ハタゲームとは?ハタを狙うための大事なポイントを解説!

ハタゲームとは?ハタを狙うための大事なポイントを解説!

いろいろと釣れる魚のうちの一つという認識だった高級魚のハタ。ハタゲームとはこのハタを狙って釣る方法です。バスフィッシングのようなゲーム性があり、食べる楽しみもあります。ハタゲームとはご自分の考えに応じていろいろな選択肢を持てるゲーム性の高い釣りです。

記事の目次

  1. 1.ハタゲームとは?
  2. 2.ハタゲームのメインターゲットとは
  3. 3.ハタゲームに求められるタックルとは?
  4. 4.ハタゲームに求められるアクションとは
  5. 5.ハタゲームに求められるルアーとは?
  6. 6.ハタゲームができるフィールドとは?
  7. 7.ハタゲームでは根掛りは当たり前の釣りだと認識する
  8. 8.ハタゲームでの魚とのやり取りは?
  9. 9.ハタは成長が遅い

ハタゲームとは?

ハタは別名グルーパーとも言います。そのためグルーパーゲームとも言われる釣りです。ハタはロックフィッシュや根魚と言われる魚に分類され、岩礁地帯に生息しています。基本、根に張り付いており近くを通る小魚やエビを捕食しています。バイトした後、強烈な力で根に潜ろうとするのでパワーファイトが出来るタックルで根から引き離す釣りです。非常に力強い引きをするため、それ相応のタックルが求められます。

ハタゲームのメインターゲットとは

大型のハタではなく小型のハタがターゲットであり、メインターゲットとして3種記載します。どの魚もあまりスーパーなどで見つけることは少ない魚です。煮つけや熟成させた刺身は絶品です。魚種によっては料亭などに流れることもあり高級魚という位置づけです。真夏が釣りやすい時期になり、ハイシーズンです。

アカハタ

伊豆半島・富山よりも西で多く釣れる魚種で鮮やかな赤い体色が特徴の魚です。サイズが小さい時期は甲殻類をメインに捕食していますが、30cmを超えるサイズになると小魚を捕食します。夏が産卵時期で岸に寄ってくるため、真夏がハイシーズンです。

オオモンハタ

アカハタと同様に伊豆半島よりも西で釣れる魚種ですが、アカハタよりも数は少なく、褐色の体色に水玉模様が特徴の魚です。アカハタよりも魚食性が強く、スイミングで狙うことが多い魚です。アカハタよりも強い引きが特徴で、スイミングでアピールしている最中に、根掛りかと思うくらい強い引きがあり人気ターゲットの一つです。アカハタよりも1~2か月くらい遅れて喰いが立つ時期が来ます。

キジハタ

アコウとも言われ中部地方より西、日本海側では人気ターゲットのハタです。ハタゲームと言えばキジハタを連想されるほどの人気です。褐色の体色にオレンジ色の水玉模様が特徴の魚です。関東より東のエリアではお目にかかることが非常に少ない魚ですが、非常においしい高級魚であり人気が高いターゲットです。他のハタと同様にハイシーズン時期は真夏です。

ハタゲームに求められるタックルとは?

ロッド

ショアでもオフショアでも基本は30g程度のルアーが投げることができるタックルでロックフィッシュ向けのロッドを選ぶ必要があります。ショアであれば8ft前後で遠投できる長さが使いやすく、オフショアであれば7ft前後の船上での取り回しがよいものが好まれます。ルアー重量にマッチしたロッドであればバスロッドでも十分釣れます。

リール

ボトムを狙う時にはベイトリールが使いやすく、広範囲に探るスイミングアクションを行う場合はスピニングリールが使いやすいでしょう。そのため2本持ちの方をよく見ます。どちらのリールでもメリットがあるだけで最初はどちらでも構いません。ハタゲームは自由度が高い釣りなので興味を持たれたらチャレンジされることが大事なポイントです。根から引き離させるハイギアで1回転当たりの巻取り量が大きいタックルがおすすめです。

