魚突きとは?モリで魚を突くのに必要な道具やルールなどの注意事項をご紹介!

魚突きとは?モリで魚を突くのに必要な道具やルールなどの注意事項をご紹介!

素潜り・魚突きは日本ではあまり知られていないスポーツで、情報も他のスポーツに比べ少ないです。そんな素潜りを始めるうえで注意する点、必要な道具は何か、魚突き・素潜りができる場所、免許はいるのかなどといったことをご紹介したいと思います。

記事の目次

  1. 1.素潜り・魚突きとは
  2. 2.魚突きをするときの注意点
  3. 3.魚突き・素潜りができる場所
  4. 4.魚突きをするために必要な道具
  5. 5.免許・許可はいるのか
  6. 6.くれぐれも無理のない範囲で
  7. 7.最後に

素潜り・魚突きとは

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どんなスポーツなのか

魚突きはスピアフィッシングとも言われ、水中でモリや水中銃などを使って魚を獲る水中スポーツです。他のスポーツのようにルールに縛られていませんが、魚突きがができる場所が限られており、漁業法などの法律を破らないように注意して行わなくてはなりません。

日本ではマイナーだが外国では

周りに趣味で素潜りをされている方は少ないと思います。日本では魚突きができる場所が少ないせいか、あまり有名ではないので知らない人も多いです。しかし、実は世界大会が開かれるほど海外では有名で、獲った魚の大きさや重さを競ったりするそうです。

素潜りと魚突きの違い

素潜りは酸素ボンベなどを使用せずに水中を潜水することで、魚突きはモリや水中銃で魚を突くことです。基本的に魚突きをするうえで素潜りをするといった形になり、海女さんが漁で貝などを獲っているのは素潜りになります。ちなみに日本では水中銃を使用できません。

魚突きをするときの注意点

危険と隣り合わせ

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魚突きは、はっきりとしたルールがないので一歩間違えれば命を落としてしまいます。サメに襲われたり、ブラックアウトと言って水中で気絶したり、潮の流れが速く水面に上がれずに溺れてしまう事故があるのでとても危険です。ルールがあるから安全というわけではなく、自分で少しでも危険なことに遭遇する可能性を下げるためにしっかりと自分のルールを決めて魚突きを行うようにしましょう。

しっかりとした準備を

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素潜りをするときにうっかり法律を破ることがあるので注意が必要です。漁業法では、各都道府県で決められたルールがあり、ほとんどの都道府県ではサザエやアワビなどの貝やウニやタコなどを獲ることは禁止されています。現地に行く前に水産省のホームページなどで対象の漁具、漁法で魚突きができる場所なのかをしっかりと下調べをして確認してから行くようにしましょう。

魚突き・素潜りができる場所

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どのような場所ですればいいか

まず、魚突きが可能な都道府県で行うこと。次に漁港付近や漁船がよく通るところでは漁の最中で気付かれずに船に轢かれる可能性があり危険です。また、魚突きは一部の漁師からよく思われていないのでトラブルに巻き込まれないために、安全に魚突きができる場所で行いましょう。

場所を探すポイント

場所探しは実際に魚突きをしている人に聞いたり、衛星写真で地道に探していいポイントを見つけるしかありません。実際に魚突きをしている人に聞くには、自分の漁場が荒らされてしまう可能性があるので仲の良い人でないと教えてくれない可能性が高いです。しかし、インターネットで検索すれば魚突きのグループのメンバーを募集していることもあります。そこから仲良くなることができれば教えてもらうこともできるでしょう。自分から行動していくことがいい場所を見つけるコツです。

魚突きをするために必要な道具

魚突きをするために必要な3セット

シュノーケル

魚突きをするためには必ず水中をしっかり見ることができるシュノーケルが必要です。視力が悪い人はコンタクトをして魚突きをするので水が中に入ってこないものを選ぶのがポイントです。最近では度が入ったシュノーケルもあります。セットで売っていることが多いですが、マスクとスノーケル別々で買うこともできるので好みに合わせて選びましょう。

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モリ

魚を突くために必ず必要な道具がモリです。長いモリのほうが短いモリよりも魚を突きやすいです。長いと扱いも難しいので初心者の方は短いものから初めて慣れてくると長いモリに変えていくのがいいでしょう。短いモリであれば竹ヤスと言って釣具店でも売られているので手軽に買えます。岩など硬い場所を誤って突いてしまうとすぐに折れてしまうので何本か予備を持っていくことをおすすめします。

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フィン(足ヒレ)

足ヒレは早く泳ぐため、体力をできるだけ消費せずに潜るためには必要な道具です。フィンの長さも長いほど早く、体力の消費も抑えることができますがその分値段も高くなります。安いものであればフィンとシュノーケルがセットになったものもあります。そちらから始めるのもいいかもしれません。

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上記の3つが魚突きを行うのに必要最低限な道具の3セットです。この3セットで魚突きをすることは可能ですが、これだけだと安全性はとても低く、より大きな魚や深いところに潜りたいといった方はこれだけでは足りませんので次のセットを持っていきましょう。

あったほうがいいもの

ウエットスーツ

ウエットスーツは体温の温存と浮力があるので水面に上がるのを補助してくれます。海は岩礁が多く、潮に流されてぶつかり怪我をすることもあるので、それから身を守ってくれます。ウエットスーツがないと最悪命を落としてしまうケースもあるので少しでも安全に魚突きをするためには着用しましょう。

