スーパーファイヤーラインはPEラインとどう違う？特徴をご紹介！

Berkley（バークレー）のスーパーファイヤーラインはPEラインと同じダイニーマ素材ですが、異なる加工方法で製造することでPEラインより、伸びが少なく感度が向上しています。ラインの表面に独自の特殊なコーティングをすることで水切れがよく、劣化が少なく耐久性も向上。スーパーファイヤーラインの特徴や評価を一般的なPEラインと比較して紹介します。

釣りに使用するラインは素材によってナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインの3種類に分類されます。スーパーファイヤーラインは素材で分類するとPEラインの1つです。それぞれのラインの感度や耐久性、劣化などを比較して、違いを紹介します。

ナイロンラインは、安価で軟らかく巻き癖がつきにくいためリールのスプールに巻く道糸として最適です。デメリットは他の素材と比較すると紫外線に弱く、劣化するため耐久性がよくなく交換時期が早いことです。直線引張り強度に優れ、簡単な結び方で結節強力が高いメリットがあります。柔軟性があり、適度な伸縮性によって魚がヒットしたときのショックを吸収できます。表面がやわらかく、傷つきやすいため耐摩耗性はよくないです。

フロロカーボンラインは、表面が硬く傷つきにくい特徴があり、耐摩耗性に優れます。比重が高くハリスやリーダーラインに最適です。ラインが硬く巻き癖がつきやすいため道糸に使用すると扱いに注意が必要です。フロロカーボンの強度は、ナイロンと比較するとやや劣りますが、伸びが小さく感度が良くなります。紫外線による劣化がなく、耐久性が優れています。

PEラインはナイロンと比較して約2.5倍の強さをもち、吸水性がなく水中での劣化の心配がない特徴があります。結節強度が弱く、結び目から切れる可能性が高いため特別な結び方が必要です。伸びが少なく、感度がよいことがルアー釣りに適しています。価格が高いデメリットがありますが、劣化が少なく交換時期が長いのでトータルで考えるとコストパフォーマンスがよいです。

PEラインは、マルチフィラメント複数糸構造です。ナイロン・フロロカーボンラインはモノフィラメント構造と全く違います。非常に細いラインを4本編みや8本編みして1本のPEラインを作ります。同じ太さ（号数）のナイロン・フロロカーボンラインと比較して強度が非常に高く、細いラインを使うことができ、遠投性に優れています。

PEラインは傷や摩擦熱で非常に細い1本が切れやすく、耐摩耗性が低いです。表面の毛羽立ちに注意する必要があります。ショックリーダーを使用して根ズレに強く、伸びないPEラインのショックを吸収してラインブレイクを防ぎます。柔軟性があり、しなやかでコシがなくガイド絡みやベイトリールでのバックラッシュなどライントラブルが発生しやすいことがデメリットです。

スーパーファイヤーラインの特徴を紹介します。PEラインと比較して違いを確認しましょう。PEラインのメリットをさらに伸ばし、デメリットを軽減することを目標に作られたスーパーファイヤーライン。PEラインより感度や耐久性を向上させ、使いやすいラインになっています。

PEラインは伸びが少ないことがメリットですが、ルアーのアクションなどを使用すると編み込みの緩みによって伸び、感度低下を起こします。スーパーファイヤーラインはダイニーマ素材をマイクロフューズド製法により熱をかけて延伸しています。PEラインと構造が違い、ダイニーマ素材を直線方向に揃えることにより、ダイニーマの特性である低伸度特性を最大限に生かした構造です。潮流の変化やルアーへの前アタリを感知出来る超高感度ラインです。

スーパーファイヤーラインは、表面にバークレイ独自の特殊コーティングすることで、水中での水切り性能が優れたラインです。潮の流れの影響を受けにくいことから、ジグなどルアーの海底までの着底スピードが通常のPEラインと比較すると格段に早く、バイトを得る確率が高くなり、釣果のアップにつながります。

スーパーファイヤーラインはファイヤーラインのコーティングから更なる改良に成功して耐摩耗性を3％アップ。耐久性アップさせてPEラインによくある劣化による毛羽立ちを減少させています。根ズレに強くなったことで、シーバスの定番ポイント「橋脚」も思い切って攻められます。PEラインとは全く異なる操作性の良さを高次元で実感できます。

スーパーファイヤーラインはダイニーマ素材をバークレイの特許製法である「熱延伸技術」により驚異の強さを持つラインです。「熱延伸技術」で熱圧縮と延伸技術により分子構造の強度を高くでき、直線強度アップにより、細いラインの使用が可能になりました。フロロカーボンラインのリーダーと摩擦系ノットの締め込みに優れ、高い結束強度を実現しています。

