グラスロッドの特徴
グラスロッドの特徴は?
グラスロッドは、グラス(ガラス)ファイバー製のため、グラファイト製のカーボンロッドと比較すると、反発力が低くしなやかでマイルドなロッドになります。この特徴を生かした使い方として、バス釣りでは主に巻物ルアー(ファストムービングルアー、ハードベイト)に使用されます。
ピュアグラスロッドとコンポジットロッド、どちらも人気!
ハードベイトをこよなく愛するアングラーたちに、グラス素材の特徴が最大限に生きるピュアグラスロッドが人気となっています。またカーボンとグラスを混ぜたコンポジットロッドが巻物ルアー用に広く人気を集めています。近年は、ロッドの外周をカーボンテープで締め上げる製法で補強したグラスロッドが多く見られます。
グラスロッドを使うと、バスがたくさん釣れる?
グラスロッド、アメリカトーナメントでは必携
グラスロッドは、確かに釣れるロッドです。ビッグフィッシュと賞金を狙うアメリカのバス釣りトーナメントでは、多くの選手が巻物ルアーにグラスロッドを使用します。トーナメントの中継や動画を見ると、なかなかバスが釣れない状況になるとほとんどの上位選手がグラスロッドを使っていることさえあります。
グラスロッドを愛用する日本人選手たち
アメリカトーナメントの選手の中で、日本人になじみがある現役選手は大森貴洋選手、引退した選手は清水盛三選手ですが、自身がデザインしたグラスロッドで彼らがトーナメントを戦いバスを釣りまくっている動画を見ることができます。日本のトーナメンターの中では北大祐選手の強さが光ります。
人気のグラスロッドで巻物しても、バスが釣れない?
グラスロッドで釣りしてもダメだった...
人気のグラスロッドを購入し、さっそくフィールドで何回も巻物に使ってみたものの、全くバスは釣れなかったという人がいます。バスが釣れなかったアングラーは、グラスロッドの使い方がわからない、グラスロッドは釣れない、グラスロッドにメリットや必要性はない、と感じるかもしれません。
アメリカでもグラスロッドで釣れていない?
大勢の選手が戦うアメリカトーナメントで、みんなが同じようなグラスロッドと巻物ルアーを使っていても、ビッグフィッシュをゲットし賞金と名声を手にするのは数人だけです。つまり、グラスロッドは確かに釣れるロッドですが、カーボンロッドからグラスロッドに持ち替えるだけではバスは釣れないと言えます。
バス釣りに、グラスロッドは必要性ある?
多種多様なワーム用バスロッド
釣具店に行くと、ノーシンカーワーム用、ダウンショット用、猫リグ用、ミドスト用、ピクピク用など、多種多様なワーム用のロッドが並びます。カーボンの弾性の違い、フルソリッド、ソリッドティップ、チューブラー、多軸カーボンなど素材や製法の違い、竿の長さとテーパーの違いなどが多数あり、それぞれの用途に応じ専用ロッドがあります。
グラスロッドの種類が少ないのはなぜ?
巻物ルアー用のグラスロッドを見てみると、人気のブランドやシリーズであってもグラスロッドのラインナップはわずかです。つまり、一本のグラスロッドでかなり幅広いハードルアーの釣りをカバーできますし、グラスロッド数本で、ほぼ全てのハードルアーと状況に対応できるといえます。
グラスロッドのおすすめの使い方
グラスロッドのメリットとは?
グラスロッドには、ハードルアーをやさしくキャストし、浅いバイトや吸い込むだけのバイトを確実にハリ掛かりさせ、口切れすることなく魚を寄せ、最後のジャンプや突込みにもロッドがスムーズに追従しバラさずにキャッチできる、などのメリットがあると多くのアングラーはコメントします。
メリットが生きるのはどんな時?
バスの反応が渋く、ハードルアーの超スローリトリーブにしか反応しない時、逆に超高速リトリーブにしか反応しない時や、通常リトリーブでもなぜかミスバイトが続く時、があります。そういった、なかなかバスが釣れないときのグラスロッドの使い方を用途別にまとめました。グラスロッドの特徴がフルに発揮されるのは、こんな時です。
グラスロッドでトップウォータープラグ
トップウォーターでどんな風に使われている?
トップウォーターマニアの間では、グラスロッドがずっと愛用されてきました。トーナメントシーンにおいては、アメリカで2016年に、大森選手が大きめのペンシルベイトをグラスロッドで使用し優勝しました。波立つ水面からもルアーが飛び出すことなく、バイトを逃さずフッキングし、バラすことなく寄せる、グラスロッド使いとして有名な大森選手の動作は必見です。
トップウォーターで、どんな時に効果的?
ビッグバド等のノイジープラグや、クレイジークローラー等の人気のハネものルアーをグラスロッドで操ると、水に絡むようにルアーを動かせて、吸い込むようなバスのバキュームバイトを確実に針掛かりさせられるグラスロッドの特徴に驚かされるでしょう。釣れないトップウォーターの釣りが、釣れる釣りに変わるかもしれません。
グラスロッドでミノープラグ
ミノープラグでどんな風に使われてる?
アメリカのトッププロ、リック・クランが来日し、自身がデザインした極太のグラスロッドでビッグミノーを激しくジャークしてバスを連発した時、グラスロッドとミノープラグの未知の用途に日本人アングラーは衝撃を受け、その後ブームになりました。
ミノープラグでどんな時に使うと効果的?
