ミジュンはどんな魚?
ミジュンの生態
ミジュンは本州のいわしに似た魚で沖縄では非常に馴染みがあります。しかしながら近年までその生態がわかっていませんでした。最近ではミジュンの寿命は1年と短く、3~8月ごろに産卵し、沖縄本島が産卵できる北限であるということがようやくわかりました。季節的には春から初夏に生まれたミジュンの稚魚はだんだんと大きくなり、11月ごろに大人サイズの11㎝にまで成長します。その後、冬に栄養を蓄え春から初夏にかけて産卵という生活サイクルです。
ミジュンは何を食べている?
ミジュンは大きくならず11㎝で大人といわれ、あまり大きなエサは食べず、動物プランクトンや、エビ、小魚を餌としています。常に口を開けたり閉じたりしてエサを求めていますので、明るくなると釣り人の撒く撒き餌などを求めて漁港に入ってきたりします。漁港内では主に動物プランクトンや釣り人が撒くオキアミを食べていると思われます。
ミジュンの道具について
ミジュンの釣り方について
ミジュンの釣り方として基本的にサビキ仕掛けで釣ります。サビキはオキアミやエビに似せた疑似餌のついた小さな針が5~7本ついた仕掛けで一番下に重りのついたカゴをつけ、その中にオキアミなどの撒き餌をいれて海に仕掛けを垂らす釣り方です。足元近くまでミジュンが回遊している場合は特に浮きなどは付けずそのまま仕掛けを海に落とせば簡単にミジュンは釣れるはずです。ミジュンが沖の方にいる場合はサビキ仕掛けにウキをつけて狙います。
専用の道具は必要?
基本的にミジュンを狙う場合に専用の道具などは必要ありません。竿は普段使う磯竿、ルアーロッドなどなんでも大丈夫です。同じようにリールも専用のものはないので、あるものでかまいません。ウキをつけないのであれば延べ竿でも釣ることは可能です。地元のベテランの釣り人の中には手返しの良さから延べ竿専門で狙う方もいます。
竿やリール以外に必要なものは?
クーラーボックス
竿やリール以外に必要なものはまずはクーラーボックスです。ミジュンは大きな魚ではありませんが、群れにあたったときはたくさん釣れることが多いです。さすがに釣りすぎてクーラーに入らないということはないと思いますが、サビキ仕掛けではミジュン以外の魚も釣れます。万が一大きい魚が釣れることもありますので基本的には8リットル以上のクーラーボックスがおすすめです。
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水汲みバケツ
釣りをする場合には水汲みバケツは必需品になってきます。手を洗うときに使ったり、クーラーボックスで氷水を作るのに使ったり、魚を生かしたまま泳がせておくなど使用用途はたくさんあるのでぜひ一つ持って行ってください。
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プライヤー・ハサミ
釣りをする場合にはプライヤー(ペンチ)とハサミも必需品です。特にサビキ釣りの場合針がよく絡まりますので、仕掛けをほどいたりする場合や、仕掛けを作り直す場合によく使用しますので必ず持って行ってください。
氷・保冷剤
釣ったミジュンを美味しく食べるために締め方は重要です。ミジュンのような小魚の場合は海水を使った氷水で氷締めをするのが一般的です。クーラーボックスに氷または保冷材は必ず入れて釣り場に向かってください。
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ミジュンの仕掛けをご紹介
ミジュン釣りの竿について
さきほど書いたようにミジュンを釣る場合には専用の竿は使いません。しかしながら強いて言うなら磯竿で2号あたりの少し柔らかめの竿が使い勝手がよいです。また竿の長さにつきましても磯竿の4m前後の竿が使いやすいです。理由としてサビキは仕掛けの都合上いくつも針がつくので仕掛けとしてかなり縦長になります。ですのであまり短いと竿より仕掛けの方が長いといったことにもなりかねません。ですので使いやすさを考えると4m前後の磯竿2号といったところが妥当なところです。
リールについて
