渓流ベイトフィネスのキャスティング練習の方法を解説!

渓流ベイトフィネスのキャスティング練習の方法を解説!

渓流ベイトフィネスはキャスティング能力が必要な釣りです。その練習方法をまとめました。渓流釣り初心者でもトラブルなく釣りができる練習方法をご紹介します。渓流釣りはベイトフィネスタックルの登場で、よりメリットを出せる釣りができるようになりました。

記事の目次

  1. 1.渓流ベイトフィネスとは何?
  2. 2.キャスティングの練習はなぜ必要?
  3. 3.渓流ベイトフィネスのキャスティング方法は?
  4. 4.キャスティングの練習場所ってどこがいいの?
  5. 5.渓流ベイトフィネスの練習方法って?
  6. 6.それでも上手く投げられないときはどうする?
  7. 7.キャスト能力は他の釣りでも役立つ

渓流ベイトフィネスとは何?

渓流ベイトフィネスとはタックル(ベイトリール)の進歩によって、初心者でも入門しやすくなった釣り方です。

ベイトタックルを使用し4グラム程度のルアーをピンポイントキャストして、流れに負けないようにハンドルを巻き、トゥイッチでアピールしてヤマメなどのトラウトを狙う釣りになります。以前は軽いルアーが投げられるベイトリールがなかったため、新しいカテゴリーの釣り方です。

キャスティングの練習はなぜ必要?

渓流ベイトフィネスでは狙った場所にルアーを投げるキャスティング能力が重要です。トラウトは警戒心が強く、キャストを繰り返すと警戒されてしまいます。

トラウトは木陰や岩陰等に隠れているため、ピンポイントキャストが必要です。何度もポイントに入れるチャンスはなく、1~3回で見切られてしまいます。初心者の方はキャストの練習が必要でしょう。

渓流ベイトフィネスのキャスティング方法は?

主に4種類のキャスティング方法があります。山深くなればなるほど木が生い茂り、その合間を縫ってキャストを行う必要が出てきます。渓流でのキャスティングの基本は、ロッドの振り幅を少なくコンパクトに投げること。

障害物がない状態でフルキャストができる場面は少ないですし、初心者の方はフルキャストよりコントロール重視でのキャストをおすすめします。

渓流ベイトフィネスでのオーバーヘッドキャスト

出典:ライター撮影

キャスティングで初心者が最初に思いつく方法です。ロッドを頭上に上げて、前方に振りかぶる動作でルアーを投げます。渓流では、よりコンパクトで小さな動作になるでしょう。

手首を胸の辺りに置き、ロッドを正面に立てます。ロッドの振り幅を15度くらいでコンパクトに素早く投げます。この際にロッドを降り抜くのではなく、振り幅15度くらいで止めるのがコツです。

渓流ベイトフィネスでのバックハンドキャスト(右手キャスト)

出典:ライター撮影

ロッドを正面に構え、左真横に振りかぶりキャストする方法です。渓流ではこちらも基本は手首を胸の辺りに置き、15度くらいの振り幅でコンパクトな動作で投げることが重要となります。

コツは投げたいポイントとロッドの振り幅を並行にすること。投げたいポイントへ振り抜くのではなく、投げたいポイントで止めることを意識しましょう。

渓流ベイトフィネスでのサイドハンドキャスト(右手キャスト)

出典:ライター撮影

ロッドを正面に構え、右真横に振りかぶりキャストする方法です。渓流ではこちらのキャスト方法はオーバーハンドでは投げられない場合、かつ飛距離を出したいときに使います。

人体の構造上、胸の辺りに構えてキャストするのは不可能なため、バックハンドキャストに比べ体から離れた場所でキャストしましょう。コントロールしにくいというデメリットがあります。

渓流ベイトフィネスでのアンダーハンドキャスト

出典:ライター撮影

ロッドの長さによってできない場合がありますが、下からロッドを振って投げる方法です。正面以外、障害物で塞がれている状況がある場合は、このキャスト方法が必要となるでしょう。

飛距離が出にくいものの、ルアーを静かに着水させ、トラウトへの警戒心を少なくすることができます。他のキャスト方法にくらべ、少し難しい投げ方です。

キャスティングの練習場所ってどこがいいの?

