キス釣りの時期はいつ?時間帯ごとに変わる狙うポイントや釣り方をご紹介!

キス釣りの時期はいつ?時間帯ごとに変わる狙うポイントや釣り方をご紹介!

八十八夜を迎える時期から盛んになるキス釣り。パールピンクの美しい魚体で「サーフの女王」とも呼ばれるキス。初心者にも釣りやすい反面、メーカーのトーナメントもあるほど奥の深いキス釣り。今回はキスの生態や時期によるポイントや釣り方などを解説していきます。

キスってどんな魚?特徴は?生態は?

出典 : ライター撮影

キスはスズキ亜目、キス科に属する魚です。主に砂地に生息し、砂浜からの投げ釣りの格好のターゲットになっていることから「サーフの女王」とも呼ばれます。キスの種類は多数あり日本近海ではシロギス、アオギス、モトギス、ホシギスなどが確認されていますが、主に釣りのターゲットとされるのはシロギスです。今回はシロギスのことをメインに生態や釣り方などを解説していきます。

キスの生態1 キスの生息域

キスは北海道から九州までに広く分布しています。九州以南の南西諸島や沖縄はモトギスやホシギスが中心でシロギスの姿は少いです。低水温にはあまり強くないため、北海道などは接岸している時期が短く個体数も少ないので狙う人はあまり多くありません。関東以西などの平均して水温の高い地域は年中釣ることができ、投げ釣りの人気ターゲットです。

キスの生態2 キスの産卵時期

キスの産卵期は6月〜10月頃で、7月〜8月が産卵のピークです。キスの産卵で特徴的なのが、1回だけ卵を産むのではなく期間中に何度も産卵することです。産卵は水深が1m〜15m程度の比較的浅い藻場などで行われます。産卵が行われる時間帯は夕方から夜にかけてで、メスが海底付近に卵を放出して、オスがその卵に精子をふりかけて受精させます。

キスの生態3 キスの食性

キスは孵化して3日ほどで体長が2mm前後になります。孵化後20日〜30日までは海中の動物性プランクトンを食べて育ちます。約30日前後で成魚と同じような形になるとアオイソメ、イシゴカイ、チロリなどの多毛類や小エビなどの甲殻類を食べはじめます。

キスの生態4 キスの成長速度

出典:ライター撮影

キスは動物性プランクトンから多毛類などの虫エサに食性が変わると成長スピードが早くなるのが特徴です。1年後には約13cmくらいまで成長します。2年後には16cm〜20cmにまで成長し、釣れてうれしいサイズになります。3年後には23~24cmになり、4年後には釣り人を熱くさせる25cmを超える大ギスに成長します。

キスの生態5 キスは底荒れを嫌う 

キスの特徴として、寝たり危険を回避する時に砂に潜ことがあります。台風や低気圧などの影響で海が底荒れして、海底の砂が舞い上がるような状況ではキスは釣れません。またキスはにごりを嫌う特徴もあるので、荒れ後や大雨の後など海がにごっている時も良い釣果は望めません。釣り場を移動するか、しばらくして海が落ち着いたころに再チャレンジするのが良いでしょう。

キス釣りのシーズンは?釣れる時期や時間帯は?

出典:ライター撮影

キスの適水温はおよそ15度〜25度。特に20度〜25度くらいの時は活発に活動します。水温が15度を下回ると水温の安定した深場に移動し、活動も少なくなります。シーズンでいうと春から秋にかけてがもっとも活動が盛んで釣りやすいシーズンです。

キス釣りの最も良い時期は夏

キスは春になり海水温が上がり始めると徐々に接岸を開始します。水温の高い地域では3月くらいから釣れ始めます。5月になると波打ち際まで接岸する固体もあらわれ、6月~7月にかけてが最盛期となります。この頃になると海底が砂地の場所ではサーフ、堤防を問わず釣れるようになり数釣りの絶好のシーズンになります。その後8月に水温の上昇がピークに達すると一時食いは落ちます。水温上昇のピークを過ぎ、適水温にまで下がると再び釣れはじめ、秋の数釣りシーズンになります。

冬の時期のキス釣り

キスは冬場の低水温の時期は深場に落ち、活動も少なくなります。では冬場はキス釣りはできないかというとそんなこともありません。冬場は湾内で水深のあるポイントを狙うと良型のキスが釣れます。うまくキスが集まっているポイントを見つけると数釣りも可能です。このシーズンのキスは「越冬ギス」といって、専門に狙うキャスターもおり、投げ釣りではカレイと並んで冬場の人気ターゲットです。

キス釣りに適した時間帯は?