リールについてはトラブルの少ないスピニングリールがいいです。リールの大きさですが3号の糸が100mも巻ければ十分ですのでシマノだと3000番、ダイワだと2500番前後で選ぶといいです。おそらく最初のうちはサビキ釣りで楽しく釣りをすることができますが、そのうち浮き釣りや投げ釣りなど別の釣りがしたくなると思いますので、そのあたりのリールを選んでおけば併用することができます。
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仕掛けについて
仕掛けについてはサビキ釣り一択ですが、サビキ仕掛けにもいろいろなものがあります。まずは針の大きさですが、その季節に応じたミジュンの大きさに合わせて針を選ぶ必要があります。次にサビキの色ですが実際に釣ってみないとその日の当たりカラーはわかりません。結局のところはいくつか仕掛けを持っていき、その日の状況に合わせて選ぶのが一番いいです。もっと簡単なのは釣具屋の店員に聞くことです。常に常連さんから情報を仕入れているはずです。
エサについて
エサについてですが、サビキ釣りの場合は仕掛けの一番下に重りのついたカゴをつけその中にオキアミを入れます。オキアミはどの釣具屋さんでも冷凍のブロックで売っています。すぐ釣りに行かれる方は解凍されているものを探してください。また活性が高かったり、群れになっている場合はエサがなくても釣れます。その場合はカゴの代わりになナス型おもりをつけて仕掛けを作ってください。
おすすめのエサ
おすすめのエサですが、口もとにふたがついているタイプのオキアミがおすすめです。釣具屋さんのブロックタイプのオキアミは量が多いのですが、袋を閉じれないので車内ににおいが充満します。またこぼしてしまうと掃除をするのも大変です。専用のバッカンやバケツがあればいいですがない場合はふた付きのものがおすすめです。またふた付きのものは直接仕掛けのカゴにエサを入れることができますので手を汚す心配もありません。
いよいよ釣り場へ
ミジュンはどこで釣ればいい?
ミジュンを釣る場合は漁港で釣るのが一番簡単です。ポイントとしてはどこでも釣れますので、車を横付けできる場所を選んで釣ってください。ミジュンが群れになっている場合は一目でわかります。また、ねらい目として漁港以外に砂浜でもミジュンが群れている場合があります。この場合の釣り方もサビキ釣りで狙えますが、砂浜だと水深が浅くなりますので、ウキをつけて狙ってください。砂浜でのポイントは根がかりのしない場所です。根がかりするとどうしても手返しが悪くなってしまいます。
漁港のどのあたりで釣る?
漁港にはたくさんの船が停泊しており、係留するためのロープやブイ、漁具などたくさんの障害物がありますので周りに障害物のない場所を選んで釣ってください。ミジュンは群れになっており、釣り人が少ない場合は警戒心が少ないので足元でも釣れます。警戒心が強い場合は沖の方がねらい目かもしれませんので沖の方を狙ってみてください。
最新の釣果情報を手に入れましょう
ミジュンに限らず、釣りをする場合には情報が一番重要です。季節によって釣れる場所が変化します。どの場所で釣れているか釣具屋さんやインターンネットで最新の釣果情報を手に入れ、釣れている場所に行くのが一番です。
ミジュン釣りのコツについて
ミジュン釣りのコツについては、まずミジュンのいる棚を選ぶことが一番です。どの棚にミジュンがいるかチェックしましょう。簡単なのは一匹目が釣れた時に、どの針にミジュンがかかっていたのかチェックすることです。釣れた針の場所で上の方にいるのか下の方にいるのかわかります。また、釣れ始めたら手返しよく仕掛けを投げてください。サビキは針がたくさんついているので絡みやすいです。できるだけ絡まないように釣りをし、もし絡まって使えなくなったとき用に予備の仕掛けを忘れずに持って行ってください。
まとめ
ミジュン釣りは釣りの初心者から上級者まで広く楽しめる釣り方です。また、釣れたミジュンを餌にタマンやガーラといった大物を狙うという楽しみ方もできます。釣っても楽しい、食べてもおいしいミジュンをぜひ狙ってみてください。