管理釣り場での練習の効果は?

自然渓流を使用した管理釣り場が練習にはもってこいです。管理釣り場ならトラウトは確実にいますので、各種ポイントにキャストを行いながら性能を向上させることができます。初心者は釣りを楽しみながらキャスティング能力を向上させることができるでしょう。

デメリットはコストがかかること、ルアーロストの可能性があることです。

渓流での練習の効果は?

実際のトラウトを釣りに出かけることが何よりの練習になります。渓流に通って、このポイントはオーバーハンドキャストで釣ろう、このポイントはアンダーキャストで釣ろうと考えながら釣りをすることは、キャスティング能力を向上させてくれます。

シーズンが決まっているため、禁漁期は管理釣り場で能力を向上させましょう。

野池・河川での練習の効果は?

管理釣り場も渓流も遠いという場合は、近くの釣りができる野池での練習がおすすめ。トラウトではありませんがブラックバスがいる野池で渓流で使われているルアー重量と同じ重さのルアーを用いてみましょう。

バスフィッシングを楽しみながら、キャスティング能力を向上させられます。特にストラクチャー回りを狙うバスフィッシングは、キャスティング能力が必要です。

公園での練習の効果は?

公園はお金がかからず、ロストの心配もない場所です。練習用に使うルアーのフックを外してキャストしてください。遮蔽物がない状態で練習するよりは、障害物付近でのキャスト練習がおすすめです。

デメリットは目立つこと。子供が多く遊んでいる公園だと高確率で子供が寄ってきますし、親御さんから危ないのでやめてくれと注意されることもあるでしょう。

渓流ベイトフィネスの練習方法って?

最初に決めた幅に狙って投げます。ポイントまでの距離はコントールできる距離から始め、だんだん離れましょう。距離が離れていくほど実際の釣り場では有利に働きます。

そのあと、決めた高さに狙って投げます。ポイントまでの距離は幅の練習のときと同様です。初心者は飛距離を出すことを考えるより、決められた範囲に投げることが重要でしょう。

決められた幅(左右)に入れる

渓流では流れ込みなどの決められた幅にキャストする場合が多くなります。そのため、最初に一定の幅の中にルアーを落とす練習をおすすめします。

場所はどこでも構わないので、決めた幅に入れることを意識してキャストしてください。意識をするだけでも精度は上がっていきます。なんとなく投げる場合と意識をして投げる場合では、キャスティング能力の上がり方が変わってきます。

オーバーヘッドキャスト

決められた幅に入れるには、ロッドの振出を決められた範囲で行うことが必要です。基本は脇をしめてリールを持った手を自分の顔付近に置き、手首のスナップを効かせながら押し出すイメージでキャストしてください。

この時、メカニカルシール、ブレーキ調整はきつめに行い、だんだん自分にあった場所を探しましょう。コツは肘を始点として、決めた範囲で腕を振ることです。

バックハンドキャスト

脇を開け、手首と肘を肩のラインとなるべく水平を保ちましょう。次に肘を曲げ、リールを持った手を顔付近に構えます。振出は肩のラインと水平を保つように行い、スナップを効かせて手首を前方に押し出すようにキャストします。

この時、スプールから親指を離すタイミングで左右どちらかにルアーが飛んでいきます。練習でベストなタイミングを身につけましょう。

サイドハンドキャスト

このキャストはコントロールが難しいキャストです。体の構造上、体から離れた場所でスプールをリリースする必要があり、脇をしめ肩とスナップを効かせ、手首を肩と水平にしてキャストします。