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ウエイト

ウエイトは、水中に潜る時に重りになるので深く潜る時や体力を極力使わずに潜るためにあると便利な道具です。ウエットスーツを着ると浮力がき潜るのが困難になるのでウエットスーツとセットで着用しましょう。いつでも取り外しが可能なので水中で何かあった時や危険な時は、外してすぐに水面に浮上できるようにしましょう。

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グローブ

長時間肌が水に触れているとふやけて切れやすいので素手の場合、ちょっと手を岩などにぶつけただけで怪我をしてしまうことがあります。他にもクラゲなど毒を持った水中生物に誤って触れたりすることもあるので身を守るために装着してください。

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フィンソックス

裸足だと水中から上がってフィンを脱いで海岸を歩くときに足を切ってしまうこともあるので持っていくようにしましょう。長時間肌が水に触れていると肌がふやけて切れやすくなっているので水中で足首を怪我から守ってくれるためにも役に立ちます。

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ナイフ

アウトドアには欠かせないアイテムのナイフは、モリで突いた魚を締めるために使う道具です。魚を締める以外にも水中で役に立ちますので持っていくようにしましょう。ナイフは錆びると切れ味が落ちるので選ぶ時は錆びにくいものを選びましょう。

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フロート

フロートは水面に浮かせて船に乗っている人に潜っている場所を知らせるための道具です。船を運転している人は注意が散漫な時もあるので、誤って轢かれないように水上にきちんと目印をつけるために持参しましょう。フロートは水上で見えないとあまり意味がないのできるだけ目立つ黄色やオレンジ色がいいです。

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フロートライン

フロートとセットで使用するのがフロートラインで、モリと結び水中でモリから手を放して失くしてしまったり、大物を突いたときにモリを持っていかれるといった事故を防いでくれます。浮力があるのである程度の大物を突いて引き上げるのが大変な時は一度浮上して再度魚を回収しに行くこともできます。

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ストリンガー

ストリンガーは、魚をたくさん獲った時にエラに通して魚をキープしてくれるものです。自分自身に魚をロープで繋いでおくことも可能です。獲った分だけ重くなるので、できるならフロートにストリンガーを取り付けて魚をつないでおくほうがいいのでフロートとセットで持っていきましょう。

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ダイバーウォッチ

ダイバーウォッチを身に着けておくと、時間だけでなく水深や水温を測ることができます。他にもタイマーやアラーム、潜水時間なんかも測定ができます。自分が潜ることができる水深や時間の目安が目に見えてわかるので持っておくと便利です。

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ライト

水中で使えるライトを使えば暗い場所や、岩の隙間に隠れている魚も見つけやすくなります。手首に巻き付けて使えるものもあるので邪魔になることもなく便利です。

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少しでも安全に魚突きをするために上記の道具アイテムを持っていきましょう。少しでも準備を怠ると怪我に繋がり、せっかくの楽しい魚突きが台無しになってしまわないようにしっかり備えることが大切です。

魚を保存するために

クーラーボックスと氷

突いた魚をできるだけ新鮮な状態で持って帰るためにはクーラーボックスが必要です。特に気温の高い夏になると魚が傷むまでの時間が早くなり、最悪の場合腐ってしまうこともあるので必ず持っていきましょう。

新聞紙・タオル

クーラーボックスの中に魚を入れる前にタオルや新聞紙で包んで入れるとより鮮度の良い状態で持ち帰ることができます。詳しくは次のリンクの記事を読んでみてください。

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免許・許可はいるのか

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必要な免許

魚突きをするのに免許は必要ありません。漁師のように船を使う場合では船舶免許が必要ですが、船舶を使って魚突きを行うのは禁止されている都道府県も多いので免許があっても船に乗って魚突きをするのは難しいです。ダイビングの免許を持っている方は素潜りでもその技術を活かすことができるので免許をついでに取るのもいいかもしれません。

必要な許可

魚突きができる場所で漁業法を守っていれば許可は必要ありません。地元の漁師の方に注意されたりトラブルを起こしても対応ができるように、魚突きができる場所であっても近くの水産省に魚突きを行う旨を伝えておくとスムーズに対応することができます。

くれぐれも無理のない範囲で

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体調は常に万全に

魚突きは、常に危険が伴うスポーツであり、趣味でもあります。なので、魚突きをする時は最新の注意を払い、最低限のマナーとルールを守らないと取り返しのつかないことになります。前日に飲酒されたり、体調の悪い日は諦めましょう。女性だと月経の日で出血によってサメを呼び寄せてしまい、事故になる可能性もありますので必ず体調が万全な時に決行しましょう。

慢心しないように

いくら体調が万全だからと言って、いつもより長く潜って無理に魚を追ったりしてしまうと、浮上するのに酸素が足りなくなるので少し余裕を持って魚突きをしましょう。そのような事故を防ぐには潜って浮上するまでの時間を決めておくなど自分のルールを決めてから魚突きをしましょう。

最後に

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魚突きは海に潜ってモリで魚を突くだけなので一見簡単そうに見えますが、危険が多く潜んでおり、決して簡単なものではありません。魚突きを始められる方は、最低限のルールとマナーを守り、家族や周りの人に迷惑をかけることのないように十分に注意して魚突きをすることが大切です。何かあってもすべて自己責任となるので自分の身は自分で守れるようにしっかりと安全対策をしてから楽しみましょう。

ユウガ
ライター

ユウガ

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