トレブルフックとは?
トレブルフックとは、バス釣り、海釣り問わず、ルアーフィッシングにおいて幅広く使われるフックのことです。3本の釣り針を溶接して合体させた形状をしていて、トリプルフックなどと言われることもあります。メーカーごとに針の角度や軸の強度など違いがあり、様々なフックが発売されています。今回はそのトレブルフックのサイズや大きさの違い、形状の違い、人気トレブルフックおすすめ5選などを紹介していきます。それではどうぞ。
トレブルフックのサイズ、大きさの違いは?
トレブルフックのサイズはメーカーごとに多少の違いはありますが、比較的どこも同じ表記を使っています。大体のメーカーは最小で14番の大きさです。そこから12、10、8、6、4、2、1、数字が小さくなっていき、反対にフックの大きさは上がっていき、強い番手になっていきます。(がまかつ社からは7、5、3番などのフックも出ています。)バス釣りやショアの海釣りではここまでの大きさが一般的ですが、オフショアのキャスティングゲームなどになると1番より大きい、1/0、2/0、3/0、などといったフックが使われることもあります。こちらは数字が大きくなれば比例してフックの大きさもあがります。
トレブルフックの形状の違いは?
さて、ルアーで使われるトレブルフックの形状には大きく分けると3つに分類されます。釣りのターゲットによって様々な種類や形が存在しますが、この欄ではどの形状が強いのか?どの形状が刺さりがいいのか?1つ1つ解説していきます。
ストレートゲイプ
バス釣り、海釣り問わず、ルアーフィッシングならどんな釣りにも対応してくれる万能な形状です。どのフックをつければいいか迷った場合には、このタイプのフックを選べば間違いありません。他の2つの形状と比べてみても比較的強い作りになっています。
オープンゲイプ
ライトゲームで使われることが多い形状のフックです。この写真はトレブルフックではありませんけど、針先が外に開くように向いています。一見魚に伸ばされたようにも見えますが、ショートバイトを捉えやすく、口が柔らかいアジやメバルなどに非常に相性がいい作りになっています。反面、針先が開いているため刺さりが悪かったり、不意にシーバスなどの大物が掛かってしまうと、フックが伸ばされバラしやすいなどというデメリットの部分も見受けられます。
クローズゲイプ
こちらの画像もトレブルフックではなく、餌釣りなどで使用されるネムリ針という製品です。先ほどのオープンゲイプとは真反対で、針先が内側を向いてる形状をしています。特徴なども対照的で、魚に対するフッキング率は劣りますが、掛かってしまえばバラしにくいです。特にブラックバスやシーバスなど、激しくエラ洗いなどでフックを外そうとするターゲットに対しては、とても相性がよろしいです。
トレブルフック人気おすすめ5選
ここで、人気のトレブルフック5選を紹介していきます。様々なメーカーから販売しているフックですので「どれを使えばいいかわからない」と迷う方も多いと思いますが、これから紹介していく商品を選べば間違いありません。それではどうぞ。
がまかつ トリプルフック トレブルSPMH
トレブルフックといえばこれ、というアングラーも多いかと思われます。がまかつからリリースされているフックの中でも特に人気の商品で間違いありません。この商品の最大の特徴は「ハイパーシールド」と言われる防錆加工技術です。ソルトウォーターで使用しても滅多に錆びることはなく、数多くのアングラーから素晴らしい評価を受けている一品です。フック1個の単価でみたら比較的高めかもしれませんが、記録級の大物をとりたい、というアングラーは選んで間違いない商品でしょう。
オーナー ST‐46 スティンガートリプルフック
信頼のおける老舗メーカー、オーナー社より販売されているST‐46、スティンガートリプルフックです。実は国内で販売されている多くのルアーに標準装備されている実績があることをご存知でしょうか?(最近はfimoフックが装備されていることもあります。)釣りのターゲットはルアーを丸呑みしたり、優しくついばんだりと様々な捕食の形がありますが、そんなバイトに対して幅広く対応するために作られています。貫通性も高く、軸の持久力も高いため、買って後悔しないバランスのいい商品です。
ささめ針 RYUGI HPT044 ピアストレブル
サビキの釣りの仕掛けなどで目にすることも多いささめ針。そんなメーカーのルアーフック専用ブランド「RYUGI」よりリリースされているピアストレブルフックです。海釣りよりはバスフィッシングのアングラーに馴染みが大きいフックでしょう。フッキングのしやすさに定評があり、フックの表面にTCコートといわれる、滑らかなコーティングが施されていて、そのおかげでショートバイトも逃しません。比較的強度も申し分なく、ランカークラスの魚を狙っているアングラーにぜひおすすめしたい一品で間違いありません。
カルモア fimoフック
人気シーバスプロアングラー村岡昌憲氏が代表をつとめるカルモア社の釣りブランド、fimoからリリースされているfimoフックです。フック一個あたりの単価が安く、お求めやすい価格で提供されています。また防錆性能が非常に優秀でドラゴンシールドというコーティングが施されていて、先ほど紹介しました、がまかつSPMHに引けを取らないくらい錆びにくいフックとして評価をうけています。2018年には従来のMH(ミディアムヘビー)タイプの他にH(ヘビー)タイプもリリースされ、大中小問わず狙いのターゲットに分けてフックを選べるようになりました。ちなみにMHタイプもHタイプも値段は変わりません。
VANFOOK DT-35B ストリーム用トレブルフック
最後にご紹介しますのはネイティブトラウト専用に作られた、VANFOOK社のストリーム用トレブルフックです。ミノー本来の動きを最大限引き出すべく、10番で0.2グラム、12番で0.12グラムと非常に軽い作りになっています。そのため強度的な面でみると多少伸びやすいところもあるかもしれませんが、トラウトの絶対的な大きさを考えればそこまで致命度の高い問題にはならないでしょう。それよりも針先の鋭さは目を見張るものがあり、なおかつ口が柔らかいヤマメやイワナなどをしっかりとホールドしてくれます。渓流でルアーフィッシングを楽しむアングラーに是非おすすめしたい商品です。
トレブルフックを扱う上での注意事項
トレブルフックに限らずですが、針というものは魚、人間問わず非常に刺さりやすいです。特に魚が釣れた直後に暴れている魚体からフックを外している最中に勢い余って…という場合が多々あります。私も自分の体に刺さったことはまだありませんが、ウェアやウェーダーなどに外れた針が貫通した経験があります。最悪眼球にフックが刺さってしまうと失明の原因にもなりかねません。これを防ぐためにはフィッシュグリップで魚の口をしっかり保持したり、釣り専用の長めのプライヤーを使ったりすることが大切です。後はキャスティング時に後方を確認してから振りかぶるなど注意を徹底することがトレブルフックを扱う上での注意事項になります。
まとめ
一通りトレブルフックについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?フックを扱う上での基本的な部分中心に書きましたがここに書いた以外にももっとフックの世界は奥が深いです。例えば標準の大きさよりもわざとワンランク上のフックを装着してルアーの動きを抑えたり、逆にサイズを下げて動きを激しくしたり、浮力を調整したりするチューニングもあります。また今回紹介したおすすめトレブルフック5選の他にも魅力的な製品がたくさん発売されています。この記事を参考にして今一度手持ちのルアーフックを見直す機会を設けてはいかがでしょうか?最後になりますが、上の欄で説明した通りフックは非常に鋭利で扱い方を間違えればとても危険です。くれぐれも事故なく魚釣りを楽しんでください。