イサキとはどんな魚?
イサキとは釣りをしている人なら知っている人も多いほど有名な魚です。沖での船釣りはもちろん、岸からも狙うことのできる身近な人気のターゲットとして知られています。釣り方もルアーでも狙える魚で手頃なサイズからある程度大きさのある魚です。女性や子供の釣り人でも手軽に楽しめることから人気です。また、さまざまな調理方法でおいしく食べられる魚でもあります。
イサキはとてもおいしい魚
イサキはとてもおいしい魚で刺身も絶品ですが、塩焼きや煮付けなど焼いても煮てもおいしい魚です。1キロを超えるイサキは高い値段でも取り引きされるなど高級魚でもあります。また、調理のハードルは高いですがイサキの寿司も絶品ですので腕に自信のある方は試してみても良いかもしれません。味は磯魚特有の香りが口いっぱいに広がり、脂もしっかりと乗った上質の白身で旬のものは間違いなく絶品といえます。
色んな料理で楽しめる
刺身
旬のイサキを堪能するには刺身が一番そのままの味わいを楽しむことができます。成長したものはほどよくのった脂でうま味があり、白身魚であるため後味もあっさりとしています。それでいて触感ももっちりとしていて噛んだ瞬間に口いっぱいに甘みと磯の香りが広がります。お好みで少々表面を炙って食べる方法もあり、こちらはさらに脂のうま味が強まり風味も増すおすすめの食べ方です。
煮付け
旬のイサキならば刺身のままでも十分においしい魚ですが、白身魚のため煮付けにも抜群に合います。大型のものならば刺身で味わう方も多い魚ですが、主に小型のイサキは身が少なく刺身にしても少なくなってしまうため、煮付けなどにするとしっかりと味わうことができます。火を通すことで脂のうま味や甘みが強まり触感もふわっとして、ご飯やお酒のお供にぴったりの絶品料理になります。
塩焼き
イサキの人気料理でもある塩焼きはシンプルながら、イサキのおいしさをしっかりと味わえる調理方法です。脂のしっかりとのった魚なので塩との相性も抜群です。また、ごま油などの調理用油とも合うため好みで使用する方も多いようです。触感もふわっと口どけよく贅沢な一品に仕上がります。お好みでスパイスなどと岩塩を混ぜて自分だけのオリジナル調味料をみつけてみるのも楽しみのひとつになります。
イサキの名前の由来
イサキの名前の由来はいくつかあるようですが、最も知られているのが幼魚の時にある縞模様が関係しているようです。この縞にちなんで班魚と書いて名前をイサキと呼ぶようです。それに伊佐木といって漢字を用いており、この名前になっていると言われています。また磯に住むことから磯魚と書いてイソキと呼びいつの間にかイサキと呼ばれるようになったともされています。
イサキの特徴は?
イサキは沖の釣りでは冬以外のほとんどの時期で釣ることができる魚で、食べてもおいしい魚でもあるため釣り人からも人気のターゲットとして知られています。身近な釣りのターゲットであるそんなイサキの生態や特徴はどのようなものなのでしょうか?
イサキの生態
イサキは群れを作って行動する生態があります。基本的に日中は海底などを主に遊泳してカニやエビなどの甲殻類やプランクトンなどを捕食していますが、夜になると水深の浅い部分まで上がってベイトを追ってくるようになります。イサキは回遊魚のため一定の場所に居つくのではなく潮の流れや天候などに沿って回遊しエサを探しているようです。
イサキの成長スピード
イサキの産卵期は夏で卵からは1日ほどで孵化します。イサキのオスは2年ほどで成魚となり、メスも4年ほどで成魚となります。イサキの稚魚はプランクトンなどを主に捕食していますが、成魚になり良型のものになれば小魚なども捕食するようになります。また、稚魚のうちは比較的浅い水深に生息していますが、成長するにともなって深い水深の場所へと移っていくようです。
イサキのサイズは?