キスはどの時間帯に狙うのがよいのでしょうか?キスは昼間でも釣れますが、やはり朝と夕方のまずめ時を狙うのがよいでしょう。夜が明けて海中に日の光が差し込みはじめる時間帯は、キスに限らずいろいろな魚が活発にエサを追います。また夕方、日が傾きはじめる時間帯も活性が上がります。堤防や砂浜などで昼間の日差しが避けられないキス釣りは、釣り人の熱中症のリスクも高くなります。なるべく真夏の昼間は避け、朝と夕方の涼しい時間帯の釣りがおすすめです。

時期や時間帯だけじゃなく干満も大事

昼間よりも朝夕に狙うのがおすすめのキス釣りですが、時間帯以外にも潮の干満で釣果が大きく変わることがあります。キスは基本的には上げ潮に乗って岸近くに接岸します。上げ潮から満潮時は比較的近いポイントで釣れます。潮が引いてしまうと沖の深場に移動するのでポイントが遠くなります。すなわちキスが活発にエサを追う朝の時間帯と、満潮時刻が重なる日が釣行日としては理想的です。

キスが釣れる釣り場は?

出典:ライター撮影

キスが釣れる釣り場の条件としては海底が砂地であることがあげられます。泥交じりやゴロタ石の底にはあまり生息しません。夏の最盛期は水深が1m程度の浅場にも接岸してきますので、水深もあまりこだわらなくてよいでしょう。また河口周辺もキスのエサとなる多毛類が多く生息するので、好釣り場です。ただし河口周辺は大雨の後の増水時や、にごりが多いときには避けたほうが無難です。

キス釣りはサーフ(砂浜)が本命

出典:ライター作成&撮影

キス釣り場の本命はなんと言ってもサーフ(砂浜)です。広いサーフから思いっきり投げ釣りを楽しめるのはそれだけでも気持ちのよいものです。海水浴場になっているようなところは海水浴客が来る前の早朝を狙うのがよいでしょう。基本的な釣り方は遠投して引き釣りでキスの集まっているポイントを探します。特にカケアガリはキスの集まりやすい好ポイントです。キスは朝方や上げ潮時は波打ち際まで接岸する特徴があるので、波打ち際までていねいに探りましょう。

堤防からも狙える

出典:ライター撮影

もちろんサーフ以外に堤防からもキスは狙うことができます。堤防や波止で漁船などが通るミオ筋などは、常に船のスクリューでかき回されています。そういったところは泥が溜まりにくく、かけあがりになっているところも多く狙い目です。また堤防や波止の足元には、テトラポットや捨て石などが入れられていることが多いですが、捨て石の切れ目なども好ポイントになります。

岩礁周りの砂地は大型キスの好釣り場

キスは砂底を好んで行動していますが、岩場と砂底が点在するような釣り場は大型のキスが狙えます。大型のキスは警戒心も強く、岩場など隠れる場所の近くを回遊する特徴があります。ただしそういった釣り場でサーフからの引き釣りのような釣り方をすると、根がかりが多発するので置き竿で狙います。岩礁周りは根魚や磯魚など思わぬ大物が食いつくこともあります。仕掛けもひとまわり太めのものでのぞみましょう。

キスが釣れる仕掛けは?