シンカー

相手はロックフィッシュであるため、ボトムを取る必要があります。そのためボトムを取れる重さが基本となります。ショアであれば20g程度もあれば問題ありませんが、オフショアとなると潮の流れが速いときは40g程度が必要な場合もあります。釣りに行かれるフィールドで適したシンカーサイズは決まります。

ライン

ナイロンラインかPEライン+リーダーのどちらかをおすすめします。ナイロンラインはラインが太くなり、感度は悪くなるのですが根ズレに強くノットを組む必要がないことがメリットです。対してノットを組むことに抵抗がない方はPEライン+リーダーをおすすめします。感度はよいですし引きに強いのでロックフィッシュに適しているラインです。

ハタゲームに求められるアクションとは

基本的なアクションは2種類となります。この2つができればハタ―ゲームは成立します。しかしこれ以外のアクションでも釣れないことはありません。ボトムのずる引きでも釣れることはありますし、トゥイッチを入れた瞬間にバイトがある場合もあります。あくまでメインアクションとしてお考え下さい。

リフト&フォール

ボトムをバンプさせるアクションでハタゲームのメインアクションの一つです。キャストした後、ボトムを取る必要があるので、海の状況を判断しボトムが取れないようならシンカーサイズを上げてください。ロッドから伝わる感触で地形を判断し、根の隙間にリグを落としながらアピールしていきます。大小アクションを織り交ぜながらアピールしていきます。

スイミング

ジグヘッド等を用いてのただ巻きアクションです。ボトムを取るまではリフト&フォールと同じです。あとはただハンドルを回しアピールしていきます。根の少し上を引いてくるイメージです。テールが緩かに動く程度のスピードでハンドルを巻きベイトフィッシュが泳ぐようにアピールしていきます。ボートの場合は10回転に1回くらいボトムを取り直すのをおすすめします。

ハタゲームに求められるルアーとは?

テキサスリグやジカリグを使い甲殻類を模したソフトルアーでボトムに潜むターゲットを狙うのか、ジグヘッド等を使いベイトフィッシュを模したソフトルアーで中層をスイミングで狙うのかを判断していきます。バスフィッシングのように数多いルアーの選択肢の中から正解を導き出すゲーム性がある釣りです。

甲殻類

エビを模したソフトルアーで釣る釣り方です。テールの形は色々あります。リグはテキサスリグやジカリグがメインですが、ダウンショットやフリリグでも釣果を上げることができます。またジグヘッドでも大丈夫ですが、オフセットフックでないものは根掛りが多くなります。

ベイトフィッシュ

ジグヘッドにシャッドやピンテールのソフトルアーを付けて、広範囲をスイミングで探ってヒットさせる釣り方です。根の少し上でベイトを探して遊泳している魚を狙うイメージです。海上にベイトが見え始めた場合はスイミングで狙うと良い結果を生むことが多いです。

ハードルアー

なぜかソフトルアーには見向きもせず、ハードルアーでヒット率が続く時があります。バイブレーション、スピナーベイト、アイスジグ系のハードルアーも持っていると良い結果が得られます。ただしあまり根を攻めすぎると根掛りします。ハードルアーはソフトルアーと比べ高価であることが多いので使いどころが難しいです。

ハタゲームができるフィールドとは?

気軽に釣りに行ければ良い、サイズを求めて磯に出るなど、釣りに行くフィールドを決める必要があります。それに応じて必要なタックルや装備も変わってきます。気軽に行けるフィールドであればあるほど、人も入りやすいので釣果が上げにくいことが多いです。産卵時期である真夏であればショアからでも大型をキャッチすることは可能ですが、やはり沖に出るほど大型をキャッチしやすいです。しかしあくまで可能性という話で、大型が釣れないわけではありません。

