タチウオテンヤのおすすめのエサは2種類
タチウオテンヤにつけるおすすめのエサは、タチウオの大好物のイワシと餌持ちのよい塩サンマの2種類です。それぞれ利点と弱点がありますが、お互いの弱点を補う特徴を持っています。タチウオテンヤ釣りには、釣行時の状況に合わせて使い分けるために、作り方も紹介しますので両方を持っていくことをおすすめします。
①定番のイワシ
タチウオテンヤのエサの定番といわれるのは、釣り道具屋、エサ屋、釣り船などにも常備されている冷凍イワシです。イワシは内臓がついたままで冷凍されているので、匂いでタチウオを誘います。身が柔らかいので傷つきやすく、前あたりの段階からボロボロになってすぐに付け替える必要が出るのが欠点です。
イワシエサの作り方
スーパーの鮮魚コーナーや魚屋で生イワシがあるなら購入しましょう。生イワシをつかうエサの作り方は、活きがよいなら冷凍せず、塩で身を締めておくだけです。タチウオが反応するうろこの光、内臓のにおいなどを劣化させず使えます。生イワシが、安く買えるなら、塩をし、冷凍しておけば1シーズン使えるエサです。
ワイヤータイプのイワシエサのつけ方
ワイヤータイプのタチウオテンヤでは、タチウオにアピールするようにエサをワイヤーで巻き、固定します。餌の固定には、全体のシルエットが小魚に見えるようにし、タチウオテンヤの動きが小魚の動きに見えるような巻き方のテクニックが必要です。
- イワシの頭を、タチウオテンヤのヘッドの中央部に当て、テンヤの上部の突起をイワシの身に刺します。
- ステンレスワイヤーをイワシの頭部から胸びれあたりまで5,6回しっかりと巻き付けます。
- 胸びれから腹びれあたりまでは、1,2回巻き、尻びれあたりまで5,6回ステンレスワイヤーをしっかりと巻き付けます。
イワシエサへのワイヤーの巻き方のコツ
タチウオはエサとなる小魚を弱らせるために腹に食いことが多いので、腹の部分の巻き数を少なくすることがワイヤーの巻き方のコツです。イワシが大きくハリのカーブより長く出る場合は、タチウオが尾の部分を食いちぎることがあります。大きすぎる場合はイワシの頭を目の部分までカットしてつけましょう。
クリップタイプのイワシエサのつけ方
イワシのつけ方は、ワイヤータイプもクリップタイプも、タチウオが食いつくとき違和感を与えないようにし、小魚が尾びれを動かし泳いでいるように見せることが大切です。
クリップタイプでは頭の位置をあわせイワシをクリップで挟みます。クリップは頭の後ろと尻びれあたりの身の締まった部分を挟み、腹の部分を空け、尾びれが動くようにはさみます。
②餌持ちのよい塩サンマ
塩サンマはエサとして売っている店が少ないので自分で作るのがおすすめです。生サンマに塩をして身を固くしますから、イワシより餌持ちします。切り身にするのでクリップで挟むには2枚重ねてボリュームをつけてはさみます。イワシと比べるとにおいのアピール度は弱くなりますが身の輝きでアピールするエサです。
塩サンマの作り方
塩漬けしたサンマは身が締まり長持ちするエサです。人が食べるのではないので、業務スーパーなどで、安価な生サンマや塩サンマを多めに購入ましょう。作り方は、サンマを3枚に卸し、身が大きければ上下に切りわけ、塩漬けします。塩漬けだけでなく、海上釣堀用エサのアミノ酸液などに漬けるのもよい方法です。
塩サンマのつけ方
塩漬けしたサンマの切り身をタチウオテンヤにワイヤーで巻きつける方法です。サンマを3枚に卸した切り身や、さらに上下に分けた切り身は、ボリュームは乏しく長すぎるという欠点があります。頭に当たる部分を折り曲げるのは、欠点を補うエサのつけ方です。ハリのカーブから飛び出る身があまり長くならないのがコツです。
- サンマの切り身をタチウオテンヤの軸の長さに合わせて、皮目を上に頭側を折り曲げ軸の突起に刺します。
- ボリュームが足らず、突起が上に突き抜けるようであれば、サンマの切り身を2枚重ねにします。
- タチウオテンヤのヘッドに近い部分からワイヤーを巻きます。巻き方の要領はイワシのつけ方2,3に準じます。
タチウオテンヤ釣りのおすすめエサで楽しもう!
タチウオテンヤ釣りのエサのおすすめは生イワシと塩漬けのサンマです。作り方とエサのつけ方のテクニックと、ワイヤーの巻き方のテクニックをあわせてご紹介しました。釣行には2つのエサを持っていき、状況によりエサを使い分けて、タチウオテンヤ釣りを楽しんでください。
出典:PhotoAC