それぞれの動きには違いや意味がある
疑似餌でのフィッシングは手軽に楽しめる釣りとして人気がありますが、これから始める方や初心者の方にはそれぞれの動きの違いや動きの意味を知っておくと、より一層ルアー釣りを楽しめてより早く釣果に繋げることも可能です。今回はその中で基本的な軸となる3つの表現をそれぞれ違いや特性など含め、ルアーアクションについて解説していきます。
釣れるために必要な動き
形状や構造でさまざまなアクションが起こるよう、それぞれ特徴を持たせて設計されています。その中で大きく3つに分けられるのがウォブリングとローリング、ウォブンロールです。これらはいずれもエサとなる動きに似せた意味を持って作られており、その様子で魚が口を使うことを誘う意味があり、これらは必須のものとなってきます。
魚の動きを表現している
ルアーの動きは魚の動きに似せて動くように作られており、動き方にもそれぞれ意味があります。活発なベイトを演出する動きであったり、ひとつのルアーアクションで小魚の群れを演出する動き方であるなど、さまざまなアクションがありますが、すべては魚の動きを表現されるように設計されています。
動きの意味は同じようで違いがある
ひとくちに同じアクションでも微妙に違いがあり、ルアーの動きにも意味を持たせて作られています。たとえば同じローリングのような動き方でも、活性の高いベイトフィッシュの動きの場合やヨロヨロと弱った魚の動きを表現しているアクションなど同じ特徴の動きでも意味合いが変わってきます。
ウォブリングの動きや特徴は?
ここからは原則となる動きのひとつであるこの動きについて説明していきます。ウォブリングという名前は聞いたことがある方も厳密にはどういった動きで、どのような特徴で魚のバイトを誘うのでしょうか?これを理解しておくとその他のアクションとも比較して使い分けることができます。
ウォブリングの動き
この動きは、リールを巻いていく際に水の抵抗を受けてルアーが左右に振られる動きのことを指します。リップと呼ばれる水受けの強いものをボディ先端に取り付けることでこのような左右に大きく揺れ動くアクションをとるようになっています。
ウォブリングの特徴
この種類の動き方は水を受ける範囲が比較的広く設計されているルアーに起こる動きで、水の抵抗を強く受けるため激しく左右に揺れ動く様子は、まるで魚が尻尾をおおきく振り泳いでいるようにみえるアクションとなっています。そのため引き波なども大きく起こるなどの特徴がみられます。シャクリやジャーキングなどのテクニックと合わせるとより一層にアピールが高くなります。
ウォブリング系のルアーとは?
このアクションが持ち味のルアーは水受けが広い楕円形のものや長いものなどが特徴的で、ボディもファットタイプのものが多くみられます。水の抵抗を強く受けるルアーのため、スリムなシルエットよりもファットなシルエットの方が相性が良いようです。
アクションで釣れる場合
特徴は水の抵抗を受け左右へ大きく揺れ動くアクションのため、引き波も大きくみられアピール力は高いものが多いです。そのため広範囲のフィールドなどのサーチルアーとして活用される場合があります。また、水色が濁っている場合で魚からの視認性が低い場合にもアピール力が高く、魚に気付いてもらいやすいというメリットもあります。
ローリングの動きや特徴は?
次に基本的な動き方のひとつであるローリングについて説明していきます。左右に揺らめく動き方に比べて、違った動きとなるこのアクションも把握しておくことで状況に応じて使い分けることができ、釣り方の引き出しを増やす点でも有効となります。
動き方
こちらの動き方はルアーが一定の軸を持ってそれを中心に左右でクルクルと回るように左右へ倒れるアクションとなっています。回転といっても完全に回りきるのではなく左右へ半回転を繰り返すような動きとなっています。
特徴
ローリングはウォブリングに比べるとルアー自体のアクションはやや抑えられた動きとなっているのが特徴です。ローリングアクションはアピール力としては弱いためナチュラルに魚を誘うことも可能な動きとなっています。バス釣りなどで用いられるシェイキングというテクニックで、竿を小刻みに振動させて動かすアクションとも相性が良い場合が多いようです。
この動きのルアーとは?
リップが先端ではなく背びれとなる背面に配置されているルアーやそもそもリップがついていないタイプのルアーなどもあり、この左右へ倒れる反復した動きにも強弱があります。また、ボディが反射系の色であれば左右へ倒れる動きを利用したフラッシング効果で小魚の群れを演出するなどのアピールも可能なルアーもあります。
アクションで釣れる場合
フラッシング効果のあるボディカラーならば群れで逃げ惑う小魚を演出することが可能です。この場合は水色は澄んでおり、日中などの日が差す場面などに有効となります。逆にローリングが緩やかな場合では遊泳力の弱いベイトや弱った魚などを演出することもできるため、スレている状況などでもバイトを誘い出すことが可能となります。
ウォブンロールの動きや特徴は?
動きや特徴について説明していきます。これまで左右へ揺れる動きや反復して左右へ倒れるような動きと比べるとどういった点が違うのでしょうか?基本となってくる動きを正しく理解しておくことでその状況や環境に合ったルアーをチョイスすることが可能となります。
複合的な動き
このルアーの動き方とは、これまで説明した縦と横の動きをミックスして連動するような左右へ揺れながら回転する動きとなっています。両方の動きが合わさることでより一層魚の動きに似せたアクションを演出し、魚のバイトを誘い出すことが可能となっています。
特徴
ウォブリングとローリングの両方の動きを兼ね備えた動きのため、アピール力はこれまで説明したアクションの中でも一番高くなっています。左右へ大きく揺れ動きながら軸に沿って半回転を繰り返すような動きのため、ベイトフィッシュが活発に泳ぐ様子を表現できています。
この動きのルアーとは?
ほとんどは2つの動きが合わさった複合的なこの動きとなっています。そのため、水の抵抗の少ないボディのものや水受けの付いていないルアーを除けばほとんどはこのタイプの動きを出すルアーとなっています。その中でウォブリング傾向に強いタイプ、ローリング傾向に強いタイプに分かれていきます。
アクションで釣れる場合
2種類の方向に動くことを混ぜたハイアピールな動きとなるため、基本的には一投目に投げて魚の居場所を探るためのサーチルアーとして用いる場合が多いようです。また、フラッシング効果のあるボディカラーならばよりアピール力が高く魚にルアーを見つけてもらいやすくなります。活性が低い場合は強めのアクションで、活性が低い場合は自然なアクションのルアーをチョイスすると状況にマッチしやすくなります。
シーバスゲームやバス釣りでは重要な要素
ルアーの動きはシーバスやバス釣りなどでは重要な要素となります。バス釣りなどはルアーアクションも多彩なテクニックが多くありますが、バス釣りでこれらのテクニックを用いる際には基本的となってくる動きを理解しておく必要があります。シーバスゲームでもただ巻きの際のルアーアクションを理解しておくと状況に応じたルアーを選択することができ、釣果に繋げやすくなります。
それぞれの動かし方を使い分けて釣果を上げよう!
ルアーアクションは細かい点ではさまざまな動きがあり、この動きを理解して自分のスタイルに合ったいろんなルアーを選ぶ点も釣りの楽しみといえます。バス釣りなどのルアーフィッシングゲームではそのルアーに合わせたテクニックを駆使することで楽しみ方も倍増するため、ルアーの基本的な動きを理解することは釣果を上げる上でも大切で楽しむための必要なものといえます。