ワインド釣法とは
ワインド釣法とは、主にタチウオを釣る釣法です。エサには疑似餌のワームを使います。主なシーズンは7月中頃〜12月初旬で、気候的にも比較的釣りがしやすい時期です。漁港やサーフなど身近な釣り場でも可能なため初心者にもおすすめです。
ワインド釣法の主なシーズン
ワインド釣法の主なシーズンについて解説します。ワインド釣法では主に太刀魚をターゲットとするので、タチウオの釣れるシーズンがワインド釣法のシーズンとなります。では、それぞれの釣り方について紹介します。
釣れるシーズン①:6月〜8月
タチウオが釣れるシーズンは6月ごろからはじまります。6月〜8月ごろは本格的なシーズンに入る前の準備期間のようなシーズンとなります。まだタチウオはあまり岸には接岸してこないため、潮通しのよい水深のあるポイントを狙います。このシーズンに釣るためには常にベイトフィッシュの動きを把握しておく必要があります。
釣れるシーズン②:9月〜11月
タチウオが釣れるシーズンのピークは9月から11月です。このシーズンがワインド釣法の最盛期となります。この後紹介する基本のポイントならばどこでも釣れるシーズンとなります。1時間などの短い時間で連続して釣れることも多いので、手返しの良さも大事になってきます。
釣れるシーズン③:12月〜1月
タチウオが釣れるシーズンの終わりは1月ごろです。12月〜1月ごろは最盛期を過ぎ、タチウオは深場に移動していきます。
シーズンのはじめである6~8月と同じように潮通しのよいラインの深場を狙うのがメインになります。ですが、ベイトフィッシュが接岸している日など最盛期のように釣れる日もあるので、状況判断が難しいシーズンです。ただ巻きのようなナチュラルな動きがポイントとなります。
ワインド釣法の基本ポイントの選び方
ワインド釣法の基本ポイントの選び方について解説します。それぞれのポイントについて共通しているのは、以下の2点になります。ポイントを探すときはこの点に注意をして探すと良いでしょう。
- ベイトフィッシュがいること
- 潮通しがよいこと
基本のポイント①:漁港
基本のポイント1つ目は漁港です。また、漁港の中でも特に釣れるポイントは外海に面した堤防などです。
外海に面した堤防は潮通しもよく、ベイトフィッシュもまわってきやすいので絶好のポイントとなります。外海に面していなくても大きな船などが通るラインがある所にはベイトフィッシュがたまりやすく、よいポイントとなります。
基本のポイント②:サーフ
基本のポイント2つ目はサーフです。サーフは紹介するポイントの中では一番難しく、初心者には少し厳しいかもしれません。しかし、釣れるときの爆発力は一番なのでいつか挑戦するべきポイントでもあります。
具体的に狙う場所はブレイクラインといって、水深が急に深くなるところを狙います。ここはタチウオがエサを捕食をしやすいため、ベイトフィッシュがいるときによい釣果が期待できます。
基本のポイント③:沖堤防
基本のポイント3つ目は沖堤防です。沖堤防は船で渡してもらう釣り場で、お金がかかってしまうというデメリットがあります。沖堤防は潮通しの良さやベイトフィッシュの回遊のしやすさを考えると、もっとも安定して釣れるポイントだといえます。
ワインド釣法のロッドワークのコツ:基本編
ここまでシーズン、ポイントと解説してきました。次はより具体的な釣り方、ロッドワークについて解説していきます。ワインド釣法はダートだけだと思っている人が多いと思うのですが、実はそうではなく、ダート以外にもさまざまなアクションがあります。ここではその基本的なアクションの意味について解説していきます。
基本のルアーアクション①:ダート
基本のルアーアクション1つ目はもっとも基本的なロッドワークであるダートアクションです。ダートという言葉は突進という意味で、動かし方はその名のとおり小魚が左右に突進しながら逃げていく動きを再現します。
ダートの動かし方はエギングと同じようにロッドを上下に激しく動かしながらラインを巻き、5回に1回ほどフォールさせ、食わせの間を与えます。自分でいろいろと動きにアレンジを加えてみましょう。
基本のルアーアクション②:リフト&フォール
