毒魚の代表的な種類をご紹介!防波堤や夜の海で釣れる危険な生き物たち

毒魚の代表的な種類をご紹介!防波堤や夜の海で釣れる危険な生き物たち

防波堤など身近な釣り場で出会う毒魚、危険な魚をご紹介!根魚釣りやルアーフィッシング、投げ釣りなどファミリーにも人気の定番の釣りで出会いやすい毒魚や危険な生き物の種類とその注意点や対処法、準備しておきたいアイテムなどをご紹介します。

    毒魚とは

    天敵から身を守るため、毒棘を備えたり、体内に毒を持っている魚を毒魚と呼びます。毒を持っていると知らずに毒魚に触れたり食用にしてしまい、被害に遭ってしまう事故は後を絶ちません。本記事では、海釣りをより安全に楽しめるよう、身近な海で出会いやすい毒魚とその対応について紹介します。

    ヒレや棘に毒を持つ毒魚⓵夜の海で出会いやすい毒魚

    ヒレや体の棘に毒を持つ魚は刺毒魚と呼ばれ、釣り場で被害に遭いやすい危険な魚たちです。棘に刺されることで毒が注入され、痛みや腫れなどの症状が起こります。場合によっては数週間以上も痛みが続いたり、後遺症が残ることもあるため、なるべく種類を覚えてむやみに触らないように気を付けましょう。また、刺毒魚の多くは死んでも毒が消えないため、防波堤の上などに放置すると大きな事故の元になります。持ち帰らないのであれば、海に返してあげましょう。

    ゴンズイ

    夜の海で出会いやすい代表的な毒魚

    ゴンズイは砂底や岩礁帯の海に棲むナマズのような魚です。夜行性で、穏やかな海を好むため身近な防波堤での夜釣りでよく釣れます。群れで行動する習性があるため、一度釣れ始めると立て続けに釣れることもよくあります。暗い中でうっかり触ってしまい刺されるケースが多く注意が必要です。毒棘に気を付ければ味の良い魚であり、持ち帰って食べる釣り人も少なくありません。

    背ビレと胸ビレの棘に注意

    ゴンズイは背ビレの始まりと両胸ビレの付け根に太い毒棘を持っています。この棘は非常に固く、靴底を貫通することもあるので足や手袋で押さえつけるのは危険です。また、浅場に群れていることが多いので夜の砂浜や小磯に立ち込んで釣りをする際は足元に十分に注意しましょう。3本の毒棘を取り除いてしまえば安全なので、持ち帰る際はハサミで棘を切り落としておきましょう。

    ハオコゼ

    防波堤や磯場に棲む小型の刺毒魚

    ハオコゼは派手な赤色と大きな背ビレが特徴の小型のカサゴの仲間です。岩礁帯や防波堤の隙間に棲み、足元や底近くを狙ったエサ釣りで釣れることが多い魚です。ゴンズイと同じく穏やかな場所を好み、都市近郊の内湾にも多く棲息しています。10cm前後の小型の魚であり、針を外す際に暴れたり手元が狂って毒棘に刺される事故が多く危険です。

    各ヒレに強い毒棘を持つ

    ハオコゼは背ビレ、腹ビレ、胸ビレの棘に毒を持ちます。毒はヒレの先に触れただけでもヒリヒリと痛むほど強力です。陸に上げるとよく暴れるため魚体に素手で触れるのは非常に危険です。身近な釣り場でよく釣れ、小さい体のため針を外す際に手元が狂いやすく、思わぬ事故に繋がるため、魚をつかんでおくメゴチバサミなどの道具は必ず用意しておきましょう。

    カサゴ

    根魚釣りの人気魚種

    カサゴは海底の岩などの隙間に棲む根魚です。夜になると住みかの穴から出て活発にエサを摂るため夜釣りで釣れることが多い魚です。足場の良い防波堤から季節を問わず狙うことができ、とても美味しい魚であるためルアーフィッシングやエサ釣りのターゲットとして人気があります。

    ヒレやエラブタの棘に注意

    釣魚として人気の高いカサゴですが、背ビレや胸ビレ、エラブタの棘に毒を持つ危険な魚でもあります。刺されると傷口が痛み、腫れ上がることもあるため取り扱いには注意が必要です。メゴチバサミやタオルを用意し、なるべく素手で魚体に触れないようにしましょう。

