スナップの結び方① クリンチノット
【スナップ結び】クリンチノットの実際の結び方は?
クリンチノットを結ぶ際にポイントとなるのは、リーダー先端をリング部に一番近いループに入れた後、これによってできたループにリーダー先端を入れる工程です。釣り初心者向けだと、仕掛け作りを簡単にするためにこの工程を省略しているケースがありますが、省略すると強度が若干低下します。釣り初心者にはできないほど複雑な工程では全くありませんので、仕掛け全体の強度を高めるためにも、省略しないようにしましょう。
【スナップ結び】クリンチノットの特徴は?
クリンチノットは、エサ釣りからゲームフィッシングに至るまで、幅広い釣り方で使われているもっともポピュラーな結び方です。ここでは、クリンチノットの特徴を、強度、簡単さ、スピードの3つの要素に分けて解説していきます。
クリンチノットの特徴1: 強度
クリンチノットの強度は、「実用的なレベル」という評価が妥当でしょう。強度最強クラスの結び方と比較すると75%程度の強度ですが、それでも、極端に細い、または太いリーダーを使う場合や、シーバス以上の魚狙いの場合を除き、基本的にはこの結び方でも大きな問題はありません。実際、サビキ釣り仕掛けや投げ釣り仕掛けのような市販の完成品仕掛けでは、クリンチノットより強度が低い結び方が使われていることも少なくありません。
クリンチノットの特徴2: 簡単さ
クリンチノットは、スナップの結び方としてよく用いられるものの中では、比較的簡単な部類に入ります。釣り初心者が仕掛け作りをする際に、一番簡単でバランスが取れた結び方でしょう。クリンチノットに限らず、ラインの結び方全般においては、結び目の見た目がきれいでしっかりと締めこまれていないと強度は期待できませんので、釣り初心者がそのように結べるようになるまでには、相応の練習は不可欠です。
クリンチノットの特徴3: 結べるスピード
クリンチノットを結ぶ際のスピードは、リーダー本線にリーダー先端を巻き付ける工程のスピードに左右されます。一見簡単な工程に見えますが、実際に行うと、リーダーの糸グセによる抵抗があるため、初心者がクイックに行うことはなかなか難しいです。とはいえ、他の工程は、それほど時間は掛かりませんので、釣り場で仕掛けが切れてしまい、その場で仕掛け作りの必要に迫られた場合などでも手早く結べるでしょう。
スナップの結び方② ユニノット
【スナップ結び】ユニノットの実際の結び方は?
ユニノットの結び方の工程は、エサ釣りの仕掛け作りにおいて、ハリとハリスとを結ぶ結び方の一つである「内掛け結び」と似ています。ですので、釣り初心者の場合はこれをマスターしておけば、のちにエサ釣りの仕掛け作りの際に、この結び方の経験を活かすことができるでしょう。ポイントとなるのは、やはりリーダー本線にリーダー先端を巻き付ける工程で、締めこんだ際にきれいな見た目にならないと、本来の強度を引き出せません。
【スナップ結び】ユニノットの特徴は?
ユニノットはゲームフィッシング全般において、ルアーのラインアイ、スナップ、シンカー、フックへのラインの接続に使用される最も基本となる結び方です。ここでは、クリンチノットの特徴を、強度、簡単さ、スピードの3つの要素に分けてご紹介します。
ユニノットの特徴1: 強度
前述のクリンチノットと同様、ユニノットの強度も実用的なレベルです。強度最強を誇る結び方との差は否めませんが、それでも、シーバスなどをはじめとするミドルクラスのショアゲームには十分ですし、シーバスゲームを取り上げる釣り関連のメディアで度々登場しているトップシーバスアングラーも、この結び方を用いています。ただ、ヘビーウェイトのジギングにおいては強度が心もとなく、ライトショアジギング程度が適当でしょう。
ユニノットの特徴2: 簡単さ
前述した通り、ユニノットの結び方の工程やメカニズムは内掛け結びによく似ているため、エサ釣りの仕掛け作りで内掛け結びの経験がある方は、難なくマスターできます。釣り糸結びの経験がほとんどない釣り初心者でも簡単に結べる結び方ですので、前述のクリンチノットと併せて、ぜひとも習得したいものです。ただし、最大限の強度を引き出せるきれいな結び目を作れるようになるまでには、多少の時間は掛かるでしょう。
ユニノットの特徴3: 結べるスピード
ユニノットの結べるスピードは、ラインの種類に左右されます。ショックリーダーとして使われるのは、主にナイロンとフロロカーボンとですが、比較的しなやかなナイロンラインであれば、他の結び方と比べてもかなりクイックに結べるでしょう。一方、コシが強いフロロカーボンラインだと、リーダー本線にリーダー先端を巻き付ける工程で強い反発力が生じるため、しっかりと押さえ付けながら結ぶ必要があり、ややスピードは落ちます。