キングノットのやり方は?ダブルラインで強度の高い結び方の手順とコツを解説!

キングノットのやり方は?ダブルラインで強度の高い結び方の手順とコツを解説!

キングノットは、プロアングラーの村田基さんが考案した、主に PEラインとリーダーを直結するときに用いる結び方です。ダブルラインを使って結ぶため、最強の強度を誇ります。キングノットの結び方の手順とコツを覚えて、釣りに取り入れてみましょう。

記事の目次

  1. 1.最強ともいわれるキングノットとは?
  2. 2.キングノットが最強の理由とは?
  3. 3.キングノットのやり方とコツ
  4. 4.強度100%を目指すならキングノット

最強ともいわれるキングノットとは?

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キングノットは、PEラインとリーダーを直結するときに用いる結び方で、ジギングやシーバス釣りによく使われます。ビミニツイストという結び方で、ダブルラインを作って結ぶため、最強の強度を誇ります。キングノットが最強な理由とやり方を覚えましょう。結び方の手順とコツを、写真でわかりやすく解説します!

考案者の村田基さんってどんな人?

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キングノットを考案した村田基さんは、日本のバスフィッシングシーンを長年けん引してきたプロアングラーでありながら、茨城県で釣具屋も経営しています。世界の怪魚を求め、さまざまな国に釣りに出かけ、釣りロマンを求めてきた人物でもあるのです。

多くのファンを魅了し続けている村田さんは、「奇跡の釣り大学」というオンラインサロンにも力を入れ、釣り業界を盛り上げ続けています。

キングノットが最強の理由とは?

出典:ライター撮影

キングノットが最強と呼ばれる理由はどこにあるのでしょうか。FGノットが普及する以前は、ジギングにおいて、キングノットが一番汎用されている結び方でした。現在でもジギングのみならずシーバス釣りやバスフィッシング などで愛用する釣り人が多い、キングノットの最強の理由をご紹介します。

最強の理由①:強力なラインシステム

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1つ目の理由は、その強度です。キングノットを結ぶ工程では、ビミニツイストという結び方でダブルラインを作ってから結ぶ必要があります。ダブルラインを作ることによって、フロロカーボンなどの太いリーダーとの太さの違いをカバーできます。

そのうえ、強い摩擦抵抗力も発生します。ビミニツイストによって結ばれたダブルラインは強度100%とも言われているのです。

最強の理由②:すっぽ抜けても簡単元通り

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2つ目の理由は、たとえすっぽ抜けてももとに戻すのが簡単です。キングノットは強度が高く、すっぽ抜けることはほとんどありませんが、リーダーを結び直す場合でも非常に簡単です。

その理由としてキングノットは、大きく分けてダブルラインを作る工程と、ダブルラインにリーダーを結びつける工程の2つに分かれるからです。

ダブルラインは無傷で回収できる

キングノットは、リーダーがすっぽ抜けたときも、多くの場合ダブルラインの部分は無傷で回収できます。そのためラインシステムを作り直す際は、リーダーを結びつけさえすれば大丈夫です。すっぽ抜けた場合でも、ダブルノットは摩擦系ノットのように一からラインシステムを作り直す必要がないのです。

最強の理由③:簡単に結べる

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3つ目の理由は、簡単に結べる点です。FGノットのような摩擦系ノットは、メインラインを固定して、編み込む作業にコツが必要です。しかし、キングノットは大きく揺れる船上でも多く用いられており、細かく丁寧に編み込む作業が必要ありません。キングノットは誰でも簡単に結べます。

キングノットのやり方とコツ

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キングノットのやり方の手順とコツを紹介していきます。キングノットを完成させる工程は、大きく2つにわかれます。ビミニツイストでダブルラインを結ぶ工程と、そのダブルラインとリーダーを結ぶ工程の2つの工程です。写真と一緒にわかりやすく解説しますので、最強のキングノットを練習して、ぜひマスターしましょう!