    ヒレや棘に毒をもつ魚②ファミリーフィッシングで出会いやすい日中に釣れる毒魚

    アイゴ

    防波堤や磯からの釣りで出会う大型の刺毒魚

    アイゴは全長40cm以上に成長する比較的大型の刺毒魚です。防波堤や磯場に棲み、クロダイやメジナ、根魚を狙った仕掛けで釣れることがあります。引きがとても強く、地域によっては専門に狙う釣り人もいます。身はやや磯の臭みがありますが、鮮度の良い状態で調理すればとても美味しい魚です。

    ヒレの棘に毒を持つ

    アイゴは背ビレ、胸ビレ、尻ビレの棘に毒を持ちます。刺されると痛みが数週間続く場合もあり非常に危険です。表皮はヌメリが強いため、素手で押さえようとすると魚体が滑ってしまい事故の元になります。持ち帰る際はタオルなどでしっかりと押さえ、各ヒレをハサミで切り落としておきましょう。

    アカエイ

    全長2mに達する大型エイ

    アカエイは全長2mに達する大型のエイです。棲息範囲が広く、防波堤や砂浜、時には川の下流域にまで姿を表します。また、水質汚染に強く、都市部の運河や河川でもよく見られます。底近くを泳ぎ海底のエサを食べますが、時に表層近くまで浮上して小魚などのエサを摂ることもあり、投げ釣りやルアーフィッシングで針に掛かることがあります。

    砂浜や干潟に立ち込む際は足元に注意

    アカエイは尾の棘に強力な毒を持ちます。刺されると大怪我になるため、釣り上げた際は尾に触れないように十分に注意しましょう。また、棘はノコギリ状になっており、長靴などのゴム生地を容易に切り裂いてしまいます。釣りや潮干狩りで砂浜や干潟に立ち込んだ際に足を刺される事故が多いため、足元には常に注意が必要です。万が一刺されてしまった場合は傷口を洗浄して布などで圧迫し、すぐに病院へ行きましょう。

    ウミケムシ

    暖かい海で多く見られる危険な多毛類

    ウミケムシは、釣りエサとして知られるイソメやゴカイと同じ多毛類に属する生き物です。海底の小さな生き物を捕食しており、投げ釣りなどで仕掛けを動かさずに放置しているとまれに釣れることがあります。体の側面に毛のような毒針を持ち、刺されるとかゆみや痛みが起こります。毒針が折れて患部に残ることが多いため、刺された場合は粘着テープなどで幹部に残った毒針を取り除きましょう。

    身や内臓に毒を持つ毒魚

    身や内臓に毒を持つ魚は、食用にしてしまうと中毒を起こし、死に至る場合もある非常に危険な魚です。絶対に持ち帰って食べたりすることのないように姿形を覚えておきましょう。

    フグ類

    フグ類は多くの種類がおり、ほとんどの種類が体に毒を持っています。フグの毒はテトロドトキシンという神経毒で、加熱しても毒性を失うことはありません。致死量が少なく少量でも摂取すると死に至るため非常に危険です。また、種類によって毒を持つ部位が異なり、標準和名と地方での呼び名が違っていることもあるため、フグの調理免許を持たない人は絶対に調理してはいけません。

    クサフグ

    クサフグは防波堤、砂浜、磯場からの釣りでよく出会う、最も身近なフグです。ほぼ全身に毒を持ち、食用にすることが出来ないので釣れたら必ず海に帰しましょう。また、ペンチのような歯を持ち噛む力が強く、迂闊に口近くに触ると噛まれて怪我をする場合があるため注意しましょう。

    キタマクラ

    キタマクラは磯場や防波堤の岸壁で釣れることが多いフグの仲間です。クサフグと同じく全身に毒を持つため食用は厳禁です。容姿がフグらしくなく、カワハギと間違え誤食してしまうケースが多発しています。カワハギと比べてやや細く厚みがある体型であり、紫や青の虫食い模様があるため特徴を覚えておきましょう。また、粘膜にも毒を持ち、手に付着した粘液が目や口の粘膜に触れて中毒を起こすケースもあるため素手で触れないように注意が必要です。

