釣人家は地域最安値の乗合船
堤防や波止からの釣りは手軽に行ける反面、いつでも狙いの魚が釣れるとは限りません(むしろ釣れないことのほうが多い?)。船釣りはベテランの船頭が実績のポイントまで案内してくれます。船には魚群探知機も装備しており何メートルのタナに魚がいるかまで分かります。すなわち狙いの魚(それも良型)が釣れる確率が非常に高くなります。ただし船釣りは乗船料金が高く、周りはベテラン釣師ばかりで慣れていない人は躊躇することも多いと思います。釣人家は地域最安値の料金で、船釣り初心者向けにシステムもしっかりしていると口コミでも評判は上々です。
釣人家へのアクセスは?
釣人家は兵庫県西宮市にあります。大阪市内や神戸市内から車で約15分というアクセスの良さ。大阪方面からは阪神高速3号神戸線の武庫川出口か、阪神高速5号湾岸線の鳴尾浜出口からそれぞれ数分。神戸方面からは阪神高速3号神戸線の西宮出口か、阪神高速5号湾岸線の南芦屋浜出口からもそれぞれ数分とアクセス手段も豊富です。
釣人家の船の紹介
釣人家は船を2隻所有しています。2隻は基本的には同じ魚を狙って出船します(時期やチャーター予約の有無により変わります)。電話で予約を済ませていれば2隻のうちどちらに乗るかは先着順で選べます。1隻は定員26名の黄亀号でキャビン、トイレ、個人イケス、竿受け、電動配線、ポットが装備されています。2隻目は定員24名の青亀号で装備は黄亀号と同じですが、こちらには電子レンジも用意されています。人数が集まればどちらかの船をチャーターして仲間内だけで楽しむことも可能です。
釣人家の乗船料金は?
口コミで安いと評判の料金ですが。半日便の4900円から遠征便の15000円までの料金設定になっています。メインで運行しているのがもっとも料金の安い半日便で、午前便と午後便、半夜便を時期によりターゲットを変えながら出船しています。また1日便もありこちらは7900円~8900円という料金設定で1日たっぷり楽しみたい方には人気です。また不定期で遠征便も出ています。主にマダイ狙いで出船しておりこちらの料金は15000円です。人数が集まればチャーター便の予約も可能です。料金は平日と土日祝日で違うので、詳しくはお問合せください。(予約専用電話 090-8794-1091)
釣人家の乗船システムは?
乗合船での釣りは慣れていないと戸惑うことも多いですが、釣人家は立派な店舗を構えています。店舗の中には受付があり、ゆっくりくつろげるラウンジもあります。出船前に分からないことをスタッフに聞いたり、最適な仕掛けを購入したり道具のレンタルも可能です。道具のレンタルはロッドと手巻きリールのセットで1000円です、持っていなければレンタルで済ますのも良いでしょう。また各種仕掛けやエサの販売もおこなっています。
予約と出船確認
釣行予定が決まったら、まずは予約をします。釣行日、人数、名前、電話番号、車の有無や台数などを伝えます。その時に当日の必要なタックル(竿の長さや号数はどれくらいが適切かや使用するオモリの号数など)を聞いておきましょう。所有タックルで適切なものがない場合はレンタルの予約も同時にしておきます。天候不順や船のトラブルなどで出船が中止になることもあるので、出船前日に出船確認の電話をしておきましょう。
出船当日の受付から乗船まで
出船当日は釣人家の店舗に到着したら、店舗1階で受付を済ませます。受付は出船時間の1時間半前からはじまります。遅くとも出船時間の30分前には受付を済ませましょう。受付で名簿等の記入をしたら、レンタル道具や竿受けが必要な方はここで申し込みます。受付が終了したら店舗内にある船の釣り座番号の書いたマグネットを取ります(釣り座は受付の早いもの順です)。ここまで終われば後は出船を待つだけです。
出船時間と釣り時間
出船時間は半日便は午前便が5:30~12:00までの6時間半(土日祝は5:00出船の時期もあります)。午後便が13:00~19:00までの6時間(タチウオ狙いの午後便は14:00~20:00)。半夜便は16:00~22:00までの6時間になります。1日便は5:30~15:00までの9時間半です。
釣人家のシーズンごとの釣行予定は?
