フリリグは釣れる?テキサスリグや直リグとの違いやメリットをご紹介!

フリリグは釣れる?テキサスリグや直リグとの違いやメリットをご紹介!

ここ10年くらいでよく耳にするようになったフリリグというセッティングだが、一体どんなリグなのだろうか?そして、一体どのような状況で良い働きをしてくれるのか?飛距離は?意外と知られていないフリリグのメリットや相性のいいワームなども徹底的に分析しご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.フリリグとは?
  3. 3.フリリグのメリット
  4. 4.フリリグのデメリット
  5. 5.フリリグと直リグの使い分け
  6. 6.フリリグとテキサスリグの使い分け
  7. 7.シンカーとワームのセレクトがマスターの鍵
  8. 8.フリリグのフッキングには少しコツがいる?
  9. 9.ソルトウォーターでも定番のフリリグ
  10. 10.ライターのインプレ
  11. 11.ロングカーリーテールからは初めてみるのがおすすめ
  12. 12.まとめ

はじめに

ゲットネットオフィシャルサイトからの引用出典: https://getnet-fp.com/fishon-report-blog/10538/

10年ほど前に一部のアングラーが使い始めたことで、注目を集め始めたフリリグ(フリーリグ)ですが、まだまだ一般的なアングラーには浸透していない部分もあり、メリットや他のリグとの違い、使い分けなどが理解されていないことが多くあります。今回はインプレ(タックルインプレッションサイト)を交えながら、そんなフリリグの有効性をに迫っていきす。

フリリグとは?

ゲットネットオフィシャルサイトからの引用出典: https://getnet-fp.com/fishon-report-blog/10087/

フリリグの正式名称はフリーリグです。ネットでは肯定的なインプレが多くありますが、名前だけ聞いても、何がフリーなのかよく分からず、実戦投入に踏み切れないアングラーも多いかと思います。



 

フリーが指すのはシンカー

フリリグのフリーが指し示すもの、それはシンカー(オモリ)です。細身のシンカーをフックに結ぶラインに通し、敢えて固定しないことで、シンカーが自由にライン上を行き来するシステムを組んでバスを誘うのがフリリグの特長なのです。

フリリグ専用のシンカーが必要

シンカーの形状はダウンショットリグ用のものに似ていますが、ラインを自由に往復させるには専用のシンカーを使う必要があります。現在はフィッシュアローやザップ、カツイチなどの各メーカーからフリリグ用のシンカーが発売されているので、自分に合ったシンカーを探してみましょう。

フリリグは韓国発祥

実はフリリグとは韓国で人気を博し、日本に持ち込まれたメソッドなのです。韓国ではトーナメントシーンにも持ち込まれていたほどのリグを、ルアーブランド「フィッシュアロー」を代表する松本猛司氏が注目、日本に持ち込み、テレビ番組などのメディアで使用したことで、日本でのその認知度が上昇していきました。

フリリグのメリット

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-14971/

少し原始的なセッティングのようにも見えるフリリグですが、一体どんなメリットがあるのでしょうか?

スナッグレス性能

まず、オフセットフックと流線形のシンカーを使用し、シンカーがフレキシブルに動くので根掛かりが少なくなります。枝や消波ブロックなどのストラクチャーにも強く、他のリグが拾ってしまうようなアオミドロのような細かなゴミにも比較的に強いという特長を持ちます。

ナチュラルなフォーリング

フリリグ最大の武器と言えるのが、フォーリングでのアクションです。フォーリングでは、まずシンカーが先に沈んでいきます。そしてワームは後を追うようにしてフォールしていきますが、比重の違いや水の抵抗、シンカーと直接的な結束がないため、先にシンカーが着底し、ワームはノーシンカーのような漂うフォーリングを見せてくれます。これが、ナーバスなバスにも効果が絶大なのです。

フリリグのデメリット

ハイドアップオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.hideup.jp/blogs/takeda/index.php?mode=permlink&uid=14336

フリリグにももちろんデメリットがあります。どういったデメリットがあるのかチェックしていきましょう。

シンカーだけフォールしてしまう状況

シンカーが固定されていないという特性上、ヒシモなどのカバーに投げると、シンカーだけが沈み、ルアーがヒシモの上に残っているという状況に陥ることが起こります。フリリグはそういった水上や水面にあるカバーの隙間を攻略するにはあまり向いていません。

