遠投カゴ釣りは大物が狙える
遠投カゴ釣りは、防波堤から大型の魚が釣れる夢のある釣りです。仕掛けのカゴに集魚力が高いオキアミをコマセとして詰め、カゴから流れ出たオキアミに引き寄せられた大物を釣ります。マダイやアジから青物まで、いろいろな魚種が狙え、初心者でも大物を釣るチャンスがあります。遠投カゴ釣りの仕掛けとタックルをわかりやすく紹介します。
遠投カゴ釣りのメリット
ウキ釣りでは届かない沖の大型の魚を狙えます。大型の魚は岸に近づくことが少なく、沖の潮目で小さな魚を食べているから、防波堤からはあまり釣れません。岸から離れた沖では魚の警戒心が小さく、エサがあれば高確率で食べるので、釣果がよくなります。投げ釣りでも沖を狙えますが、広い海の1つのエサを魚が見つけて食べるまで、時間をかけて待つ必要があります。カゴのコマセで魚を集めて釣る遠投カゴ釣りは、簡単で釣果がよい釣りです。
狙える魚種
遠投カゴ釣りで釣れる魚は、アジ・サバ・イサキ・ワラサ・ヒラマサ・カンパチ・シマアジ・クロダイ・マダイなどで、地域や季節によって変わります。青物は釣れる時季や場所の情報を日ごろからチェックするとよい釣果につながります。持って帰って新鮮な刺身をおいしく食べれる魚種が多いことも遠投カゴ釣りの魅力のひとつです。
遠投カゴ釣りのタックル
遠投カゴ釣りを始めるために必要なタックル(道具)を紹介します。釣り竿(ロッド)・リール・道糸(ライン)が必要です。釣り道具は種類が豊富で、価格の幅も広く、どれを購入するか?迷います。基本の標準的なタックル(道具)がわかれば、安心して購入できます。
釣り竿を選ぶ
ダイワ(Daiwa) 磯竿 スピニング リバティクラブ 磯風 4-53遠投・K 釣り竿
参考価格: 10,929円
遠投カゴ釣りの釣り竿(ロッド)は、「遠投用の磯竿」「遠投カゴ」の表示があるものを選びます。号数と長さがあり、メーカによって少しの違いがありますが、3~5号で4.2~5.5メートルで数種類がラインアップされています。基本は4号で5メートル以上の竿(ロッド)がよいです。3号はオモリ負荷が5~10号で風が強いと遠投が難しくなります。5号は竿(ロッド)が重く、投げる技術が必要です。
リールを選ぶ
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17クロスキャスト 4000QD
参考価格: 11,330円
遠投用のリールは、道糸(ライン)が巻いてあるスプールの溝が浅くて、縦に長く、投げたときにスムーズに道糸(ライン)が放出され、簡単に遠くまで投げれます。リールの性能によって飛距離に大きく影響するから、遠投用のリールを選びましょう。5号の道糸(ライン)が200メートル巻ける4000番ぐらいのリールが基準です。
ライン(道糸)を選ぶ
遠投カゴ投げで使う道糸(ライン)は、ナイロンの4~6号です。細い4号なら飛距離がよくなりますが、大物が釣れたときに切れて悔しい思いをすることがあります。太い6号は大物でも安心して釣り上げれますが、飛距離が短くなるから、5号がバランスがよく基準の道糸(ライン)です。上級者は細くて強度が高いPEラインを使います。飛距離がよくなりますが、絡みやすく傷に弱いデメリットがあるので注意が必要です。
初心者向けの入門タックル
手軽に遠投カゴ釣りを楽しみたい人に、初心者向けの入門タックル(道具)を紹介します。安いほうがよいですが、すぐに壊れるようなものは避けたいです。価格は性能に比例しますが、入門用としては十分なものを紹介します。
TAKAMIYA(タカミヤ) H.B concept HIBIKI ISO FUKASE-EX 遠投 4-540
参考価格: 6,800円
釣り竿(ロッド)は、釣り具のポイントのオリジナルブランドでTAKAMIYA(タカミア)が安く、初心者向けの商品です。入門の釣り竿(ロッド)ですが、サビキ釣りや投げ釣りにも使えます。安いものは重く、長時間の釣りをすると疲れるデメリットがあります。
