けるのがコツです。砂吹数回(てかりがでない程度)して、その後に濡れ吹(表面が濡れて垂れない程度)を数回行って、最終トップコートのドブ漬けへ進めましょう。

色止めしても不安

​​​​​​​出展:ライター撮影

ドブ漬けを行う際、砂吹•濡れ吹で色止めをしたからといって、そのまま気にせずに行うのは良くありません。稀釈したセルロースセメントへドブ漬けするのがベストですが、なかなか面倒です。そのため、細心の注意をしながら、最初の数回はドブ漬けして下さい。

ゆっくり、しっかりと

トップコートのドブ漬けは、セルロースセメントから引き上げる時に、一気に抜き上げてポタポタ垂らさないようにして下さい。時間を掛けて、徐々に引き上げる事で、表面に残るセルロースセメントをより少なくします。表面に付着するセルロースセメントを最小限にし、固まるまでの表面移動する量を出来る限り少なくします。これで色流れはさらに減ります。

セルロースセメントの注意点

基本的なセルロースセメントの特徴、使い方はある程度、ご理解頂けたと思います。最後に、注意点をいつくかご説明しておきます。

コーティングの白かぶり

セルロースセメントが乾燥すると、白く濁った感じ、擦りガラスのような見た目になる事があります。これを白かぶりと言い、綺麗に塗装したルアーが台無しになります。これは、湿度の高い状況で乾燥させると起こります。空気中の水分が、乾燥する表面に付着することが原因で、高湿度は天敵です。

白かぶり防止

白かぶりを防ぐには、湿度の高い日にドブ漬けはしないことです。雨の日は当然ですが、夏場などは要注意です。また、室内でも湿度の高い場所は避けて下さい。逆に、きっちり除湿された空間であれば、白かぶりを防ぐ事ができます。

リターダーというアイテム

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

リターダーの用途は、塗料の乾燥を遅らせるために使います。塗料によって、成分が変わったりするので、塗料と同じメーカーを使用するのがベストです。このリターダーをセルロースセメントへ混ぜてドブ漬けする事で、硬化速度を遅らせ、乾燥時に起きる気化熱での結露を防ぎ、白かぶりを防止します。

白かぶり後にもリターダー

万が一、白かぶりが起きてしまった場合にも、リターダーが役に立ちます。白かぶりしたその上から、リターダーをエアブラシで薄く吹き付け、乾燥させることで白濁が取れます。同じ役割をラッカーうすめ液でもできたりします。

セルロースセメントもメーカーで違いあり

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

セルロースセメントも様々なメーカーから販売されています。塗料メーカーからが多いのですが、ハンドメイドルアー用なども沢山あります。ただ、それぞれのメーカー、商品で配合が異なります。溶剤の配合が変われば、乾燥時間も変わります。硬化後の強度なども違いがあり、使用用途に合わせた商品を探したいです。

色流れしないために

セルロースセメントによる塗装の色流れを如何にして防ぐかが、大切です。この色流れを防ぐために、塗装にもひと工夫。それが、塗料にリターダーとセルロースセメントを少量混ぜる事です。こうする事で、塗料の密着度が高まり、色流れが少なくなります。ただし、確実ではないので注意して下さい。

こだわりのコーティング

セルロースセメントは、扱いが難しいコーティング剤ですが、その魅力はリスクを考えても使いたくなります。実際に使って、初めて良さを実感できます。しかし、少しの工夫で素晴らしいミノーを作ることが出来ます。仕上がりの違いを、ぜひ体感して下さい。

Trouter
ライター

Trouter

はじめまして これから宜しくお願い致します

関連記事

ランキング