琵琶湖の水温、水位、放水量って何?
まず、琵琶湖の水温、水位、放水量とは何かをご説明させて頂きます。水温、水位については既にご存知の方も、放水量の変化とはどのような事が琵琶湖で起こっているのかを知らない方も多いのではないでしょうか。
水温って何?
水温とは、読んで字のごとく、水の冷たさ、温かさを数値化した物です。ブラックバスは魚類ですので、変温動物です。なので、水温の変化、気温の変化の影響をモロに受けてしまいます。水温が下がることによって、基本的にはブラックバスの活性は下がります。逆に水温が上がれば、基本的には活性が上がります。
水位って何?
水位とは、その水域の水の量を表しています。雨や台風などでその水域に降水があった場合や、河川であればその水域の上流で降った雨の影響を受ける事で、水位が上昇します。琵琶湖に関しては少し特殊で、雨の他に雪解け水が湖に流入することによる水位の上昇が起こったり、瀬田川の河口にある、洗堰の放水具合によって水位が変動します。
放水量って何?
放水量とは、琵琶湖の洗堰から水を流しだす量を数値化した物です。この放水量を調整することによって、琵琶湖の水位が変動します。基本的に雨や台風で増水、濁りが起こった場合に放水が行われます。放水を行うことによって、水位が下がり、琵琶湖の水位が保たれます。逆に、長期間雨が降らなかったりした場合には放水量を下げ、琵琶湖に水を貯蓄できるようにしているのが洗堰です。
実は放水量が増えると、琵琶湖の濁りが取れる
実は、放水量が増え、琵琶湖の水が大量に流し出されると、それまで琵琶湖に濁りが蔓延していたとしても、2〜3日で濁りが取れます。これは、湖北から湖南にかけて水の流れが起きるからなんです。湖北の水はとても澄んでいて、多量の雨が降ったとしても浅瀬の少量の水が濁るくらいです。そんなとても澄んでいて綺麗な水が湖北から湖南に向けて流れていくので、元々湖南にあった濁っている水は押し出されるような形で無くなるので、濁りが取れます。
琵琶湖の水位、水温、放水量を知るには
サイト①:琵琶湖河川事務所(1日毎)
https://www.kkr.mlit.go.jp/biwako/index.php(琵琶湖河川事務所URL)
このサイトでは、1日毎の情報を得る事ができます。その日毎の水温、水位、放水量の変化を知りたい場合はこのサイトをご利用ください。このサイトは釣行の前日に確認して、自分が釣りに行く日の前日の情報を知っておきましょう。そうすることによって、翌日の釣りの予定を組み立てやすくなります。
サイト②:Twitter(1時間毎)
https://twitter.com/biwako_info(琵琶湖リアルタイム情報twitterURL)
このサイトでは、1時間毎の情報をリアルタイムに得る事ができます。実際の釣行日に、突然放水量が変動する場合がありますので、特に雨が降った次の日や、台風が過ぎ去った次の日に釣りに行かれる際には、1時間毎の変化を確認する事で、その日の釣果が変わってきます。水温に関しても、微妙な変化ではありますが、1日の中で変動する物なので、ここもよく観察することをオススメします。
サイト③:ブログ(1時間毎)
https://biwakobass.com/biwako-info/(ブログURL)
このサイトでは、1時間毎の水温、水位、放水量の情報をリアルタイムに得る事ができます。そこまでならtwitterと同じなのですが、このブログでは更に、各地点の気温、降水量、風向き、風速、水温の水位グラフまで知る事ができます。ここまで詳しい情報が得られるのはこのブログだけです。湖北と湖南では水温に差があるので、各地点の水温が確認できるのは嬉しいですね。
サイト④:琵琶湖リアルタイム水位表
このサイトでは、10分毎のリアルタイムな情報を得る事ができます。琵琶湖が全開で放水を行っているときには、たったの10分でも、水位が変動する場合があります。琵琶湖が大増水または、大雨で全開放水を行っている場合には、このサイトで逐一情報をチェックしましょう。ときには釣りをするのが危険なくらいの水位になる事がありますので、このサイトをリアルタイムで細かく確認して、安全な釣行を心がけましょう。
琵琶湖の水温、水位、放水量を知った方が良い理由
釣れる魚の量が変化する
これは確実に変わります。水温、水位、放水量の中で1番大切な項目である水温に関する情報だけでもいいので、知っているのと知っていないのとでは大きな差が出てきます。水温を見る際には、「ここ最近の水温は安定しているかどうか」これを確認する事が大切です。水温が高くても、低くても、安定していなければブラックバスはあまりエサを捕食しません。