出典:ライター撮影

キスは海底から5cm~30cm上をエサを探しながら回遊しています。キスの顔つきを見ても分かりますが、海底のエサを拾いやすいようにやや下向きに口があります。エサは浮き上がらずに底を這わせるようにしたほうが食いはよくなります。口も小さめなので大きなエサや大きな針では、アタリがあっても針がかりしないことが多くなります。キス釣りは小針に小エサがおすすめです。

手軽なちょい投げ仕掛け

出典:ライター作成&撮影

20m~40mくらいの近投で波打ち際や堤防際にいるキスを釣るには効率的なのはちょい投げです。キスは魚体が小さい割にはアタリが大きいのが特徴で、ちょい投げでは魚との距離が近いためアタリもダイレクトに伝わります。竿は2m~3m程度のルアー竿か錘負荷10号~15号程度の万能竿や磯竿を使います。小型のスピニングリールに3号程度の道糸を100mほど巻いておきます。オモリはジェット天秤の8号~10号程度のものに、ハリスは0.8号~1号にキス針6号~8号を結んだ1本針もしくは2本針仕掛けを使用します。

本格的な遠投数釣り仕掛け

出典:ライター作成&撮影

キスのポイントが遠くちょい投げではアタリがない時は、投げ竿を使った本格的な投げ釣り仕掛けで狙います。竿は4m前後で錘負荷30号前後の投げ竿が飛距離も出ておすすめです。リールは投げ専リールに道糸はPEの0.8号~1号を200mほど巻き、その上からテーパーラインといわれる力糸を15m巻きます。オモリは遠投性のあるL型固定天秤に25号~30号が遠投には効果的です。ハリス0.8号~1号にキス針6号~8号を結んだ3本針~6本針仕掛けを使用します。
 

夕方から夜間は太仕掛けで

夕方から夜間にかけての投げ釣りは昼間の釣りとは様子が一変します。キスの大型が狙えるだけでなく、チヌやマダイなどの大型の外道が釣れることもあります。竿は投げ竿か3号以上の磯竿を使用します。リールは大型スピニングリールに道糸4号~5号を200mほど巻きます。オモリは遠投の必要はないので、浮き上がりの早いジェット天秤の20号~30号を使用します。ハリスは3号~5号(キスオンリーでよければ2号でも可)に、針は流線11号~12号の2本針の太めの仕掛けを用意しましょう。

キスの釣り方

出典:ライター撮影

キスの釣り方は投げ釣りが一般的です。釣り場の条件によって遠投が有利なポイントとちょい投げでも釣れるポイントがあります。根がかりがないようなポイントでは引き釣りで広範囲を探ります。キスはある程度の群れで少しずつ移動しているので、アタリのあったポイント(距離)を覚えておいて集中して釣りましょう。次の投入時はアタリのあったポイントの少し沖に投入し、ゆっくりと仕掛けを引いてくると同じポイントでアタリが出ることが多いので効率よく釣れます。

キス釣りの基本は竿1本の引き釣り

キスの投げ釣りで最も基本的で、数釣りが可能な釣り方は引き釣りです。仕掛けを投入し着底したら、ゆっくりとリールを巻いて仕掛けを引きずります。リールのハンドルを5秒〜6秒で1回転させる速度です。イメージとしてはエサとなるイシゴカイやアオイソメが海底を這っているように見せます。

岩礁周りや夜間は置き竿釣法

岩礁周りのポイントや、夜釣りの時は引き釣りではなく、置き竿で攻めます。できれば竿を2本〜3本出して、遠中近と距離を投げ分けて広く探ると良いでしょう。誘いは岩礁周りでは仕掛けを引きずらず、竿をあおって一度仕掛けを浮かせましょう。そうすれば根がかりが少なくなります。

まとめ

出典:ライター撮影

キス釣りは決してむずかしい釣りではありません。釣れるシーズンや釣り場さえ間違いなければ初心者の方にも数釣りが可能です。タックルも高価なものは必要なく、釣り場も砂浜や堤防など比較的安全な釣り場で手軽に楽しめます。またキスは釣る楽しみはもちろんですが、天ぷらをはじめいろいろな調理法があり、釣行後の食べる楽しみも人気のひとつです。毎年シーズン到来を待ち望んでいるキャスターも多いキス釣り。まだ未経験の方はぜひチャレンジしてみてください。

関連記事