    ハコフグ

    ハコフグはその名の通り箱のように角ばった体が特徴の魚です。フグ毒は持ちませんが、身を守る際に粘膜から毒を分泌するため素手で触れるのは危険です。地方によっては食用にする場合もありますが、環境によっては身や内臓に毒を持つ場合もあるためなるべく食用にしないほうが良いでしょう。

    ソウシハギ

    南方に生息する大型のカワハギ類

    ソウシハギは全長1mに成長することもある大型のカワハギの仲間です。扁平な体を持ち、全身に青い虫食い模様があるのが特徴です。暖かい海に棲息し、特に九州以南の岩礁帯やサンゴ礁で多く見られますが、近年は温暖化により関東地方でも姿が見られるようになりました。

    内臓に毒を持ち食用は危険

    ソウシハギは内臓に致死性の毒を持ちます。フグ毒と同じく加熱しても毒性を失わないため生食、加熱問わず食用とするのは非常に危険です。身に毒は無いとされますが内臓を傷つけると身に毒が移る可能性もあるため食用にしないようにしましょう。

    毒は持たないが危険な魚

    毒を持っていなくても、歯や棘が鋭く危険な魚は多くいます。特に夜の海で釣れる夜行性の肉食魚たちは夜の暗さも相まって非常に危険なので、ヘッドライトなどでしっかりと明るさを確保し、魚の取り扱いに十分に注意しましょう。

    ウツボ

    磯や防波堤での大物狙いで出会う招かれざる客

    ウツボは蛇のように長細い体を持つ大型の肉食魚です。潮通しの良い磯や外洋に面した防波堤に棲み、魚やタコを好んで補食します。大物狙いの活きエサや魚の切り身などに食い付き、仕掛けに巻き付いて暴れるため釣り人から嫌われています。反面、とても美味しい魚でもあり、持ち帰って食べる釣り人もいます。

    鋭い歯と顎の力が非常に危険

    ウツボは鋭い歯と強靭な筋肉を持ち、釣り上げた後も釣り人の腕や脚に巻き付いて暴れることがあり非常に危険です。陸にあげてもなかなか弱らずに暴れ続けるため、無理に針を外そうとせず糸を切ってしまった方が安全です。ある程度空気呼吸ができ、陸にあげてもなかなか弱らないため、持ち帰って捌く際も注意が必要です。

    スズキ

    ルアーフィッシングの大人気魚種

    スズキは1mを越える大型の肉食魚です。シーバスとも呼ばれルアーフィッシングの大人気魚種として多くの釣り人に親しまれています。水質汚染に強く、都心に近い港や運河、河川の下流部にも棲息している身近なターゲットです。夜行性が強く、昼間はあまり動き回らないため主に夜釣りで釣られます。

    鋭利なエラブタやヒレに注意

    スズキはエラブタが非常に鋭く、不用意に触ってしまうと手を切られることもあり危険です。魚を持つ際、エラブタには手をかけないように注意しましょう。また、背ビレの棘も固く鋭いため注意が必要です。スズキは歯を持たないため、下顎に指をかけると安全に持つことができます。

    ギンポ

    根魚狙いの穴釣りで出会う長細い魚

    ギンポは最大で30cmほどの長細い魚です。岩やコンクリートの隙間に棲み、根魚狙いの穴釣りでよく釣れます。夜行性で、夜になると穴から出てエサを摂り始めるため投げ釣りやウキ釣りの針に掛かることもあります。アナゴに似た食味で江戸前の天ぷら種としても知られる美味な魚です。

    背ビレがカミソリのように鋭利

    ギンポは背ビレに多くの棘があります。体はヌメリに覆われており、針を外そうと素手で掴むと滑って背ビレに手を切られてしまうことがあります。丈夫な魚であり陸揚げ後もよく暴れるため、ギンポに触る際は滑らないようにタオルなどの布で押さえると安全です。

    毒魚が釣れた時のために用意しておきたいアイテム

    釣った魚を安全に処理するためのアイテムは様々なものが市販されています。それぞれ用途が異なるので、一通りそろえておくとよいでしょう。また、万が一被害に遭ってしまった場合のために救急セットを持参しておくと安心です。

    魚つかみ(メゴチバサミ)

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    メゴチバサミは、針を外す際に魚を安全に押さえるためのトングに似た道具です。小型の刺毒魚が釣れた場合、素手で掴むのは非常に危険なので、メゴチバサミを使い、手を触れないように針を外しましょう。ヌメリのある魚の針を外す際にも便利です。

