シマノ「メタニウムMGL」の使い勝手は?インプレと合わせたいロッドもご紹介!

シマノ「メタニウムMGL」の使い勝手は?インプレと合わせたいロッドもご紹介!

初代の発売から常にベイトリールの中心をになってきたメタニウムですが、今回は現行モデル「メタニウムMGL」のポテンシャルに迫ります。使い勝手や使用感、組み合わせたいロッドの選び方などをライター自身のインプレも交えてメタニウムMGLを徹底分析!

記事の目次

  1. 1.メタニウムMGLとは?
  2. 2.メタニウムMGLのスペック
  3. 3.メタニウムの歴史
  4. 4.MGLが意味するもの
  5. 5.MGLスプール以外の特徴
  6. 6.メタニウムMGLの人気の秘密
  7. 7.メタニウムMGLに合わせたいロッド
  8. 8.ライターのインプレ
  9. 9.メタニウムDCにも注目
  10. 10.メタニウムMGLは海外でも人気
  11. 11.まとめ

メタニウムMGLとは?

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4353

バスフィッシングに少しばかり力を注いできたアングラーなら、その存在を知らない人はいないであろう、シマノを代表するベイトリールがメタニウムシリーズです。そして、シマノの現在の技術を注ぎ込んだモデルが今回紹介するメタニウムMGLなのです。なぜこのリールがそれほどまでに人気なのかを、インプレや使用感、組み合わせたいロッドなどをふまえながら解説していきましょう。

メタニウムMGLのスペック

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4353

価格は44,000円。ノーマルギア、ハイギア、エクストラハイギアという3種のギア比がラインナップされています。スプール寸法は径34㎜と幅22㎜で、糸巻き量はナイロンならば12lbで100m、14lbならば90m、16lbで80mとなっています。重量は175gで、ギア比に関わらず統一されています。

ギア比別のスペック比較

  ギア比 最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ノーマルギア 6.2 66
ハイギア 7.4 79
エクストラハイギア 8.5 91

ギア比の選び方

一昔前には無かったエクストラハイギアがラインナップされていることで、ギア比の選び方がわかりにくくなった人もいるでしょう。ここではギア比の選び方の基礎を伝授しましょう。

ノーマルギア

その名の通り一般的なギア比で、クランクベイトのようなルアーからラバージグまで幅広く対応でき、使い勝手抜群です。特に組み合わせたいロッドは浮かばないけれど、とにかくメタニウムMGLを使ってみたいからノーマルギア!なんて選び方でも問題ないでしょう。

ハイギア

ハイギアと聞くと、使い勝手が狭まるイメージを持ってしまいがちですが、考え方次第ではとてもバーサタイルです。ラバージグなど回収を頻繫に行う釣りにマッチすることはもちろん、ゆっくり巻くことに抵抗がなければ巻きものも性能を発揮させることができます。

エクストラハイギア

このギア比に関しては使い方や合わせるタックルの選び方に慎重になりましょう。ここまでハイギアだとスローリトリーブでポテンシャルを発揮するルアーが扱いにくくなるからです。その反面、カバー周りではフッキング後にバスをカバーから引き離すスピードが上がるなどのメリットがあります。また最近流行の高速リトリーブで扱うビッグベイトにもマッチします。

メタニウムの歴史

自身で撮影

メタニウムMGLのポテンシャルに迫る前に、不動の人気を誇るメタニウムシリーズの歴史を軽く振り返ってみましょう。

赤メタ&銀メタ

メタニウムの歴史の土台を形成したのはメタニウムXT(通称赤メタ)でした。そして、それに続いて発売されたのがメタニウムXT(通称銀メタ)。どちらも現行のメタニウムMGLと比べるとかなり高さがあり、ずんぐりとしたボディーシェイプをしていますが、それが気にならないほどの上質な使用感で、現在も肯定的なインプレが多いリールです。

メタニウムを人気を確率するメタニウムMg

メタニウムシリーズの人気を確固たるものにしたのがメタニウムMg。名前から分かる通りボディーにマグネシウムを採用し軽量化を図ったモデルで、重量は190gでした。発売当時200gを切るベイトリールがほとんど無かったため、多くのアングラーがその使い勝手の良さに感銘を受けたのです。