結び目にダメージが生じる

フリリグが日本のバスフィッシングシーンに浸透してきた頃に、ラインブレイクが多発するというインプレをネットで見かけました。これはキャストやアクションをつける際に、シンカーがラインの結び目に何度もぶつかるために、結び目が弱っていくことが原因で起こるトラブルなのです。解決策としてはテキサスリグなどに使用するシンカーストッパーを結び目の前方に付けることがベストです。

フリリグと直リグの使い分け

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-12195/

フリリグと直リグの違いや使い分けについて考察してみましょう。

そもそも直リグとは?

直リグとは、フックのラインアイにティアドロップ型のシンカーを搭載したリグのことです。フォールの時はシンカーとワームが一直線になり、ボトムなどでアクションを加える際は、シンカーとワームが直角になり、ワームは底に対して水平になるという特長を持ちます。

似ているけど全く違う2つのリグ

シンカーの形状や位置が似ているので混同してしまいがちなフリリグと直リグですが、用途やアクションが大きく異なります。直リグはシンカーが遊動しないため、クイックなフォーリングを見せます。また、フリリグと違いフォーリングが垂直になる傾向が強いので、ウィードやヒシモのポケットなどのピンスポット攻略に最適です。一方で、フリリグはもう少し広範囲を横の動きで攻略したい時に有効になります。

フリリグとテキサスリグの使い分け

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-12195/

テキサスリグ(シンカーストッパーを使用する)は、直リグ同様、ピンスポットへ打つ釣りでフリリグに勝るという特長があります。また、フリリグや直リグよりもすり抜け性能が高く、カバーに強いリグになります。またテキサスリグはワームとシンカーが一直線に固定されているので、スイミングで使用した際の姿勢がとても安定します。

テキサスリグもシンカーを固定せずに使うと・・・

実は、構造上フリリグとテキサスリグは近いと言える存在になります。実際に、テキサスリグのシンカーを固定せずにフォールさせると、フリリグと同様に、シンカーだけ先に沈んでいきます。しかし、フリリグの方がシンカーがワームから離れていくスピードが圧倒的に速いという特長があります。つまり、フリリグの方がワームがフリーになる時間が長くなります。

シンカーとワームのセレクトがマスターの鍵

Fin-chオフィシャルサイトからの引用出典: http://finch.ocnk.net/product/356

フリリグをマスターするためにはシンカーのウエイトとワームセレクトが重要になります。

シンカーのウエイト

フリリグに限ったことではありませんが、状況にアジャストしたシンカーのウエイト選びが、良い釣果をもたらしてくれます。特に、フリリグの場合はシンカーが独立して沈んでいくためウエイトには慎重になる必要があります。水深のあるスポットであまりに重いシンカーを使用してしまうと、着底までにワームとシンカーに相当な距離が生まれてしまい、ワームがフリーフォールする時間が長くなり、テンポが悪くなります。

ウエイトによる飛距離の差

キャスト時はシンカーがワームに密着し、コンパクトになるので、飛距離は十分確保できますが、空気抵抗の大きなワームを使用することも多いので、飛距離に不満を感じたら、ウエイトを重くしてみましょう。

ワームセレクト

フリリグにはあらゆるジャンルのワームがマッチしますが、それぞれの相性や用途を理解しておく必要があります。

バルキータイプorスリムタイプ

細身なカーリーテールからギル系ワームのような表面積の広いタイプのワームにまで対応しますが、カーリーテールのようなタイプはスイミングや軽いリフト&フォールなどで使用するアングラーが多くいます。クローワームのようなタイプは、フォール時に水の抵抗が大きく、シンカーと距離が生まれるのでフリーフォールの時間が長くなるというメリットがあります。飛距離が欲しい時はバルキータイプが理想的です。

ソルトインorノンソルト

ワームがソルトインかノンソルトかどうかもフリリグには大きく影響します。塩が入っているかどうかでワーム自体の沈むスピードが変化し、フォーリングでシンカーとどれだけ間隔が空くかに違いが生じるからです。ノンソルトで細身のボディーだと飛距離が出ない可能性があるので、その辺りも加味しながらシンカーのウエイトを決めるのもいいでしょう。

フリリグのフッキングには少しコツがいる?