    針はずし

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    針はずしは、魚が呑み込んでしまった針を外すための道具です。魚が針を呑み込んでしまうと道具を使わずに針を外すことは難しいため、釣りに行く際は必ず用意しておきたい道具のひとつです。。メゴチバサミと共に使えば魚に全く触れずに針を外すことが可能なので、刺毒魚が釣れた時に安全に対処することができます。

    キッチンバサミ

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    刺毒魚は死んでも毒が消えないため、そのまま持ち帰ると捌く時などに刺されるリスクがあり危険です。キッチンバサミを釣り場に持ち込み、刺毒魚が釣れたら毒棘を切り落としてからキープするようにすると安全に持ち帰ることができます。また、小型~中型の魚で硬い外殻を持たない種類であればハサミで捌くことができるので、鮮度を落とさず持ち帰ることができます。

    ヘッドライトなど照明器具

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    刺毒魚など危険な魚は夜行性の種類が多く、夜釣りでよく釣れる傾向にあります。魚の種類をしっかりと確認して、適切な対処ができるように、夜釣りの際は必ず照明器具を用意しましょう。目線の先を照らすヘッドライトの他に、エサ付けや釣れた魚の処理などの作業の際に手元を照らすランタンタイプの照明があるとより安全に釣りをすることができます。

    タオル

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    アイゴやアカエイなど大型の刺毒魚はメゴチバサミでは押さえることができません。タオルを厚めに折り畳んで魚を押さえることでヌメリの強い魚でも滑らず安全に針を外すことができます。タオルは熱中症対策など様々な用途で役に立つため多めに持参しておくと良いでしょう。

    救急セット

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    刺毒魚に刺された際、素早く洗浄消毒などの応急処置を行わなければ傷口から雑菌が侵入し症状が悪化する場合があります。救急セットはバッグや車内に必ず備えておき、いざというときに使用できるようにしておきましょう。最低でも消毒液と絆創膏は用意しておき、傷の消毒と保護をできるようにしておくと安心です。

    刺毒魚に刺されてしまった場合の応急処置

    Photo by iyoupapa

    患部を消毒する

    刺毒魚に刺されてしまった場合は、まず患部を真水で洗浄し、消毒液で殺菌しましょう。魚の体表の粘膜には様々な雑菌や汚れが付着しているため、まずは傷口を清潔に保つことが重要です。消毒が完了したら、絆創膏で傷口を保護しましょう。

    患部を暖める

    多くの刺毒魚の毒成分はタンパク質であり、60℃以上の高熱に晒すことで効果を失います。刺毒魚に刺された場合、患部に温かい缶コーヒーなどを当てて加熱すると症状を和らげることができます。それでも腫れが引かない場合は早急に病院へ行き処置を受けましょう。

    毒魚の被害に遭わないために

    魚体に不用意に触らない

    魚が釣れた際は魚体をよく見てその種類を把握してから触れるようにしましょう。刺毒魚に刺される事故のほとんどは釣れた魚を取り込む際に起こるため、すぐに手を出さずに落ち着いて魚体を確認しましょう。釣れた魚が刺毒魚であった場合はタオルやメゴチバサミを用い、なるべく素手で魚体に触れないように処理することが重要です。

    夜釣りでは明かりを十分に確保する

    夜間の釣りでは釣った魚の種類を瞬時に把握することができないため刺毒魚の被害に遭いやすく非常に危険です。常に足元を照らしておくライトを用意し、釣れた魚は一度明かりの元に置いて姿を確認してから処理しましょう。

    種類が分からない魚は食べない

    釣り人が身に毒を持つ魚を誤って食べてしまう事故は非常に多く、釣り場によってはポスター等で注意喚起している場合もあります。近年は水温の上昇により見慣れない南方の魚が都心近くの身近な釣り場でも釣れるようになり、その中には毒を持つ魚も少なからず含まれています。見慣れない魚には不用意に触らず、食用にしないようにしましょう。

    毒魚に気を付けて、安全な釣りを楽しもう

    フリー写真素材ぱくたそ

    釣り人にとって脅威となる危険な魚も、道具を準備し、正しい知識と対処を身に付ければ安全に処理することができます。海釣りを思いきり楽しむために、毒魚対策をしっかりとしておきましょう。

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