タチウオテンヤの釣り方は2種類
タチウオテンヤを使うタチウオの釣り方は、本あたりを取る待ちの釣り方と、前あたりを取る即掛けの釣り方の2種類です。どちらもタチウオテンヤにつけたエサを狙ってくるタチウオにハリを掛ける釣りですが、あわせるタイミングが異なります。
本あたりをとる基本のタチウオテンヤ釣り
タチウオ釣りにおいて、タチウオが小魚を弱らせるときにでるあたりは前あたりで、飲み込むためにくわえ直したときに出るあたりが本あたりです。
タチウオは弱った魚を追いながら、のみ込むチャンスをうかがっています。釣り人はタチウオがエサを飲み込もうとするまで、小魚が逃げる様子を演出するために道糸を巻き続け、本あたりが出たら合わせてハリに掛けます。
初心者にもわかりやすい本あたり
タチウオが、小魚をくわえこみ反転したら出る本あたりは、さお先が海中に入るくらいわかりやすいあたりです。初心者でも大きな合わせを入れてタチウオをテンヤに掛けられます。ただ、タチウオの活性が低いと、前あたりだけで、本あたりが出ずエサだけボロボロになって餌持ちが悪いこともあります。
即掛けで釣るテクニックがいるタチウオテンヤの釣り
即掛けとは、タチウオが小魚を弱らせようと軽くかみついた前あたりを合わせてタチウオテンヤに掛ける釣り方です。タチウオの活性が悪く、本あたりが出ないときに行われるようになりました。即掛けのテクニックが必要ですが、餌持ちもよいので、最近は多くの釣り人が取り入れています。
前あたりをとる即掛けのテクニック
前あたりの段階では、タチウオがエサをくわえこんでいません。タチウオテンヤのハリの部分とタチウオに少し距離があると考えられます。即掛けのために、先調子のさおを使いさお先を海面近くまで下げて早あわせに備える釣り方です。
前あたりが出たら素早く、ひじを支点にさおを90度くらい跳ね上げるという即掛けのテクニックを使い、タチウオにハリを掛けます。
タチウオテンヤのエサのつけ方は2種類
タチウオテンヤは、テンヤの軸の部分へのエサのつけ方で2つにわかれます。1つは、エサをハリの軸にステンレスワイヤーで巻き付けるタイプです。もう一つは軸についたクリップでエサを挟み込むタイプです。つけ方に加え、カラーバリエーションやアシストフックなどの工夫を加えた新製品が登場しています。
①ワイヤー巻きタイプ
ワイヤータイプのタチウオテンヤは、タチウオテンヤにワイヤーでエサを巻き付けて固定する仕掛けです。ワイヤーの巻き方でタチウオが食いついたときの違和感を軽減し、エサのアピール度を上げられます。ワイヤーを巻くには手間がかかりますが、タチウオテンヤを複数用意することで、仕掛けの再投入を早くします。
②クリップタイプ
クリップタイプのタチウオテンヤは、エサをクリップではさみ、テンヤに固定する仕掛けです。エサを付けかえるのが簡単なので、仕掛けの再投入が早くなります。クリップは形状の工夫はしてありますが、タチウオがかみついたときに違和感を与えることが多いようです。
出典:PhotoAC