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/2019-07-08-32087/

フリリグを使う時に見落としがちな意外な落とし穴があります。それはフッキング。シンカーの着底時にはシンカーとルアーの間に大きな間隔が開いており、このままフルパワーでフッキングしてもパワーロスが生まれフッキング率が低下します。対策としては、フッキング前にラインスラックをしっかり取ってバスとアングラーの間のラインを極力真っ直ぐな状態にすることが有効です。

ソルトウォーターでも定番のフリリグ

デュオオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.duo-inc.co.jp/fieldreport/2018/09/fieldreport-11926/

日本に持ち込まれたフリリグはソルトウォーターフィッシングでも大活躍しています。特にテトラなどのハードストラクチャーに強い性質をもっているので、カサゴやアカハタ、アイナメなどのロックフィッシュゲームで重宝されるリグとなっています。使用法やアクションはバスフィッシングのフリリグとほとんど変わらないので、ロックフィッシュに挑戦する際は一度使ってみましょう。

ライターのインプレ

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-13427/

私のフリリグに対するインプレを書きたいと思います。
あくまで個人的なインプレなので参考までに。
 

キャストは簡単

シンカーが遊動式ということもあって、キャストが難しいかも知れないという先入観がありましたが、キャスト時に生じる遠心力でルアーとシンカーが一体になってくれるので、キャストは快適だと感じました。飛距離も、ルアーやシンカーのウエイトに左右はされますが、問題ありませんでした。ただし、空気抵抗のあるルアーを使用するとキャスト時にシンカーとルアーが離れてしまうことがあります。

アクションは難しく感じるかもしれない

フリリグに初めて挑戦した際に、不安を感じたのはロッドアクションです。リフト&フォールを狙ってロッドでアクションをつけても、実際に水中でシンカーとルアーがしっかり離れてくれているかが、目視できないので不安感がありました。実際は軽いロッドワークでも十分にリフト&フォールできるようなので、心配はいりませんが、同じように不安感を覚える人は多いはずです。

非常に多用途なリグ

コツさえつかめば、非常に多用途に扱えるリグだと感じました。スイミングとフォーリングのどちらでもハイクオリティなアクションを見せ、クローワームからカーリーテール、ギル系ワームまで相性が良いので、フィールドを問わず使用できるあたりは素晴らしく、テキサスリグだと拾ってしまうような細かなゴミもすり抜けてくれる点は野池を拠点にバスフィッシングをするアングラーに持ってこいのメリットだと思います。

シンカーの存在感が気になる

私が気にし過ぎているだけかもしれませんが、遊動するシンカーがバスに違和感を与えてしまうのではないだろうかと心配になってしまいます。ダウンショットリグでサイトフィッシングを試みた際に、バスがワームではなくシンカーを果敢についばむという光景を経験したことがあるので、こういったシンカーがセパレートになるリグに少し懐疑的になってしまいます。

ロングカーリーテールからは初めてみるのがおすすめ

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-14971/

ロングカーリーテールとフリリグの組み合わせがよく見かけます。これはとても相性の良い組み合わせであり、フォーリングとスイミング、つまり横と縦、どちらのアクションでもアクションし続けてくれるのです。ロングカーリーテールに軽いシンカーを向かい風で使用すると飛距離がでないので注意しましょう。ネットのインプレを見ると琵琶湖のウィードエリアでは定番の組み合わせのようです。

まとめ

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-13427/

かなり原始的でシンプルなリグでありながら、奥が深く、とても理にかなったリグであるフリリグ。ここでは語り尽くせないほど無限の可能性を秘めたリグなので、まだ試したことがないというアングラーの方はぜひ良く訪れるフィールドで一度試してみる価値があります。インプレも参考にしていただければ幸いです。

萩原 佑樹
ライター

萩原 佑樹

バスフィッシング歴18年。 野池を中心にストロングスタイルでデカバスを狙っています!

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