基本のルアーアクション2つ目は、リフト&フォールです。リフト&フォールは先ほど説明したダートよりもナチュラルな動きで、ダートに反応がないときや、食い渋ったときに有効となります。
リフト&フォールの動かし方は、ダートのしゃくりとフォールを交互にしてより食わせの時間を多くします。イメージとしては、アクションの名前の意味のとおり、リフト(フワッ)とあげてフォール(スッ)と落とすといったイメージです。
基本のルアーアクション③:ただ巻き
基本のルアーアクション3つ目はただ巻きです。ただ巻きはその意味のとおり、ラインをただ巻くだけなので最もナチュラルなアクションとなります。
完全に暗くなってしまった後や、12月頃の少し寒くなってきた時に有効となる釣り方です。この釣り方で狙える魚はあまり活性が高くない魚なので、引いてくるラインは必然的に深いところとなります。
ワインド釣法のロッドワークのコツ:応用編
次に、ロッドワーク応用編です。先ほど紹介した基本編でのアクションに加えて、覚えておくと使えるかもしれない応用のアクションを紹介します。
応用のルアーアクション①:ティップチョンチョン
応用のルアーアクションの1つ目はティップチョンチョンです。これはティップを文字通りチョンチョンしながらラインを巻いてくるアクションです。これを行うことによりただ巻きとリフト&フォールの間くらいのナチュラルな動きになります。
応用のルアーアクション②:ドリフト
応用のルアーアクションの2つ目はドリフトです。このアクションは完全に潮の流れに任せてルアーとラインを流していきます。この釣り方は究極にナチュラルな動きとなっていて、ウキ釣りでは釣れているのにルアーでは釣れないという時に大活躍します。
釣れない!渋い!そんな時どうする?
最後に、ロッドワークや釣り方を工夫しても釣れない。という時に役に立つ技を紹介します。
釣れないときにすること①:カラーを変える
釣りにおいてワームのカラーというのは非常に重要な意味を持ちます。その日によって反応のいいカラーがあり、カラーを変えたら釣れたということもよくあるので釣れない時にカラーを変えてみることをおすすめします。
グロー系
グロー系は1番定番のカラーです。「夜にしかその力を発揮しない」、と言われることもあります。ですが、このカラーが本当に力を発揮するのは曇りの日の昼間です。昼間はメタルジグなどのハードルアーを使いがちですがぜひ、グロー系のワームを使いワインド釣法をしてみてください。
赤系
赤系のカラーは夕方に力を発揮します。暗くなって来てハードルアーからグロー系のワームに変える前にぜひ、1度は赤系のワームを使ってみてください。
緑系
緑系はあまりメジャーではないカラーで種類も少ないのですが、他の人があまり使わないからこその爆発力があります。主には夕方の時間に利用してみてください。
釣れないときにすること②:レンジ(層)を変える
釣れないときはレンジを買えるのも有効です。レンジとは「層」という意味です。釣りにおいて狙うレンジは重要な意味を持ちます。
シャローレンジ(上層)
シャローレンジは主に活性が高い時に釣れるレンジです。釣れない時にあえてシャローレンジを狙うということはあまりないのですが、まわりが釣れているときというのはシャローレンジで釣れていることが多いので覚えておいてください。
ミドルレンジ(中層)
ミドルレンジは時合いの少し前や時合いが終わった時に狙うとよいレンジです。時合いで沢山釣ってすこしペースが落ちたかなという時にはぜひ、レンジを下げて狙ってみてください。
ディープレンジ(下層)
ディープレンジは真昼間や真夜中など、基本的には釣れないと思われている時間帯にぜひ狙ってみてください。また時合いでもディープレンジには思わぬ大物が潜んでいることも多いので狙ってみても面白いかもしれません。
ワインド釣法のおもしろさ
最後にワインド釣法が面白いという意味がわかりましたでしょうか?ワインド釣法は身近な釣り場で行うことができます。シーズンになれば誰でも簡単に釣れるため初心者にもおすすめの釣り方です。このように初心者も上級者も楽しめるワインド釣法、ぜひ挑戦してみてください。