ブッコミ釣りの仕掛け
ブッコミ釣りの仕掛けは、基本を押さえ狙う魚や釣りをする場所・時期によって変えます。まずは上図のような基本の仕掛けを作り、釣場で釣れる魚やサイズを確かめながら仕掛けに工夫を加えていくこともできます。基本のオモリの使い方、ハリス、針の選び方を覚えましょう。
日中のブッコミ釣りでポイントとなる仕掛け
日中のブッコミ釣りの仕掛けのポイントは、潮の流れに合わせたオモリの重さと形状を選ぶことと、狙う魚に合わせたエサと、針の形とサイズを選ぶことです。ブッコミ釣りは複数のサオを使う釣りですので、サオによって仕掛けを変えておき、状況を探ります。アタリがでるまではいろいろと工夫をしてみましょう。
オモリとサルカン
オモリは5号から10号を中心に、潮の流れが速い場合は15号くらいまでの中通しのオモリを使います。底に定着させて置く場合は平型を使い、誘いを入れたり、流れに乗せて移動させる場合はたる型、丸型を選びましょう。
仕掛けは誘導式ですが、オモリがハリスまでいかないようにサルカンを結びます。オモリとサルカンの間にゴム管をいれてクッションにするのがポイントです。
ハリスと針
ハリスはフロロカーボンの2号から3号を50センチメートルから1メートルほどとるのが基本です。狙う魚、使うエサによってハリスの長さ太さを調節しましょう。
使用する針はチヌ針3号、伊勢尼11号くらいが基本です。針がかりをしないときは「ハリス落とすな針落とせ」という格言のように針のサイズをかえます。エサで針が隠れるようにつけ、針のチモトにしもり玉を入れることもあります。
夜のブッコミ釣りにポイントとなる仕掛け
夜のブッコミ釣りの仕掛けは、ハリスの太さや針の大きさを基本の仕掛けより一つサイズを上げます。エサ取りも少なくなり魚の警戒心も薄くなっていますので、釣れる魚のサイズアップが望めるからです。夜なので仕掛けの目印と集魚のためにサルカンの下にケミホタルをつけるのは夜釣りのポイントの一つです。
夜のブッコミ釣りの針のポイント
夜のブッコミ釣りでは、狙える魚にウナギやアナゴなどの長ものと呼ばれる魚があります。長ものは一般的に口が小さいので、針は専用のものをつけることがポイントです。長ものが釣れるとくるくると巻き付き針を外すのは手間がかかります。ハリスごとかえられるように、ハリス付きの仕掛けを用意しておきます。
ブッコミ釣りのエサ
日中や夜のブッコミ釣りでは、オモリが底に定着していますので、エサは魚を寄せる魅力のあるものを使います。動きで誘う生きエサやにおいで寄せるエサです。もっともよくつかわれるのは青イソメ・本ムシなどのイソメ類で、カメジャコ・ザリガニなどの小型の甲殻類や魚の切り身や、小魚などの生きエサも使います。
日中のブッコミ釣りに適したエサ
日中のブッコミ釣りのエサのポイントは何種類かのエサのローテーションです。エサ取りに弱いイソメ類も外せません。穴釣りや船釣りなどで使うサバやサンマの切り身も使いますし、アナジャコなど甲殻類はクロダイの特効エサです。近くで釣れる小魚やキビナゴを一匹掛けするとフィッシュイーターも狙えます。
夜のブッコミ釣りに適したエサ
夜のブッコミ釣りでは、釣れる魚のサイズアップが望めますので、狙う魚の好むエサを使うのがポイントです。チロリ・袋ムシなどの夜にめだつイソメ類や、スナモグリ(ボケ)・カメジャコなどの甲殻類、ユムシ・本コウジなど夜のブッコミ釣りで大物狙いに使われます。大物が浅場にやってくる時期にはぜひ使いましょう。
- ユムシ:タイの大物狙いに用いられるエサ
- スナモグリ:冬場にクロダイなどの大物狙いに使われるボケとよばれるエサ
- カメジャコ:スズキ、チヌ狙いによく使われるエサ取りには強い、アナジャコともよばれるエサ