地磯

陸地続きの磯のことで、ゴツゴツとした岩場・岩礁帯がフィールドとなります。岸に近いため比較的小型サイズの魚が釣れます。しかし大型も潜んでいるので十分楽しむことができます。岸に向かって駆け上がっているのでスイミングでの誘い方もただ巻きで勝負できます。崖等を降りていくなど険しい道が続いている場合があるので、それ相応の装備と準備が必要な場所です。

沖磯

渡し船で向かう陸から離れた磯のことで、地磯に比べて水深が深く、大型が潜んでいる可能性が高いフィールドです。陸地続きの場所ではないので、人の出入りも多くなく数はキャッチできる可能性が上がります。地磯に比べ根も険しいことが多く、滑りやすいのでそれなりの装備が必要です。ランディングネットも必要です。

堤防・漁港

消波ブロックがあったりする場所がポイントになります。初心者がネット等で情報を仕入れることは難しいので、近くの釣具店で情報を仕入れることをおすすめします。磯に比べて楽に遊べるのですが、数もサイズも良型に出会う確率は低いです。しかし場所によっては思いもよらないサイズが出ることもあるのがハタゲームの魅力でもあります。

ボート

釣り船にポイントまで連れて行ってもらうのでポイント探しをしなくて良いため最初はおすすめします。スイミングで釣る場合は適度にボトムを取り直す必要があります。まだまだハタをメインターゲットとする船宿が少ないので場合によっては仕立てになってしまうのがネックです。比較的新しいカテゴリーの釣りのため、ご自宅付近の釣り船では対応してもらえないこともあります。

ハタゲームでは根掛りは当たり前の釣りだと認識する

釣りをするフィールドは根等の障害物付近です。そのためルアーの根掛りは避けられない釣りです。もちろん根掛りしにくい中層をスイミングで狙えば大丈夫ですが、キャスト後にボトムを取る必要があるのでロストの可能性はあります。テキサスリグやジカリグで誘う場合は、根掛りの可能性はより上がりますが、厳しい根にはいい魚が付いていることが多いのでロストを恐れずチャレンジすることが大事なポイントです。

ハタゲームでの魚とのやり取りは?

ターゲットのハタはロックフィッシュです。餌を捕食すると根に潜ろうとする性質があります。そのためフッキングしたら、いかに根に潜らせないかが大事なポイントです。そのため強度のあるライン、ハンドル1回あたりの巻取り量があるリール、バットパワーの強いロッドを合わせたタックルが推奨されます。ティップが柔らかいロッドでは簡単に根に潜られてしまいます。フッキングしたらタックルの能力に物を言わせて引き寄せるパワーファイトを意識してください。

ハタは成長が遅い

ロックフィッシュは産卵数もアジやイワシに比べ少なく、成長速度も遅い魚です。そのため小さなサイズの魚はリリースを心がけてください。特に価値ある一匹が小さいときはリリースせずに持ち帰りたいのが心情ではあります。それでも小さなサイズや食べきれない魚はリリースをしていただくことが何より大事なポイントです。もちろん個人の自由であることは当たり前なのですが、魚が釣れてこその釣りです。ぜひ成長が遅い魚であるということを覚えておいてください。

まとめ

今までは青物等のターゲットに混じるゲスト的な扱いのターゲットでした。しかし最近、さまざまな場所でハタを狙うことができ、キジハタモデルロッド、キジハタモデルルアーが出るなど非常に人気が出る釣りになってきました。強烈な引きとさまざまなルアーを用いるゲーム性の高い釣りを楽しむことができます。さらに食べておいしいということも大事なポイントです。大きくなるのに時間がかかるので、小さな魚はリリースを心がけてハタゲームを楽しんで下さい。

小尾英人
ライター

小尾英人

過去、転勤族だったため各地域でバスフィッシング、渓流ベイトフィネス、テンカラ、フライフィッシング、鮭釣り、投げ釣り、ハゼクランク、スロージギングなど様々手を出し、現在はルアーでのマゴチ、ロックフィッシュ・餌でのアマダイをメインに釣りをしています。

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