スピンキャストの特徴は?
スピンキャストリールの特徴は、ライントラブルが少ない・ギア比が低い・パワーゲームに向かない・飛距離が出ないの4つです。スピンキャストリールは、すべてが高性能ではありません。
手練れのアングラーが使うと、使いずらいという印象を持つ場合が多くあります。スピンキャストリールの特徴をおさえて、正しい使い方を知り、使いずらさを軽減させましょう。
特徴①:ギア比が低い
スピンキャストリールのギア比は、一般的なリールと比べると低めです。ギア比が低いとハンドルの巻き心地が軽く、大きめのルアーを使っても、引いた状態の抵抗をあまり受けずに巻き取れます。
しかし、ハンドルを1回まわすときの巻き取れる量が少ないため、速度が求められるシーンでは不利です。狙いたい魚がいる場合や、やってみたい釣り方があるなら、ギア比を確認して購入しましょう。
特徴②:パワーゲームに向かない
スピンキャストリールは、ハンドルとスプールの回転方向が違い、パワーゲームに向きません。スピンキャストリールの構造は、ベイトリールに似ています。しかし、ベイトリールのように、ハンドルとスプールの回転を同じにしないとパワーを出せません。
スピンキャストリールは、持ちあげるときの重さをなるべく軽くするとよいでしょう。軽量タイプのルアーの使用がおすすめです。
特徴③:飛距離が出ない
スピンキャストリールの特徴としてよくあげられるのが、飛距離が出ない点です。スピンキャストリールを使ってキャストすると、フロントカバーの真ん中にラインをとおす構造なため、ラインが必ずカバーに触ります。
カバーに触れるぶん、抵抗をうけ、飛距離が出ません。全体の重量を減らすために、軽いルアーを使って飛距離アップを狙いましょう。
特徴④:ライントラブルが少ない
スピンキャストリールは、スプールがカバーが覆われているため、ライントラブルが少ないです。ラインがよれたり、たるんだりしてもカバーに押され、自然に戻ってくれます。
ベイトリールのようにスプールを回転させてライン調節をする必要もなく、バックラッシュが起きにくいのも特徴です。別のリールでライントラブルが多かった人には、高性能でおすすめのリールといえます。
ダイワのスピンキャスト
ダイワのスピンキャストリールは、1970年代に発売が開始されました。発売当初にグッドデザイン賞を受賞するなど、見た目のよいリールとして、スピンキャストリールファンのなかで人気があります。
スピンキャスト80・アンダースピン80・ミニキャストの3タイプは、見た目だけでなく高性能で、初めて使う人にもおすすめです。
ダイワ①:スピンキャスト80
ダイワ(DAIWA) スピンキャスト80
参考価格: 3,220円
1回転の巻き取り(cm) | 56 |
---|---|
ギア比 | 4.3 |
重さ(g) | 250 |
最大ドラグ力(kg) | 4.5 |
ダイワのスピンキャスト80は、バックラッシュが起こりにくいので、初心者や初めてスピンキャストリールを使う人におすすめです。ハンドルは左右の付け替えができ、利き手にあわせられます。替え方はスピニングリールとほとんど変わらず、簡単です。
軽いルアーを投げるのが前提のリールなので、穴釣りやワカサギ釣りには向きません。
ボタン式で簡単にキャストできる
スピンキャスト80はベイトタイプなので、ボタンを押してブレーキをかけながらキャストします。2014年にモデルチェンジされ、フロントカバーのラインを出すところが大きくなりました。だいたい5グラムのルアーから理想の飛距離が狙えますが、ロッドとの組みあわせで1グラムのルアーでも釣りを楽しめます。
ダイワ②:アンダースピン80
ダイワ(DAIWA)アンダースピン80
参考価格: 4,950円
1回転の巻き取り(cm) | 56 |
---|---|
ギア比 | 4.3 |
重さ(g) | 250 |
最大ドラグ力(kg) | 5 |
ダイワのアンダースピン80は、日本で発売されたレッドとブラックのデザインと、日本未発売のゴールドとブラックのカラーがあります。日本で発売されたモデルと、未発売のモデルの性能や使い方に違いはありません。
アンダースピンタイプのスピンキャストリールを探しつつ、高性能で他の人とかぶらないカラーがよい人におすすめです。
キャストはトリガー式
アンダースピン80はスピニングリールタイプなので、トリガーでブレーキをかけながらキャストします。トリガーだと、レンジ調整のライン放出やフェザーリングが簡単にできるため、サビキ釣りやアジング、パワーフィネスにおすすめです。
アンダースピン80は高性能ですが、ドライバーだけで分解できます。簡単に手入れができるので、最高の状態を保ちやすいと人気です。
ダイワ③:ミニキャスト
ダイワのミニキャストの本体は、丈夫なアルミ合金です。淡水用で、ライトゲーム用や渓流釣り用に購入する人が多くいます。ソルトゲーム用に加工されていないため、海水で濡らさないように注意してください。部品が錆びてしまいます。
1回転で巻き取れる長さは少ないのですが、性能は他のダイワ製品と変わりません。高性能でサイズが小さいぶん、値段の安さも魅力です。
プッシュボタンでラクに投げられる
ミニキャストは、プッシュボタン式でラクにキャストできます。使い方は、ベイトタイプと同じです。ベイトリールで上手くキャストできなかった人は、ミニキャストで練習するのもよいでしょう。手が小さい子どもにもおすすめです。手慣れたアングラーは、セカンドリールとして購入するとよいでしょう。
出典:Unsplash