他の強度の高いノットと比較!
キングノット以外にも強度の高いノットが存在します。ナイロンラインやフロロカーボンとは違う、PEラインが普及したことで、さまざまな結束方法が生まれました。代表的なSCノット・PRノット・FGノット・ノーネームノットの4種類とキングノットを比較していきます。
SCノット
SCノットはフィッシングの現場でも結びやすい摩擦系ノットです。2つに折ったPEラインをリーダーにぐるぐる巻きつけて結んでいくのですが、結束強度は100パーセント近いという報告があります。
ただ、締め込みが不安定になるので強度が不安定になりがちです。細いPEラインや太いPEラインを使用するゲームではおすすめできません。
キングノットとの違い
SCノットとキングノットは、手順の中で巻き付けるか結ぶかの違いがありますが、どちらも太めのライン向きのノットという共通点も存在します。キングノットの場合は細いラインを使うことが想定されていません。
SCノットは細ければ細いほど締め込みにくくなります。摩擦が強く、細いラインで結ぶとすっぽ抜けの原因になるため、ライトゲームには不向きです。
PRノット
PRノットはノッタやボビンという器具を使って結ぶ結束方法で、摩擦系ノットの中では最強といわれています。器具を使用して結んでいくので、結び目が揃うため強度も安定します。結び目が他のノットよりも長く、キャスティングゲームには不向きですが、ビッグゲームやジギングに向くノットです。
キングノットとの違い
PRノットとキングノットの違いは結束方法です。PRノットは道具を使って結束し、キングノットは手で結んで結束します。前準備がいらないキングノットのほうが使い勝手がよいのですが、結束強度はPRノットに軍配が上がるでしょう。どちらも大物に対応してくれますし、ジギングに向いている点は似ています。
FGノット
FGノットは結び目のコブが小さく、ガイドが小さくてもすんなり通ってくれます。ルアーフィッシングで人気があるノットで、強度の安定率が高く、いまの釣り現場で1番使用されているポピュラーな結束方法です。指にPEラインを巻いて作る方法と、巻かずにリーダーへPEラインを編んでいく方法があります。
キングノットとの違い
キングノットのほうが結束方法が簡単です。キャスティングゲームで大人気のFGノットは、締め込みが甘いとすっぽ抜ける確率が高くなるので、完璧に結べるようになるまで練習が必要になるでしょう。結びコブが小さくガイドもスムーズに通る点はキングノットと似ています。
ノーネームノット
ノーネームノットとは、リーダーとPEラインが両方細い場合に向いているノットです。8の字ぐるぐる結びという別名のとおり、リーダーで作った8の字にラインを同じ方向へぐるぐると巻いていきます。編み込まないので摩擦系ノットの中でも結び方が簡単で、結びコブが小さくガイド抜けがよいノットです。
キングノットとの違い
キングノットとの違いは使用するリーダーやラインの号数です。キングノットは太めのリーダーやラインに適していますが、ノーネームノットは細めに適しています。ノーネームノットとキングノットは、リーダーで8の字を作ってからPEラインを通すという工程と、強度が80パーセント前後でるという点が共通点です。
強度の高いキングノットを試そう!
キングノットは、400キロ以上のマグロでも対応できる最強ノットです。いまは摩擦系ノットが主流ですが、編み込みの工程がないのでキングノットのほうが簡単に結べます。ガイドの通り抜けもよくシーバスや青物釣りにも有効ですので、ぜひお試しください。