バスがフックに浅く掛かるような時や、軽く吸い込んだりついばむようにバイトする時、ミノーに絡みつくように反応する時やボディアタックする時に、そうしたバスを針にかけバラさず寄せるにはカーボンロッドよりもグラスロッドが向いています。また逆に超高速リトリーブや超ヘビージャークにのみバスがバイトする時や、一瞬だけ入れるストップにバスがバイトしてくる状況に対応してくれるのもグラスロッドです。
グラスロッドでクランクベイト
クランクベイトにどんな風に使われている?
2004年と2018年にアメリカトーナメントで大森選手がグラスロッドでクランクベイトを使い優勝しています。その動画を見ると、キャストの距離、ルアーのリトリーブ角度や速度、フッキングの入れ方からランディングまで、グラスロッドの特徴を生かした使い方を学べます。
クランクベイトでどんな時に使うと効果的?
グラスロッドの主な用途として、クランクベイトが一番に頭に浮かぶ、という方は多いことでしょう。ロングキャストで、または3m以上の深さでクランクベイトを使う場合、ロッドには長さとバットパワーが求められますが、そうした用途にはカーボンで補強したグラスロッドや、低弾性グラファイト素材のカーボンロッドが一般に選ばれます。
グラスロッドでバイブレーションプラグ(リップレスクランクベイト)
バイブレーションプラグはどんな風に使われている?
2005年のアメリカトーナメントで、大森選手がバイブレーションプラグをグラスロッドで使用し、優勝します。アメリカのバス釣りではバイブレーションプラグの高速巻きの使用率が非常に高く、併せて優れたグラスロッドの必要性が日本よりもかなり高いと言えます。
バイブレーションプラグでどんな時に使うと効果的?
バイブレーションプラグを高速巻きしていると、カーボンロッドではアタリを弾いてしまうことがあります。通常リトリーブ時にも、バイトがごく浅い場合に口切れでバスをバラしてしまうことがあります。バイブレーションプラグを使っていてバラしが多いと感じたら、そのルアーをグラスロッドに結び替えてみる事をおすすめします。
グラスロッドでワイヤーベイト、ブレードベイト
ワイヤーベイトにどんな風に使われている?
多くのトーナメントアングラーが、バットをカーボンで強化したグラスロッドをこれらのルアーに使っています。エバーグリーンのグラスロッドの広告を見た方もおられるでしょう。アメリカではクランクベイト、バイブレーションプラグと同じかそれ以上、チャター系のルアー用にグラスロッドの必要性が高まっています。
ワイヤーベイトでどんな時に使うと効果的?
チャター系のルアーにグラスロッドの組合せは、今のところ日本ではあまり聞きませんが、実はシークレットなのかもしれません。これまでカーボンロッドで投げていたバズベイトをグラスロッドで使用すると、バズベイトが水面に絡みつくように動き、バスのバイトを弾かずにロッドが追従し、バラしが減ることに驚くはずです。
グラスロッドでビッグベイト
ビッグベイトにどんな風に使われている?
重くて引き抵抗の大きいビッグベイトをキャストし、リトリーブ、バイトを弾かずに載せて確実にフキングする、しかも折れてはいけないという、多くのビッグベイト用ロッドにはグラスファイバー素材が含まれています。
ビッグベイトでどんな時に使うと効果的?
ビッグベイトを巻いていると、バスがルアーを追っては来てもバイトには至らないということが頻発しますが、グラスロッドを使うとビッグベイトの動きがわずかに変わり、バスの反応が違うことに気づきます。さらに、ビッグベイト使用時にはキスバイト、威嚇バイト、ボディアタック、最後の手段の超高速リトリーブ中にすっ飛んで来るバスのバイト、皮一枚のフッキングなどが生じます。一日に一度あるかどうかの貴重なチャンスをものにするために、グラスロッドが効果を発揮することがあります。釣れない釣り、ビッグベイティングが、釣れる釣りに変わるかもしれません。
グラスロッドでの意外なその他の使い方
グラスロッド、ほかにどんな風に使われている?
厳しい状況でのトーナメントにおいてバイトを確実にとるため、裏技的にグラスロッドでワーミングをする選手もいます。例えば過去に霞ヶ浦でのW.B.S.トーナメントで、全く用途が異なる巻物用のグラスロッドをワーミングに使用し優勝した選手がいます。
グラスロッド、実はいろいろ使える?
実はグラスロッドには高い汎用性があります。ワームからハードルアーまで全ての釣りを一本のグラスロッドでしていた往年のアングラーはそれをご存知でしょう。つまり、グラスロッドはルアーよりも釣り方に特化したロッドであり、意外にも多くのシーンで力を見せます。グラスロッドの用途を限定したり、必要性を低くしているのは、わたしたちアングラーの思い込みなのかもしれません。
グラスロッドで、バスはたくさん釣れる?グラスロッドの必要性 まとめ
グラスロッドは確かに釣れるロッドです。カーボンロッドでバラしてきたたくさんのバスを、グラスロッドに替えたら釣れるようになる可能性があります。それによってさらにバス釣りの幅が広がり、バス釣りを楽しめるようになります。現在カーボンロッドを愛用してバス釣りを楽しんでいるなら、そしてまだグラスロッドを持っていないなら、次に購入するロッドの候補にグラスロッドを加えてみてください。そのロッドの特徴を知り、用途を見極めて使い込んでください。グラスロッドは、これまでとは違う新しいバス釣りの世界を見せてくれるはずです。その竿はいつの日か、必ず持っていく、絶対に手放せない、愛竿の一本になるでしょう。