ダイワ(Daiwa) スピニングリール ショアキャスト3 4500 4号糸付
参考価格: 5,147円
強力ナイロンライン付き大型スピニングリール
カゴ釣りや投げ釣り、ぶっこみ釣りなど幅広い用途で活躍する大型スピニングリール。ダイワ独自のリール用特殊強化素材「DS4」、糸絡みトラブルを防ぐクロスラップを採用。4号用は4号-270m、6号用は6号-200m、8号用は8号-140mのライン付きで買ってすぐに使用できる点もうれしい。
リールは道糸(ライン)が巻いてある糸付なら、道糸(ライン)を購入する必要がないです。メーカー品のリールなら安い商品でも、ある程度の耐久性があります。少し重く、ベアリングの数が少ないですが、遠投用のリールで飛距離に影響はありません。
遠投カゴ釣りの仕掛けの作り方
仕掛けの作り方は大きく分けて2つのパートがあり、ウキ・カゴ・天秤までとハリスと針です。ウキ・カゴ・天秤の部分の作り方は、飛距離と潮の流れによって大きさを選ぶことがポイントです。ハリスと針の部分の作り方は、狙う魚の種類や大きさで選びます。
カゴや天秤など必要な道具
釣り道具は、釣り場や状況に合わせたものを選ぶことで、釣果を大きく伸ばせます。同じ道具でも重さ(号数)の異なるものを数種類そろえるから、道具箱があると便利です。初心者は2種類ぐらいで、上級者になると5種類ぐらいを準備します。
ウキ
遠投カゴ釣り用のウキは遠くに飛ぶような形状で、見えやすいカラーです。ウキには浮力があり、使うオモリと同じにします。10号のオモリならウキも10号を、カゴに合わせて、ウキも10号と15号の2種類を用意しましょう。釣りの仕掛けは、状況によって使い分けると釣果を大きく伸ばせます。
カゴ
ダイワ ジェットカゴ遠投天秤用 2 S-10号 896245
参考価格: 1,140円
遠投カゴ釣りに使うカゴは種類が豊富で、いろいろな機能があります。選ぶポイントはオモリの重さです。オモリの重さによって飛距離が違うから10号と15号の2種類を用意すると釣り場の状況に合わせて使えます。風の影響が少なく潮の流れが弱いなら10号、沖の遠いポイントを狙う場合や潮の流れが速いなら15号のオモリのカゴを使います。
天秤
投げたときにハリスの絡みを防ぐために天秤を使います。天秤を用意して自分で仕掛けを作れますが、初心者の入門の仕掛けは、カゴと天秤が一体になったものがバランスがよく使いやすいです。天秤は形状や大きさがいろいろあり、上級者になると狙う魚によってオリジナルの仕掛けを作ります。
初心者向けの仕掛け
ハヤブサ(Hayabusa) ひとっ跳び 天秤カゴ釣りセット リアルアミエビ&カラ鈎 2本 HA240 9/3-4-4
参考価格: 1,123円
カゴ・ウキ・天秤など1つ1つの道具を準備する必要がなく、遠投カゴ釣りの入門として、道具がセットになった商品を購入すると初心者でも気軽に楽しめます。釣り竿(ロッド)にリールをセットして、道糸(ライン)の先端に仕掛けを結ぶだけで準備が終わります。
小型~中型の魚の仕掛け
アジ・サバやマダイなど小型~中型の魚の仕掛けの作り方は、疑似餌の付いた針と先端にエサを付けるカラ針がある仕掛けがよいです。仕掛けの長さは1~2メートルぐらいなら初心者でも遠投しやすく、入門の仕掛けになります。自分で作れますが、市販の仕掛けが利用するほうが簡単です。疑似餌の針にもオキアミを付けると釣果がアップします。
青物など大型の魚の仕掛け
青物など魚が大型になると、太いハリスを使い強度を高くした仕掛けにします。道糸(ライン)が5号ならハリスは4~5号を使い、針は伊勢尼10号ぐらいをセット。青物は軽い仕掛けで、長いハリスが釣果がよくなります。仕掛けの作り方は簡単で、ハリスと針を用意して結ぶだけです。