スーパーファイヤーラインの評価を紹介します。PEラインと比較して、どのような点が評価されているかを確認しましょう。実際にスーパーファイヤーラインを使用した人の評価は、とても参考になります。どのような釣りで効果が高く、使用するメリットを把握してスーパーファイヤーラインを使って釣りを楽しみましょう。

スーパーファイヤーラインはPEより伸びが少ない特徴があり、スローピッチの釣りで深い水深を攻めるときに効果があることが評価できます。伸びの少ないラインを使用することでルアーを的確に動かしやすく、魚の当たりも取りやすくなります。水中のルアーの様子を把握しやすくなり、釣果がよくなりました。

スーパーファイヤーラインの使用感で一番違いを感じることはライン素材の硬さがあることで、ガイドの絡みトラブルをかなり回避してくれることです。ラインが細くなる程、効果の違いが出ます。ロッドをシャクリ上げるような操作や風が強くてラインがバタつくときにＰＥラインはよく絡みます。絡みで時間を取られるだけでなく、絡んだときに受けるガイドの擦れ抵抗でラインにキズが入ります。ライントラブルがなく、安心して釣りに集中できることが評価できます。　

スーパーファイヤーラインは、横方向のキズに強い特徴があります。リーダーとＦＧノットで結束する場合にＰＥラインに比べ毛羽立ちがほとんど無く結びの箇所が強度が高いことが評価できます。水切れのよく、編み込みが全く他のラインとは違い、吸水が少なくて劣化しないナイロンラインを使っている感じです。

スーパーファイヤーラインの使い方は、PEラインと大きな違いはありません。ナイロンラインやフロロカーボンラインとは異なり伸びが少ないため、ショックリーダーを使う必要があります。ラインを切るときは普通のハサミやラインカッターでは、きれいに切ることが難しいです。

スーパーファイヤーラインはPEラインと同じようにショックリーダーを使うことをおすすめします。ショックリーダーはラインの先端に結束してからルアーなどを結びます。岩などによる根ズレや魚の鋭い歯でラインを切れることを防ぎます。ルアーを投げるキャストや魚がヒットした時のショックを和らげたりする役割があります。

スーパーファイヤーラインはPEラインよりも伸びを少なくして、感度がよいことがメリットですが、ラインの伸びがないことで魚がヒットしたときに合わせ切れする可能性があります。狙う魚によって合わせ方の違いがありますが、合わせ切れする場合はショックリーダーを長くすることで防ぐことができます。

スーパーファイヤーラインの太さとショックリーダーの太さによって結束強度に違いが出ます。太さに大きな違いがあると結束強度が弱くなり、結束部分から切れることがあります。結束部分から切れることがある場合は、ショックリーダーの太さを変更することを検討しましょう。

スーパーファイヤーラインをきれいに切るためにはPE用のハサミが最適です。普通のハサミやラインカッターでは切りにくく、PEライトと同じ素材であることからPE用のハサミで切ることをおすすめします。スーパーファイヤーラインのメーカーのバークレーから「ファイヤーラインPEハサミ」が販売されています。

スーパーファイヤーラインには4種類の商品がラインアップされています。各商品の特徴を詳しく紹介します。狙う魚や釣り方にあわせて最適なスーパーファイヤーラインを選びましょう。

価格が安くスーパーファイヤーラインが、どのようなラインであるか試しに使うことに適しています。0.5号から4号まで9種類の太さが多くラインアップされ、長さも150mと200mの2種類があり、いろいろな釣りに使用できるラインです。

スーパーファイヤーラインカラードは10mごとにブルー・イエロー・マゼンタ・グリーン・オレンジと5色に染色されたラインで棚の把握が簡単にできる特徴があります。中深場で底取りや棚をしっかり狙えることで釣果を伸ばせます。0.5号から4号まで9種類の太さ、200mと300mの2種類の長さがあります。

普通のスーパーファイヤーラインは色がグリーンですが、クリスタルは半透明のラインです。ラインが目立つことなく、サイトフィッシングや透明度の高い釣り場で効果があります。0.5号から2.5号までの7種類の太さで長さは150mだけのラインアップです。

スーパーファイヤーラインはPEラインの基本性能を伸ばして、デメリットを少なくしたラインです。PEラインと大きな違いは、感度がよいこと、ライントラブルが減少することです。この2つの点についての評価が高く、スーパーファイヤーラインを使用するメリットになります。スーパーファイヤーラインで快適な釣りを楽しみましょう。