手首の動きの距離が大きいほどスプールをリリースする距離も大きくなるため、基本は小さくコンパクトにリールを動かしてください。

アンダーキャスト

手の甲を上に向け肘を伸ばし、ロッド先端が地面につかないように注意しながら、手首のスナップだけでキャストします。自身の目線の先にリールとロッドがあるため、キャストしたい幅でロッドを振り出せれば、決めた幅にキャストができます。

手首のスナップをより強く効かせて飛ばす練習をしてください。アンダーキャストは初心者向きの方法ではありません。練習しなくても大丈夫でしょう。

決められた高さに入れる

オーバーハングポイントを狙い撃つために必要な練習です。ルアーを低い弾道で飛ばす必要がありますが、練習で精度を上げればロストも少なくなり、釣果も上げられるでしょう。公園ではベンチの下を狙うとよい練習になります。

上達すると今までキャストできなかった場所にもキャストできるようになります。自信をもって決められた高さに入れられるキャストが1つあると安心です。

オーバーヘッドキャスト

オーバーハンドキャストは、あまり練習する必要はないでしょう。体の構造上、どうしても斜め下に向かってキャストすることになり、決められた高さを求めるには不向きです。

どうしてもオーバーハンドキャストじゃなければならないという方は、低い位置でルアーを飛ばせますので、しゃがんでキャストする練習をしてください。渓流では障害物を避けるため、しゃがんでキャストは普通です。

バックハンドキャスト・サイドキャスト

肩と並行にロッドを振り出すキャストのため、決められた高さを出しやすいキャストです。低弾道で飛ばしやすいのですが、リリースポイントを低くすることを意識するとアッパースイング気味になり、ルアーが斜め上部に飛んでいくことがあります。

これを避けるために、しゃがみながら肩と並行にロッドを振り出してください。しゃがみ込むことで上下をコントロールします。

アンダーキャスト

投げにくいポイントを正確に射貫く最強キャストです。水面近くでルアーをキャストできれば、これ以上ない武器になるでしょう。練習方法はスプールを離すタイミングを体に叩き込むこと。

スプールを離すのが遅いとルアーは上部に飛んでいき、遅いと水面にぶつかりバックラッシュします。タイミングは実際にキャストしながら覚えていくしかありません。

障害物を避けてキャストする

渓流では木が茂っていますので、障害物がない状態でキャストできるほうがめずらしいのです。そのため、練習でも木や電柱などの障害物を用いてキャストしにくい状態を作りましょう。

障害物の状態と自身の力量を天秤にかけ、キャストを選択します。ルアーを投げ入れにくい場所は、トラウトが居つきやすい場所です。4種類のキャストを用いて練習の成果を出しましょう。

それでも上手く投げられないときはどうする?

出典:ライター撮影

練習してもうまくキャストできないときは前後の動きではなく、アルファベットの「C」を手首で書くようなキャストを試みてください。円を描くような動きをすると、遠心力が加わりティップにほどよく負荷がかかり反動でルアーが飛んでいきます。

前後の動きを行わないので、ルアーが飛んでいく方向はコントロールしにくいのですが、投げやすくなります。

キャスト能力は他の釣りでも役立つ

渓流ベイトフィネスはキャスティング能力を求められる釣りです。初心者には難しい釣りだといえます。しかし、この釣りを続けていけばキャスティング能力が向上するでしょう。

バックラッシュの回数も劇的に減りますし、フィネスでのバスフィッシングの場合でも決められたポイントにキャストができるようになります。練習をがんばりましょう!

小尾英人
ライター

小尾英人

過去、転勤族だったため各地域でバスフィッシング、渓流ベイトフィネス、テンカラ、フライフィッシング、鮭釣り、投げ釣り、ハゼクランク、スロージギングなど様々手を出し、現在はルアーでのマゴチ、ロックフィッシュ・餌でのアマダイをメインに釣りをしています。

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