釣人家は西宮から季節ごとの旬の魚を狙って出船しています。狙う魚によって船の付けるポイントも仕掛けも変わってきます。自然が相手なので100%とはいきませんが、釣果のほうも比較的安定しています。また釣り方のコツなども経験豊富なベテランのスタッフが教えてくれるので、船釣り初心者の方も安心です。ここからは季節ごとの釣行予定や釣り方、釣果などを紹介していきます。
冬場は根魚狙いが中心
冬場は大阪湾は海水温が低く、青物などの回遊も少ないため根魚を中心に狙って出船しています。1月~4月の期間はメバルやガシラ狙いの午前便と半夜便が中心になります。釣れるサイズは波止ではめったに釣れない20cmクラスが中心です。うまくいけば30cm近い良型も混じります。仕掛けは先オモリ式の胴つき仕掛けで狙います。オモリは浅いポイントでは25号、深場では40号を使用します。同乗の釣り客でオモリの重さを合わせて、オマツリをしないようにするので、必要なオモリを確認しておきましょう。
夏場は旬の魚いろいろ
夏場は海水温も上昇しいろいろな魚が活発に活動するシーズンとなり、釣果も安定してきます。回遊魚では大アジ、大サバ、マルアジなど。タチウオや青物などのフィッシュイーターの回遊も始まります。またタコやイカなども最盛期を迎えます。もちろん夏場でも根魚は狙えます。どのターゲットを狙って出船するかは予約の際に釣行スケジュールを確認しましょう。
夏が旬のタコ釣り
大阪湾はタコの魚影が非常に濃いです。「明石ダコ」や「泉州ダコ」などのブランドダコも有名でタコ釣りが盛んです。夏場のタコ釣り便はタコだけを1日中釣っているわけではありません。タコ釣りの後にキス釣りやアジ釣りなどの他の魚との2本立てや3本立ての釣行になり、クーラーも賑やかになり人気です。タコはタコテンヤを使用します。テンヤを底まで落として、海底でトントンとテンヤを踊らせてタコが抱きつくのを待ちます。底取りをこまめにしてテンヤを浮かさないのがコツです。
大アジ、大サバはサビキ釣り
夏場が旬のアジは30cmを超えるサイズになるとお刺身が最高です。大アジや大サバはサビキ釣りで狙います。波止釣りと違い釣れるサイズが大きいのでサビキのサイズも大きめを使います。ハリスも2号以上を使用してハリス切れしないようにしましょう。基本的にアジのタナは深め、サバのタナは浅めです。
秋は青物狙いが楽しい
秋は青物狙いがおもしろくなってきます。50cm~70cmのハマチ・メジロが中心ですが、90cmオーバーのブリが釣れることもまれではありません。釣り方は生きた小アジを使用したのませ釣りです。先オモリ式の胴突き1本針仕掛けで狙います。オモリはポイントやその日の潮の速さによって40号か80号を使います。ハリスは12号~14号を使用して90cmオーバーに備えましょう。出船後全員でエサになる小アジをサビキで釣って船のイケスで生かしておきます。ある程度のアジが確保できたら青物ポイントに移動して、のませ釣りを開始します。
タチウオは晩夏から初冬まで狙える
波止からでは滅多に釣れないドラゴン級(1mオーバー)のタチウオが狙える人気のタチウオ釣りは、8月~12月に出船しています。タチウオ釣りはイワシエサのテンヤ仕掛けで狙うエサ釣りの半日便(4900円)とジギングやワインド専門の半日ルアー便(5900円)があります。好みの釣り方にあわせて予約できます。
まとめ
安い料金設定と西宮という都心からも近い立地で人気の釣人家。初めて乗合船での船釣りをする方にも分かりやすいシステムです。また人数を集めて仲間同士でチャーターすれば定期便以外の釣りを楽しむことも可能です。乗船料金、釣り場までのガソリン代や高速代などのことを考えると非常にリーズナブルに船釣りが楽しめます。満船の日が多いので、釣行日が決まれば早めの予約をおすすめします。
出典:ライター撮影