再現性のある釣りができるようになる
再現性のある釣りとは何かというと、「去年はこのくらいの水温で釣れた」とか、「去年はこのくらいの放水量の時はこの場所にバスが固まっていた」などの情報から、「あの時はこうだったからこうしよう」と言うような、過去の情報と照らし合わせて釣ると言う事です。水温、水位、放水量を知らなくとも、再現性のある釣りは可能ですが、水温、水位、放水量を知る事で、その再現できる確率が大幅に向上するのは間違いありません。
その日のバスのいるポイントを予測できるようになる
これは例えば気温が下がり、水温が10度を下回れば、バスが深場に溜まり始めたり、放水量が増え強い湖流が発生したら、流れのない場所にバスが溜まると言うような習性を知っていれば、水温、水位、放水量の情報を得ることによって、その日のバスのポイントをおおよそ予測する事が可能になります。サイトを確認して、「おっ今日は全開で放水しているな」と言うことを知れば、その日は「流れが当たらない場所もしくは、反転流ができている場所」が良いポイントとなることを予測する事ができるでしょう。
上手な人ほど、水温、水位、放水量をしっかり把握している
魚をたくさん釣る人というのは、絶対にこのような情報収集を欠かしません。これらの情報がバス釣りにおいてとても重要であることを知っているからです。魚があまり釣れない人ほど、これらの情報収集を疎かにしています。水温、水位、放水量の情報を収集しているかしていないかで、その人の技量がある程度わかってしまいます。それくらい重要な情報であることは間違いありません。
琵琶湖の水位、水温、放水量を知らずに釣りをするとどうなる?
ずっと上達しないままバス釣りを続けることになる
これらの情報を収集しない人は、ずっと上達しません。少しは上達するかも知れませんが天井は低いです。その天井を突破しようと思ったら、これらの自然環境の変化を数値化し、把握する事がとても重要になります。ただ1日何も考えずにルアーを投げているだけではなくて、その日の状況を知った上で、まずは場所を選択して、次にルアーを選択する事を心がけているだけで知らず知らずのうちにどんどん上達しているのが、バス釣りです。
その日の釣れるポイントが把握できない
水温、水位、放水量を知らなければ、その日釣れるであろうポイントを絞り込む事が難しくなってきます。特に琵琶湖というフィールドではポイントを絞り込むという事がとても大切になってきます。無数にあるポイントの中からその日釣れるポイントを選び出すことは至難の技です。水温が低いから深場を狙おう。とか水温が上がってきたからシャローでも釣れ出すのではないか。と言ったような、その日釣れるポイントの絞り込みができません。
バスの状態の変化が分からない
バスの状態の変化というのは、特に水温が大きく関わってきます。冬になり、水温が10度を切る頃、ブラックバスは深場に移動し、底に張り付いて動かなくなります。琵琶湖における最低水温期(約5〜6度)になれば、逆にブラックバスは水底から少し浮いた状態になります。これは下層に冷たい水が落ちてきて、表層に暖かい水が上がることによって、ブラックバスが冷たい水を嫌って少しでも暖かい水の場所に移動することで起こります。このようなブラックバスの状態の変化を知るには、水温を把握している事が絶対条件です。
琵琶湖の水温、水位、放水量の推移を記録しておこう
その日の変化を気にするだけでなく、長期的なデータ取りをしよう
釣りに行った日1日だけの水温、水位、放水量を知るだけではなく、長期的に自分の中にデータやグラフとしてその推移を蓄積していくことによって、更に釣れる魚は増えます。今年と去年の推移の違いを見比べて、その違いを理解する事が釣果につながります。
ノートやエクセルで管理するのがベスト
釣りに行って帰ってきたら、釣れても釣れなくても、この水温、水位、放水量のデータを「紙のノートや、パソコン上のExcel」などで管理することをオススメします。できれば、グラフもつけれあげれば一目で変化が分かります。更に、水温、水位、放水量だけではなく、その日の気温や風向き、降水があったかなかったかなども記録するとより良いデータが出来上がるでしょう。
5年後には自分だけのとても為になるデータが出来上がっている
5年もデータ取りを行えば、かなりバス釣りが上達し、自分だけのかけがえのない貴重なデータ、推移グラフが出来上がっていることでしょう。そのデータを活用して他の人に釣らせてあげることも可能になり、いわゆるガイドのようなことができるようになります。
出典:https://o-dan.net/ja/