イサキのサイズは一般的には30~40センチ程度が標準サイズとなっています。しかし、中には60センチほどの大物も存在するようです。また、旬のイサキはお腹もパンパンに膨れており体高もあるものが多く1㎏を超える個体も珍しくないようです。1㎏を超える個体は高級魚として高値で取り引きもされており人気の魚となっているようです。
イサキの生息地
イサキは主に東北地方より南の日本沿岸の海域を生息地としています。日中は水深50m程度まで潜っていますが、夜になるとベイトを追って海面付近まで上がってきます。海藻の多い岩場を好んで生息地としているようで、群れを作って回遊しいます。主には東シナ海や南シナ海などが生息地とされていますが、沖縄本島などにも生息が確認されてます。
岩場を好んで生息している
イサキは岩礁域を好んで生息地として、群れを作って回遊しています。その場に居つく魚ではなく回遊も広い範囲を泳いでいます。これは稚魚のうちはプランクトンなどを主に捕食しており、海藻が多い岩場などの方がエサとなるプランクトンも豊富にいるためです。稚魚のうちは浅い水深で群れを作って生活していますが、成長するにつれて水深も深いところへと移っていきます。
主な産地
イサキの主な産地は新潟県から九州南岸の日本海、宮城県から九州南岸の太平洋沿岸など、比較的暖かい海域に住んでいることからこの辺りが産地となっています。また、イサキは日本のみでなく海外にも産地がある魚であるため、日本以外でもなじみのある魚となっています。
イサキの釣れる場所
イサキは基本的に船からの釣りが一般的です。最近ではスーパーライトジギングなどと呼ばれる釣法で狙う人も多く人気のターゲットとなっています。狙うレンジとしては、日中ならば深い水深に棲んでいるため、ある程度深めのタナを意識することがポイントになります。海藻の多い岩礁域のポイントでタナをしっかりと探っていくとイサキの群れに遭遇するチャンスも増えます。
スーパーライトジギングとは
スーパーライトジギングとは15グラム前後のメタルジグを使用してイサキなどの小型~中型の魚を狙うオフショアジギングの一種で近年人気となっている釣法です。ジギングなどよりも手軽に楽しめる反面、五目釣りのように何が釣れるかわからないワクワク感もある釣りです。女性や子供も楽しめるためカップルや家族で楽しむ釣り人も多いようです。
イサキの旬の季節は?
イサキは基本的に一年中狙うことができるターゲットのため、船釣りならば季節に関係なく釣ることも決して不可能ではありません。ただし、釣りやすい時期や旬の季節ももちろんあるため、たくさんイサキを釣りたい方や手軽に釣ってみたいという初心者の方などはハイシーズンに釣行へ赴く方が楽しみやすいでしょう。また、旬のイサキはとてもおいしいため、旬の時期を狙って釣りをする釣り人の方も多いようです。
旬の季節は夏!
イサキは一年中狙える魚ではありますが、もっとも脂がのった旬の時期は夏とされています。夏でも一般的には初夏となる6月~7月ごろがもっとも旬の時期とされています。これにはイサキの産卵期が関係しており、産卵前のイサキは栄養を豊富にため込んでいるため脂のノリもよくサイズも良型が釣れる時期となっています。数釣りを楽しめて、旬のイサキを味わうのならば6月~7月の船釣りがもっともおすすめとなります。
旬のイサキを堪能しよう!
近年はスーパーライトジギングの人気もじわじわと火がついてきており、女性や子供の釣り人も増えてきています。ハイシーズンのイサキ釣りは手軽に楽しめて、食べてもおいしい旬の時期でもあるため多くの釣り人からも大人気のターゲットとなっています。釣って楽しめて、刺身や煮つけ、焼いてもうまいイサキはまさにこの時期の海からの贈り物です。旬のイサキ釣りを楽しんでおいしい料理方法で堪能してみてはいかがでしょうか。