遠投カゴ釣りの釣り場を選ぶポイント
遠投カゴ釣りの釣り場を探します。入門の釣り場は防波堤です。遠投カゴ釣りは5メートル以上ある長い竿で遠くの沖に仕掛けを投げます。釣り竿(ロッド)を後ろに振りかぶるから、釣り場の後ろに障害物があると振りかぶれません。50メートルぐらい投げて、仕掛けを流すから人の多い釣り場は難しいです。
潮通しがよく、水深が深い釣り場
一番よい釣り場は防波堤の先端です。潮通しがよく、仕掛けを流しても他の人の迷惑になりません。早起きをして釣り場を確保しましょう。水深が深い釣り場には潮目ができます。海釣りでは潮と潮がぶつかる潮目がポイントになります。潮目の探し方は、以下の通りです。 海の様子を注意深く観察すると潮目がわかるようになります。
潮目の探し方
- 海の色に変化のある境目
- 潮の流れ(波の向き)が変わる場所
- 一部分だけに白い波がある
- カモメなど取りが集まっている
ネットや釣り具店で情報を収集
海釣りは、季節や海水温などの環境に大きく影響されます。3~5ヶ所ぐらいの釣り場をリストアップしてネットや釣具店で釣れる魚の情報を収集しましょう。釣りに行く回数を増やすことは難しいから、情報を収集することで、季節によって釣果のよい釣り場や風が強い日でも大丈夫な釣り場などがわかれば、いつでも釣りを楽しめます。
遠投カゴ釣りのエサはオキアミ
遠投カゴ釣りは針に付けるエサとカゴに詰めるコマセを用意します。オキアミが基本ですが、狙う魚によってアレンジすると釣果がよくなります。
カゴにつめるコマセ
カゴに魚を集めるためにコマセをつめます。冷凍のオキアミブロックを解凍して使いますが、オキアミはMやLなどのサイズがあり、狙う魚の大きさによって選びます。アジを狙うときはオキアミより小さなアミを混ぜると集魚力が高くしたり、解凍したオキアミは水分が多いので粉末の集魚材を混ぜたりと、いろいろな工夫をしたコマセを使い魚を集めます。
遠投用の付けエサ
針に付けるエサもオキアミですが、小さなパックの付けエサ用のオキアミを使います。添加物によって身がしっかりしているので遠投してもエサが針から外れにくいです。青物には遠投性が高いボイルのオキアミが効果的で、針に付けるエサは2~3種類を用意してローテーションして使い、一番釣れるエサを使います。
遠投カゴ釣りで釣果を伸ばすポイント
遠投カゴ釣りで釣果を伸ばして大漁にするためのポイントがあります。釣果がよいと「釣りの腕がよい」からと思いますが、技術的なことよりも遠投カゴ釣りの仕組みを理解して、実践するだけで釣果を大きく伸ばせます。
コマセを効かせる
遠投カゴ釣りは、カゴにコマセをつめて沖で魚を集めて大物を釣ります。コマセで魚を集めることがポイントで、コマセを効かせることが大切です。方法はとても簡単で同じ場所に仕掛けを投げるだけです。潮目がある場所を目標にして投げます。ピンポイントで狙う必要はなく、魚は泳ぐので半径5メートルぐらいのエリアで効果があり、連続して釣りるようになります。
タナを調整する
魚は種類や環境によって泳ぐ水深に違いがあります。魚が泳いでいる層に針に付けたエサがなければ釣れません。ウキから仕掛けの先端の針までの長さをタナと呼び、長くしたり、短くしたり、調整をします。基本は5メートル(竿1本)ぐらいで、釣り場やその日の環境によって変わります。時刻によっても変化するから、3回ぐらい投げて調整することを繰り返して、釣れるタナを探します。
遠投カゴ釣りで大物を釣ろう
遠投カゴ釣りは、近場の釣り場から大物を狙える釣りです。ウキ釣りと投げ釣りのよいところを組み合わせた万能な仕掛けで、コマセと付けエサが同調して、すばらしい釣果が期待できます。タックル(道具)を準備して、仕掛けの作り方をマスターすれば、初心者も楽しめます。魚種が豊富で、大型の魚の新鮮な刺身で食べることも釣りの楽しみの一つです。