ビミニツイストでダブルラインを結ぶ

1つ目の工程は、ビミニツイストでダブルラインを結ぶ工程です。ダブルラインとはその名のとおり、二重のラインを作ります。ダブルラインを結ぶ方法もいくつかありますが、簡単で強度100%を誇るビミニツイストという結び方で結んでいきましょう。

結び方①:輪っかを作り、捻る

出典:ライター撮影

まず、メインラインのPEラインを手に取り、直径15センチメートルほどの輪っかを作ります。次に、写真のように輪っかの根本を指で押さえ、もう一方の手を輪っかの内側に入れます。輪っかの内側に入れた指を、手首を回すイメージで、グルグルと20回ほど捻っていきましょう。捻った部分が元に戻らないようにしましょう。

結び方②:メインラインを引っ張る

出典:ライター撮影

捻った状態を維持しながら、ハーフピッチで仮止めするときに、手で輪っかを固定しながら、メインラインの先端を口でくわえて引っ張ります。そうすると輪っかの根本にメインラインの先端部分が移動していきます。こうすることで捻った部分にさらにラインが巻きついていき、捻った部分が二重になります。

結び方③:ハーフピッチ

次に、メインラインの先端を輪っかの部分に5回ほどハーフピッチをかけましょう。コツは、写真のように右手で輪っかが小さくならないように固定しながら、メインラインの先端を口で強く引っ張ることです。そうすると、メインラインの先端部分が輪っかの根本に移動して行きます。

結び方④:エンドノットをして、引き締める

出典:ライター撮影

ハーフピッチで仮止めしたら、輪っかの部分の2本をまとめて、PEラインの先端部分でエンドノットをします。エンドノットができたら、結び目を唾液で湿らせて、ゆっくりと引き締めていきましょう。これで、ビミニツイストによるダブルラインの完成です。次の工程で、リーダーを結びつけていきます。

キングノット

2つ目の工程は、作ったダブルラインにリーダーを結びつける工程です。慣れるまでは少しコツがいりますが、3回ほど練習すればマスターできるでしょう。釣り場で面倒なリーダーの直結が簡単にできます。完成までもう少しです!

結び方①:八の字の結び目を作る

出典:ライター撮影

まずリーダーを手に取り、小さな輪っかを作ります。この輪っかに、リーダーの先端を2回巻きいて、両側に軽く引っ張っていきます。するとリーダーに八の字の結び目ができます。この八の字の中に、先ほど作ったダブルラインを入れて結んでいくので、強く締めつけないように気をつけましょう。

結び方②:ダブルラインを八の字に通す

出典:ライター撮影

作った八の字の結び目に、ダブルラインを通していき、結んでいきます。リーダーの端から、ダブルラインの輪っかを通し、八の字の結び目の部分を下から上に通します。

ダブルラインが八の字の下まで到達したら、爪で軽くかくようにダブルラインを出してあげると、下から上に通しやすいでしょう。通せたら、写真のように八の字の片方の輪っかからダブルラインが出てきます。

結び方③:リーダーの先端を巻きつける

出典:ライター撮影

八の字の部分にダブルラインを通せたら、輪っかを少し引っ張り出します。リーダーの先端(ルアー側)を手に取り、ダブルラインに5回巻きつけましょう。そしたら、リーダーの先端を引っ張り、リーダー部分を締め込んで行きます。PEラインがたるんでいても気にせずに、リーダー部分だけをしっかりと締め込みます。

出典:ライター撮影

結び方④:ゆっくりと引っ張る

出典:ライター撮影

リーダーが締め込めたら、次にメインラインであるPEラインを引っ張り、締め込みます。このとき、ダブルラインになっている部分がたるんでいる状態なので、しっかりと長さを調節しながらゆっくりと締め込みましょう。

結び方⑤:ダブルラインの長さを調節

ダブルラインの調節をせずに締め込んでしまうと、ダブルラインの長さがバラバラになってしまい、強度が落ちたり、ガイドに引っかかりやすくなったりしてしまいます。メインラインを締めこめたらもう1度リーダーを引っ張って抜けないか確認します。最後まで気を抜かずに丁寧に締め込みましょう!

結び方⑥:端線をカットして完成

出典:ライター撮影

リーダーとメインラインであるPEラインのどちらも締め込めたら、余った部分の端線をカットしましょう。カットした後に、カットした部分をライターなどであぶると強度が増します。あぶることであぶりコブができ、よりすっぽ抜けづらくなります。これで、キングノットが完成です!

強度100%を目指すならキングノット

出典:ライター撮影

強度100%を目指すなら最強のキングノットを覚えましょう。今でこそ、FGノットなどの摩擦系ノットが広く普及していますが、ダブルラインを作って結ぶキングノットは最強の強度を誇ります。そのためすっぽ抜ける心配がなく、ラインブレイクした際も簡単に結び直せるのです。皆さんもぜひマスターしてみてください!

Taiki
ライター

Taiki

フカセ釣り、ライトショアジギングをメインに釣りを楽しんでます! 海にゴミを捨てるな!を広めて行きたいです。

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