海の宝石と呼ばれるアカムツの特徴
見た目 | 赤い色と大きな目を持つ |
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大きさ | 平均30~40センチ |
成長速度 | オスとメスで違い、メスが大きくなる |
口の奥 | のどにあたる部分が黒い |
味 | 白身のトロといわれるほどおいしい |
アカムツは身体的な特徴の体の色赤い色から、海のルビー・海の宝石などと呼ばれています。ノドグロという有名な別名は、口をあけるとノドにあたる奥の部分が黒いという特徴から、生産地の日本海側で付けられました。アカムツはオスとメスで成長速度が違い、オスは大きく育たずメスが体長30センチ以上になります。
特徴①:赤い色と大きな目を持つ
アカムツの1番の特徴は、体の赤い色と大きな目です。見た目から、赤いルビー・海の宝石といった呼び方があり、地方では大きな目からついた、キンメやメッキンといった呼び名もあります。
アカムツの大きな目は、鮮度を見わけたいときに有効です。黒目がきらきらと輝いているようにみえるものは、鮮度がよいアカムツだと覚えておきましょう。
特徴②:大きさは平均30~40センチ
アカムツの成魚の大きさは、平均で30~40センチです。全国的にアカムツは1歳で体長が10センチほどになり、5年かけて30センチほど成長するといわれています。
成長と比例して、だんだん深い場所に棲むため、大きなアカムツを釣りあげるのは難しく、大きいほど価値も高いです。味は大きさに関係なく、小さくてもおいしい味を楽しめます。
特徴③:成長速度がオスとメスで違う
アカムツは、オスとメスで大きさを比べるとメスの成長がはやく、1年間で1から3センチほどの違いがあります。2003年に新潟県が発表したデータでは、アカムツが5歳になったとき、オスの体長は約18センチで、同じころのメスは約22センチでした。
アカムツの最大の大きさは50センチといわれますが、50センチに成長するのはメスのみです。
特徴④:口の奥が黒い
アカムツは口の奥の喉にあたる部分が黒いため、ノドグロという別名を持ちます。ノドグロは生息地である日本海側で呼ばれてる地方名でした。
いまではアカムツという本来の名前より、ノドグロという呼び名のほうが全国で知られていますが、口の奥の喉にあたる部分が黒いという特徴が周知されたのではなく、高級食材であるおいしい魚という意味合いが強いです。
特徴⑤:白身のトロといわれるほどおいしい
アカムツは、白身のトロといわれるほどおいしいです。そのままでも、煮ても、焼いてもおいしく、 いろいろな調理方法で食べられています。釣れる時期や大きさは味に影響がありません。
1キロ数万円と値段が高く、普通のスーパーなどでは売られず、高級料亭に卸される場合が多いです。アカムツのおいしさや市場価値の高さから、赤身の高級魚であるキンキと比較されているのもよくみます。
出典:写真AC