13メタニウムで現在の形状へ

2007年にメタニウムMgがリニューアルされたり、DCブレーキを搭載したモデルが発売されるなど、着実に進化を遂げてきたメタニウムが現在の形状になったのが2013年です。それまでのメタニウムに比べると、ロッドに取り付けた際にかなりパーミングしやすくなっており、07メタニウムMgから重量が変化していないにも拘わらず、実釣で軽くなったように感じるというインプレも見かけます。

MGLが意味するもの

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4353

これまでのメタニウムには見かけなかった「MGL」という文字。一体このアルファベットは何を意味しているのでしょうか?実はこの「MGL」は搭載されているスプールを指し、本機をこれまでの歴代メタニウムと差別化させる重要な要素なのです。

MGLスプールとは?

MGLスプールとはマグナムライトスプールの略称です。つまり、メタニウムMGLは技術の進歩により従来のスプールより軽量化されたスプールを標準装備しているのです。このスプールは側面に肉抜きが施されており、実験では従来のスプールの20%の飛距離向上という結果が計測されています。

実は以前から存在したスプール

このメタニウムMGLの登場に注目されたMGLスプールですが、実は以前から存在していたスプールなのです。しかし、現行のメタニウムが搭載しているMGLスプールはさらに改良が加えられたNEWモデルであり、この新スプールを世に広げる意味合いでも人気モデルのメタニウムに搭載、販売されたのです。

MGLスプール以外の特徴

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4353

もちろん、MGLスプールだけがメタニウムMGLの注目のポイントではありません。メタニウムMGLには現在のシマノを代表する技術が詰め込まれているのです。

マイクロモジュールギア

マイクロモジュールギアとは、現在多くのシマノリールに搭載されている歯車です。極小の歯が備わっていることがこれまでのギアとの大きな違いです。この小さな歯のおかげで巻き心地が非常にシルキーになり、リトリーブ中に手元に伝わるルアーの振動やボトムの感覚が鮮明になります。

HAGANEコンセプト

シマノ独自の金属加工技術により、マイクロモジュールなどの金属パーツは圧倒的な強度と精密さ、耐久性を兼ね揃えています。これにより、購入時のシルキーな巻き心地は、長期間の使用でも失われることがありません。

メタニウムMGLの人気の秘密

ジャッカルオフィシャルサイトからの引用出典: https://www.jackall.co.jp/bass/column/p-13723/

それでは、なぜこれまでメタニウムMGLを筆頭とするメタニウムシリーズは不動の人気を得ているのでしょうか?その秘密はメタニウムMGLのトータルバランスにあります。

軽さ

メタニウムMGLに限らず、メタニウムシリーズの持ち味である軽さは、多くのアングラーに支持されている要素の1つです。この軽さにより、良質な使用感はもちろん、組み合わせたいロッドが幅広くなり、リールそのものの使い勝手が格段に向上するのです。

飛距離

元々飛距離には定評があるシマノのリールですが、MGLスプールのおかげで、さらに伸びのあるキャストが実現可能になっているほか、近~中距離感での使用感も向上しています。

巻き心地

マイクロモジュールのおかげで、とてもシルキーな巻き心地を感じることができます。心地よい巻き心地を嫌がるアングラーなんているわけもなく、実釣においてもメリットしかありません。

剛性

メタニウムシリーズに関する多くのインプレに目を通して見ると、その剛性も人気の要因であることが分かります。もちろん、このメタニウムMGLも歴代モデルの剛性を受け継ぎ、巻き抵抗の大きなルアーなども快適に扱うことができるのです。HAGANEコンセプトについての説明でも書いたようにギア自体にも高い堅牢性があるので、ハードな使用でもコンディションを崩すことなく使い続けることができます。

価格

これだけ、高性能であるにも拘わらず、一般アングラーも比較的に手を出しやすい価格設定であることがメタニウムの人気の秘密と言えるでしょう。定価は44,100円ですが、多くの釣具店で2万円代後半で購入することができます。

バーサタイル性能

メタニウムシリーズが支持される1番の理由は、何といってもそのバーサタイル性能にあるでしょう。2ozクラスのビッグベイトから小型のファストムービング系、ライトテキサスまであらゆるルアーを快適に使用できます。

メタニウムMGLに合わせたいロッド

自身で撮影

メタニウムMGLが非常にバーサタイルなリールなので、ほとんどのベイトロッドにマッチしてしまうのですが、そんな中でも組み合わせてみて欲しいタイプのロッドをピックアップしたので、このロッドの選び方を参考してください。

バーサタイルロッド

メタニウムMGL自体が非常にバーサタイルなので、ルアーをバーサタイルに扱えるロッドに組合わせたい気持になるのは当然です。メタニウムMGLがあれば、スピナーベイトやバイブレーションなどの巻きモノ、ラバージグ、ミドルサイズのワームや小型ビッグベイトまで幅広く対応できるタックルセッティングになるでしょう。

ジグロッド

ジグロッドにも組み合わせたくなるメタニウムMGL。軽量なボディーはジグロッドの感度を鈍らせることがなく、高い剛性は、カバーの絡む強引なランディングでも安心感を与えてくれます。ハイギアかエクストラハイギアを組み合わせれば、文句のつけようがないジグタックルの完成です。

ビッグベイトロッド

メタニウムMGLは2.5oz前後のビッグベイトであれば気持ちよくカバーしてくれます。昔はストレートリトリーブだけで扱うルアーだったビッグベイトですが、近年ではジャークやトゥイッチを交えて使用するのが当たり前になりました。メタニウムMGLの軽さなら、ビッグベイトのジャークでも、手首に掛かる負荷を軽減しながらも、豪快なやり取りにも安心して望めます。

フロッグロッド

フロッグロッドにも合わせたいメタニウムMGL。ビッグベイト同様、近年のフロッグゲームは繊細なトゥイッチを必要とする増えています。なので、軽さと剛性を両立したメタニウムMGLがベストなリールとなるのです。また、十分な飛距離を確保できるのもフロッグゲームには大きなアドバンテージとなります。

ライターのインプレ

自身のブログに掲載した画像

私はギア比6.2のノーマルギアを2年ほど使用しています。MHクラスのバーサタイルロッドに装着し、軽めのラバージグからビッグベイトまで使用しますが、幅広いウエイトのルアーを、キャストからリトリーブまで、同じ感覚で操作できる点が素晴らしいと感じます。昔のメタニウムよりパーミングしやすくなったことで使用感が向上しているという印象を受けました。次はフロッグゲームに使用する予定です。

メタニウムDCにも注目

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/3824

メタニウムMGLとはまた一味違う上質な使用感を味わいたいというアングラーは、ぜひ一度メタニウムDCも手に取ってください。シマノのDCブレーキを搭載したメタニウムの使用感には表現しがたい至極の心地良さがあります。組み合わせるロッドの選び方もDCブレーキの特性を加味するとMGLと差別化したタックルセッティングが生まれるでしょう。

DCブレーキとは

DCブレーキとは、キャスト時にリール内に組み込まれたコンピューターが、回転するスプールに絶妙なブレーキを掛けることで、圧倒的な飛距離や逆風の中でのストレスフリーなキャスティングを可能にしてくれるブレーキシステムのことです。昔はハイエンドモデルのみに搭載されていましたが、現在ではリーズナブルなモデルにも搭載され、タックルの選び方に変革を与えたほどのブレーキシステムなのです。

メタニウムMGLは海外でも人気

シマノオフィシャルサイトからの引用出典: http://fishing.shimano.co.jp/fishing_info/fishing_report/iyoken_strong_style/2015/16/index.html

メタニウムMGLのように繊細さと剛性を両立した日本のリールは使い勝手がよく、海外でも人気で、多くのポジティブなインプレがネット上で見受けられます。そういった海外のユーザーは日本のオークションでも代行サービスを利用して個人輸入するほど、メタニウムMGLを溺愛しているようです。

まとめ

自身のブログに掲載した画像

性能、価格、すべてにおいて、我々アングラーの頼もしい味方でいてくれるメタニウムMGL。使用するルアーやロッドを選ばないこの使い勝手抜群のリールは、ダイワ派のアングラーでさえ1台持っておいても損はないほどの傑作です。これからベイトリールを購入したいけれど何を買っていいのかわからないと悩んでいる方は、ぜひメタニウムMGLを候補に入れてみてください。

萩原 佑樹
ライター

萩原 佑樹

バスフィッシング歴18年。 野池を中心にストロングスタイルでデカバスを狙っています!

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